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【NOPE】映画感想文:『映像を撮る』裏側がテーマ?

★★★☆☆
nopeは、NOを強調するスラング、というイメージで、ゲームなどでよく使われるので何となく覚えていたけれど、改めて検索したら、この映画ばかり出て来る!
アマゾンプライムがホラー映画としておすすめしてくるので、とうとう観てしまった。

初めはホラーで、正体不明のものに怖がってばかりで、このまま脱出して終わるのかと思ったら、途中から現実に立ち向かい始める。
無骨で自信なさげなお兄ちゃんが、次第にたくましくなっていく過程が良かった。

それにしても、人が大量に死んでいるんだから、動画を撮ったりせずに、『竜巻で人が落ちてきた』とか何とか、適当な理由をつけて軍を呼べば良かったのに。

この映画には、主人公の牧場が、映画に動物を出演させる仕事を請け負っていた、という導入も含めて、『映像を撮る』という行為とその裏側、というテーマが随所に出てくる。
チンパンジーの件は、実際にあった、友達のチンパンジーに襲われて顔を失い、失明した女性の事件を下敷きにして、テレビ番組内で起こった事として創作しているのだと思うけれど、本当にそういう事故がテレビの裏側で起こっていて、隠蔽されてたら怖い。日本のテレビ局でも、具体的なけがの程度はわからないけれど、噂は聞いたことがある。
登場人物は、主人公を除いてほぼ皆、正体不明のものの動画や写真を撮りたいという衝動に駆られていて、結果的に犠牲者が出た。
制作者側の何らかのメッセージなのだろうが、ちょっと理解しがたい部分だった。


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