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まなざし

ある日、街を歩いていたら、重度の遺伝子疾患を持つと思われる小さな女の子が、ご家族と一緒に歩いていた。
家族全員で手を繋ぎ、皆でその子を守っているようだった。
なんて幸せな子なんだろうと感じつつ、その子より少々年嵩のお姉ちゃんが、挑むような目をしていたことが忘れられない。
世界は少しずつ変わっているが、それでもまだまだ障害を持つ子と、その家族には厳しい。
いつかそのお姉ちゃんに、世界は敵じゃないよと伝えたい。
生きていると、世界が迫ってくるような気がすることもあるけれど、迫ってくる世界に圧倒されてしまうような時もあるけれど、
それでも、すべての人が敵ではないから、挑まなくてもいい。全身で戦わなくても大丈夫だよ、と伝えたい。

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