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小話❸


今回は留置場や拘置所で出会った人たちについて書こうと思います。

身バレ防止のため詳しくは書けませんが、テレビで大きく報道されているような女性容疑者や被疑者がたくさんいました。
女性で多いのは覚醒剤関係が一番で、あとは詐欺や虐待が多かった印象です。
虐待に関しては裁判員裁判になるため、逮捕から判決まで約2年ほどかかっていました。

その中で、某テレビ番組で再現ドラマまで作成された人が一緒の留置場にいました。
ずっと否認しているようで1年近く留置場にいた気がします。
かなり太ったババアで留置場のボス的な雰囲気を醸し出していました。
毎日のように出前を頼み、たまに同室の人と喧嘩をしている声も聞こえてきました。
どこからそんなお金があるのかと驚くばかり。
部屋も違ったためあまり関わりたくはなかったのですが、お風呂や運動場で話しかけられることもありました。
何をしたのか、どれくらいの刑になるのか、どこからきたのかなど、
いろいろなことを言われましたがなるべくスルーし、親しくしないようにしました。
また、その人が移送や検察署へ行くときはバイクに乗ったカメラマンがついてきている時もありました。
そこにいたときは何も知らず、、、今聞くとかなり大きな事件だったようですね。

また、覚醒剤の使用や所持で何度も逮捕、勾留されている人が多くいました。
過剰類犯と呼ばれる人たちです。
上は70すぎのおばあさんまでいました。
刑務所は6.7回は当たり前、受刑生活に慣れているようでもありました。
刑務所内の刑務官とも顔見知りで会えるのが楽しみなどと言っていることもありました。
土地柄なのでしょうか、私の周りにはそんな人はいなかったので驚きばかりです。
覚醒剤はそこまで人を依存させるのかと怖くもなりました。

虐待で逮捕された人たちは理由はあれど、自分の子供を殺めてしまい、それでも無罪を主張したり、少し手を強く引っ張っただけ、などと言う人もいました。
どうしてそういうことが言えるのか、全く理解できませんでした。
また、他の刑務所や拘置所にいる男性受刑者と文通をし、新しい交際相手を探している子もいました。
なんだか何が普通で異常かわからなくなりそうでした。

その人たちがどうなったかは知りませんが、もう絶対に関わりたくないです。

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