3DCGで推し活するBlender初心者が脱落せずに2ヶ月間でやったこと(2)
こんにちは、創作推し活をしているルナです。
5月初旬からBlednderを始めて約2ヶ月間楽しく続けて来られたので、これまでどんなことをしてきたかを語っている連続記事です。
前回の記事はこちら▼
3DCGは日常にない感覚
この連作記事を書くにあたって、過去を改めて振り返ってみていますが、Blender/3DCGってかなり特殊なことをしていると思います。
例えばデジタルペイントの場合、紙がモニター上の白い枠になるくらいのイメージで、ある程度直感的に線を描いたり色を塗ったりできると思うんです。
お絵描きを楽しんだ経験のある人なら、液タブやiPadにデジタルペンで絵を描いたりするのは、結構気軽にできるはずです。
でも3DCGは「バーチャルな3D空間に点と線で面を貼っていく作業」がそもそも日常生活では体験し辛いですよね。
日常的ではないという点で、3DCGは感覚や操作に脳が慣れるまでかなり時間がかかると思います。
ですので、やはり自分が好きなもの、楽しいと思えるものを作ることが、最初のモチベーションを保つには大切なんじゃないかと思います。
閑話休題、今回はいきなり推しを作っちゃう話ですよ。
初めてのセルルック(3日目)
さて、前回「ワニでもわかる」シリーズで作ったのはかぼちゃのキャラクターでしたが、私が作りたいのはアニメ調のカワイイ女性です。
残念ながら禅zenさんのチャンネルには、そういったモデルを作る動画はなさそうだったので、今回は別の方の動画を探すことにしました。
そこでたどり着いたのが夏森轄(なつもりかつ)さんの動画です。
夏森轄さんは、2D調(アニメ調/セルルック)のかわいいモデルをたくさん作られていて、「blenderでアニメ絵キャラクターを作ろう!」という解説本も出版されている方です。
「なるほど、こういう表現のことをセルルックっていうのか。最終的にはこういう仕上げ方で推しキャラを作れたらいいな。これやってみたい!」と思いました。
すると、ちょうど初心者向けのセルルック講座を発見。
人間のキャラクターではありませんが、夏森轄さんがどのように動画を進められるのか、自分に合っているのかを確かめるために、チュートリアル的にやってみることにしました。
かんたんなモデリングとシェーディングのみを行う動画で、すぐに完成します。
ですが「ワニでもわかる~」にはなかった要素がたくさん詰まっていて、やって良かったと思います。
数値で細かく調整するモデリングや、目や口をテクスチャではなくポリゴンで作るのも「なるほど~」という感じで勉強になりました。
何よりも、実際に3Dで造形したものが、仕上げ次第でアニメ調になっていくのは興奮しました。
夏森さんの説明もとてもわかりやすく、長時間聞いていても疲れない感じでしたので、しばらくお世話になってみることにしました。
いきなり推しを作る!(4日目~)
夏森さんは前述のようにアニメ絵キャラクターの解説動画もたくさん作られているので、続いてそちらに挑戦することにしました。
キャラクターといえば、まずは顔ですよね。
せっかく作るなら、見本通りではなく推しキャラを作りたいと思うじゃないですか。
なぜなら私は推しキャラを作るためにBlenderを始めたからです!
そんなわけで、操作方法や手順は動画に従いつつ、形のイメージや彩色は推しキャラに寄せるというイメージで作り始めました。
しかし、顔はめちゃくちゃ難しいです。
最初は大きな四角形で形を作っていくので、滑らかでなく、完成イメージも連想しにくいんですよね。
そのような状態で作業を進めていく時間は結構辛かったです。
これがかわいくなるなんて無理じゃね?的な。
夏森さんの動画では、下絵を置いてなぞりながら作るのではなく、別ウィンドウや物理的な資料を見ながら進めていくスタイルでした。
私も、別アプリに画像を表示させながら作っていきました。
同じように作業を進めているつもりでも、3D空間上に配置する点の位置ひとつで大きく印象が変わってしまいます。
最初のうちはどこをどう動かせばかわいくなるのかさっぱりわからないんですが、とにかく情熱を込めて進めてみましょう。
形がだいたいできたら(できてないけど)テクスチャを描いていきます。
テクスチャは人によって難易度が全く異なると思います。
絵心のある方はすぐにできると思いますが、絵が描けない人は苦労するでしょう。
私も絵は得意ではないですが、見様見真似でやってみると意外とそれっぽくなることがわかりました。
おぉ、なんとなくイメージした感じにできました!
大好きな推しに一歩近づけた瞬間。
めちゃくちゃ大変でしたが、推しだとわかるものを作れたのはすごく嬉しかったです。
夏森さんありがとうございます!
余談ですが、私は普段CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopを使っていますが、Blenderのテクスチャを描く機能は、結構使いにくいと感じました。
操作の慣れが不十分ということもありますが、ブラシの細かい調整などがし辛くて、かなり苦労しました。(2ヶ月後の現在はクリスタでテクスチャを描いています)
体をつくる、MMDモデルを参考に(7日目)
さて、続いて制作し始めたのは体です。
今回も夏森轄さんの動画を見ながら作業を進めていきました。
ところが、ここで大きな問題が出てきます。
夏森さんの動画は、前述のとおり、特に下絵など置かずに進めていくのですが、やはりゼロベースで作るのは初心者にはとても難しいです。
ベース図形の配置や接続はある程度説明があるものの、細かい形状の説明などはされていないので、ある程度自分で考えながら形を整えて行く必要があるんですよね。
そこで動画の内容にはありませんが、MMDモデルを参考にしてみることにしました。
※MMDモデルは素のBlenderでは扱うことができません。MMD Toolsというアドオンをインストールする必要があります。
NIKKEは素晴らしいクオリティの公式MMDモデルが配布されているので、モデルの三面図を撮って下絵にすることにしました。(推しではない別キャラ)
ただ下絵通りになぞるのではなく、あくまで大まかな位置のガイドとして使う感じですね。
それでも、あるとないとではやりやすさがかなり違ってくると思います。
動画の中にも解説がありますが、体は円柱(頂点8つ)を組み合わせてベースを作っていきます。
最初からフリーハンドで図形を作っていくと形を整えづらいため、まず円柱を首や手足の位置に配置したあと、それらを面で繋いでいくような流れで進めます。
このような基本的な流れも抑えておくと、あとで応用が効くと思います。
MMDモデルを下絵としてあったおかげで、おおよその形はなんとか近づけることができました。
実際はもっと細かい起伏があって、それらを再現していく必要があるのですが、初めての場合はこれでも十分満足感がありました。
体の形がだいたい整ったので、以前作った頭をあわせてみました。
まだ色もグレーだし髪もないのでUMA感がありますが、それでも「一週間でここまで作れたんだ!」と感動した瞬間です。
Blenderを始めてまだ一週間という期間でここまで作れたのは、自分でも驚きでした。
これまで3DGCを何度も挫折した経験からすると、かつてないほどの大躍進です。
推し活として大好きなキャラクターを作るという情熱と、Youtube講座の偉大な配信者の方々のおかげだと思います。
人によってやりたいことや、講座の相性などはあると思いますが、情熱と動画講座の組み合わせはひとつの成功パターンかなと考えています。
次回は体の残り部分を作っていきますが、またしても問題発生?
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?