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【LUMIX Ability】LUMIX S5IIXについて

LUMIXの機能やカメラの基礎知識をお届けする連載「LUMIX Ability」。

今回は、2023年6月22日(木)に 販売を開始する「LUMIX S5IIX」について解説します!

LUMIX S5IIとの違い

左:S5II
右:S5IIX

具体的に、S5IIとS5IIXでは何が違うのか。その違いは、「見た目」と「動画性能」にあります。まずはわかりやすい「見た目」からご紹介していきましょう。

オールブラックのデザイン

LUMIXは、写真家やクリエイターとともに撮影の現場に立ち、そこから得た洞察をもとに「クリエイターが撮影に全身全霊で取り組むことができる道具」を追求しています。

この思想は「無心~Shaping Emotions〜」というデザインフィロソフィーに結実し、それはSシリーズ以降のLUMIXのデザインに活かされてきました。

S5IIXは、この理念をさらに深く追求するもので、創作活動における「黒子」の役割を果たすことを目指し、ブラックデザインを採用しています。

強化された動画性能

撮影:Kazoo

S5IIXは、S5IIの機能をそのままに高品質な動画フォーマット、外部SSDを使用したApple ProRes422HQや4:2:2 10bit ALL-Intraの高ビットレート動画記録、外部レコーダーへのHDMI動画RAWデータ出力、ライブ配信機能を備えたカメラです。

【記録ファイル方式】
MP4、MOV、Apple ProRes
【コーデック】
H.264、H.265
【圧縮形式】
LongGOP、All-Intra
【最大ビットレート】
LongGOP:200Mbps、All-Intra:800Mbps、Apple ProRes:1.9Gbps

詳しくご紹介していきます。

HDMI動画RAWデータ出力

ATOMOS社製NINJA V+/NINJA V/SHOGUN CONNECT、及びBlackmagic Design社製レコーダー Blackmagic Video Assist 12G HDRへのHDMI経由での動画RAWデータ出力に全モード対応しています。

Apple ProRes RAW(ATOMOS社製レコーダー)やBlackmagic RAW(Blackmagic Design社製レコーダー)の記録が可能なため、ポストプロダクション時の編集やグレーディング作業が容易になります。これにより、映像制作におけるワークフローの効率性が向上し、ポストプロダクションへの対応力も大幅に強化されるでしょう。

※HDMI RAW動画出力はLUMIX S5IIの場合有償アップデート

外付けSSDへの動画記録に対応

撮影:Kazoo

市販の大容量SSDに、USBケーブル経由で動画を記録できるようになりました。

低圧縮のProRes 422 HQ(最大1.9Gbps)やAll-Intra(最大800Mbps)等、ファイルサイズの大きい動画データを収録する際に、SDカードなどの記録メディアに比べて容量にも心にもゆとりを持って撮影できます。

動画の編集作業もSSDを直接PCに接続して編集することが可能となるため、PCのストレージ圧迫も回避できるでしょう。

ALL-Intra記録

S5IIXでは1フレーム単位でデコード/エンコードを行えるAll-Intra収録が可能。1フレーム単位で圧縮していくイントラフレーム方式の圧縮形式なので、クオリティが求められるシビアな画像合成などの高度なノンリニア編集に最適です。

ProRes422/ProRes422HQ記録

ProResはAppleによって開発されたコーデックで、主にシネマカメラに採用されています。低圧縮率で、限りなく忠実に再現される色が特徴です。

ライブ配信が可能に

撮影:クマザワコータロー

LUMIX GH5IIに続いて、ライブ配信機能が搭載されました。

S5IIXのライブ配信機能は「専用スマホアプリで設定を行う」パターンと、「PCから設定を読み込む」パターンの2種類があり、それぞれ「無線(Wi-Fi)」「有線(USBケーブル)」を使用することができるため、豊富な選択肢からその時に合った配信手段を選ぶことができます。

例えば、「コラボ配信は接続が安定している有線配信」「旅先ではスマホのテザリングを使い、カメラの綺麗な描写で配信」と言ったように、屋内外を問わず、配信をより身近にお楽しみいただけるでしょう。

どんな人に向いているカメラなのか

撮影:Keng Chi Yang

映像制作の現場で使えるカメラを探している方

HDMI RAW動画出力やUSB-SSD記録、ALL-Intra動画記録にProRes動画記録まで、充実した動画性能を搭載。

動画をメインに撮影する方や、プロの撮影現場で使えるカメラを探している方におすすめのカメラです。

デザインにこだわったカメラが欲しい方

撮影:Kazoo

カメラを選ぶにあたって、性能はもちろんですが「持っていて気分が上がるか」「好みのデザインか」は大きな要素となります。カメラを買ったとしても、持ち運ぶことが無くなってしまえば、楽しむことができません。カメラ選びに迷った時には「好みの見た目で選ぶ」というのも一つの手段です。

作例

最後に、世界各国のクリエイターが自己の超越に挑むプロジェクト「LUMIX Flow State」プロジェクトの作例をご紹介します。

第1弾「BIKES」Charlotte Regan

第2弾「RISE」Genna Print

第3弾「THE WATCH」Hiroki Kamada

LUMIX S5IIXは6月22日発売予定です!


今回は、「LUMIX S5IIX」について解説しました!

LUMIX Magazineではカメラの知識や撮影技術、クリエイター視点の制作風景や、メーカーの「中の人」が語る開発裏話などを発信しています。

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