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優しいこころ

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人の心のやさしさ、いたわり、悲しみなどなどをテーマに詩を書いてみました。どうぞ心の薬にしてください
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#Poetry

「トリコロールのレストラン」-詩―

母さんの お気に入りは トリコロール(三色旗)の 旗が 風に揺れる  シックな佇まいの イタ…

立山 剣
22時間前
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「いたずらお風呂」―詩―

父さんは 勤め人 普段は 朝早くから  夜遅くまでの 働き人間 だから 日曜日の 父さんは…

立山 剣
3日前
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「今朝の月」詩―シロクマ文芸部 「今朝の月」企画参加

今朝の月は 下弦の月で 儚く うすいシトルリン色 薄明りのなかで ホタル火のように おぼろに…

立山 剣
5日前
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「神保町の路地裏喫茶店」ー詩ー

神田神保町の 路地裏の古い喫茶店 しっとりとした レンガ造り  昼間でも ちょっぴり 暗く…

立山 剣
11日前
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「戻って来てよ」―詩―

カナカナ ひぐらし 夕焼けに 鳴いた 戻っておいでと さみしく 鳴いた 夏は 振り返らずに …

立山 剣
12日前
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「届かない手紙」詩―拝啓父さん

松下友香さんの企画に参加させていただきました 天国に住む父さんに手紙を 書いてみました …

立山 剣
2週間前
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「アルバムの中に生きてる」ー詩ー

母さんは いつもどこかで 見守ってくれてる アルバムの 写真の中では 恥ずかしそうに 笑ってる 四人姉妹の中では 母さんが一番 奇麗だった 「坊や お母さんに似てないね」と よく いわれてきた・・・ 僕は デコボコのジャガイモ顔した 子どもだった 学校からの 帰りが遅いと 裏木戸を 何度も開け閉めして 子どもの 名を呼ぶ 「全くどこで 遊び呆けてるの! 帰ってきたら お父さんに  拳骨してもらうから・・・」と あちこち ウロウロ歩きを 繰り返す 娘時代は 宝塚に憧れてい

「父さんの雲」―詩―シロクマ文芸部「夏雲」 

父さんの雲夏の雲は 僕にとっては 父さんの言葉の 雲だ… 百日紅の花が 赤い毛氈を 敷き詰…

立山 剣
2週間前
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「夏さん まだ行かないで!」―詩―個人企画#やっぱり夏がスキ応募作品

里山の向こうに 夕陽が 落ちていく ひぐらしの 切なげに 歌いあげる鳴き声は オレンジ色の里…

立山 剣
2週間前
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「回り灯篭の中の夏祭り」詩【リレーnote11日目】

ずっきーさん企画『真夏のリレーnote』に初参加させて いただきました。 青松里香さんからバ…

立山 剣
3週間前
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「ジイジの泣きべそ」ー詩ー

夏休み 青い田んぼに  囲まれた ジイジの家に 遊びに行く ジイジは いつも  大喜びで …

立山 剣
1か月前
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「物のおしゃべり」―詩―

坊やの耳は 不思議耳 沢山の声が 聞こえる ライラックの花は、 「わたし 奇麗にさいたでし…

立山 剣
1か月前
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「母さんの夏の花園」ー詩ー

母さんは花育てが とても好き 夏でも 庭には 色々の 種類の花が  咲きほこり 虫たちの レ…

立山 剣
1か月前
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「世のため 人のため」―詩―

父さんが 酔うと いつも 言ってた言葉がある 「世のため 人のために やるんだよ」 「坊 大人になっても これを忘れちゃん いかんよ」 父さんは 生涯 地道に まじめに 岩を 砕くように コツン コツンと 働いた 死の間際に 言ったことばも 「世のため 人のためにやってきたのに どうして こんな病気に なったんだろう・・・」 家は いつも お金に困ってた 母さんは 知り合いから  お古の 洋服を貰っては 夜なべしごとで チクチクと つくろっていた ボクの洋服は 大きすぎ