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親なしでも生きていけてしまうことを子どもに知ってほしい

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、600日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

法律に関する記事は既にたくさん書いていますので、興味のある方は、こちらにテーマ別で整理していますので、興味のあるテーマを選んでご覧ください。

【 今日のトピック:親子の関係 】

僕は、テレビドラマを見るのが好きで、今クール(10月~12月)も、いろいろと見ています。

その中でも、杉咲花ちゃんが主演の『白杖ガール』がめちゃくちゃおもしろいです。もう3話まで放送されましたが、ぜひ1話から見てください。

さて、白杖ガールのネタバレになってしまいますが、杉咲花ちゃん演じるユキコは弱視で、白杖なしでは外を出歩けません。そんな「白杖ガール」であるユキコが、ヤンキーの黒川森生と出会い、恋に落ちるのですが(こういうベタな展開、僕は大好きです)、この黒川にも、ヤンキーとなった理由があって、その理由が今週の3話で少し明らかになりました。

小さい頃(小学1年生くらい?)のクリスマス当日、「一緒にイルミネーション見に行こう」と母親と約束していたにもかかわらず、母親が置き手紙だけ残して失踪してしまいました。

黒川は、兄弟もおらず、母親と2人暮らしの母子家庭です。

「おばあちゃんに頼ってね」という置き手紙だけ残し、自分が失踪しなきゃいけない理由は一切明かさずに、消えてしまいました。

この出来事によって、黒川はめちゃくちゃ傷ついたでしょう。

「なんで?どうして?お母さんは僕を捨てたということ?僕が悪いことしたから?」と、自分を責めまくった可能性も高いです(そこはまだドラマでは描かれていません)

こういう風に、親に捨てられた子どもを悲劇的に描くことは多いですし、実際に、大きな悲劇として子どもの心に刻みつけられます。

ただ、僕が今日のブログで強調したいのは、親子が一緒に暮らすことに、必要以上にこだわってはいけない、ということです。

親に捨てられた子どもにとっては残酷かもしれませんが、親と子はいつか離れ離れになります。

まあ、住む家を別々にするかどうかは別として、子は親から、いつか必ず精神的に自立していきます。

だからといって、親が子に理由も告げずに失踪していいことにはなりません。

子は親から精神的に自立するからといって、子の精神的な成長を待たずに失踪していいのではなく、親は、子の精神的成長を見届けながら、子が親から離れていくのを受け入れなきゃいけません。

どれだけ親が子と離れたくない、子に成長してほしくないと思っても、残念ながら、子は精神的に成長しなければいけません。

ここについては、僕は、「人それぞれ」とは言いたくありません。子は、精神的に成長して、親離れを「しなきゃいけない」と思っています。

なぜなら、親はいつか必ず死ぬからです。

親は必ず自分より年上なので、普通に生きていれば、親が必ず先に死にます。

だから僕は、子の精神的成長+親離れが必須だと考えています。

そういう僕からすると、子どもが、自分が親と離れて暮らすことに想像が及ばないせいで、過度に親のことをかばったり、親と離れないように頑張ろうとするのは、見ていてかわいそうに思います。

幼い子どもは、親と離れて暮らしたことがありません。

衣食住のすべてを親に頼って生きてきた経験しかなく、親と離ればなれの生活を想像することもできず、ただ単純に親と離れることを「こわい」と思っています。

そして、実際に親から離れると、子どもは大きな喪失感に襲われ、「さみしい」「こわい」と思うことが多いです。

「自分がしっかりすればお母さんから離れずに済んだはずだ」

「自分がしっかりすればお母さんを悲しませずに済んだはずだ」

「もうこんなさみしい思いはしたくない」

こういう思いを抱いた結果、子どもが親との暮らしにこだわるあまり、虐待を受け入れてしまうことがあります。

これは残酷すぎます。

自分がめちゃくちゃ我慢して維持しようとしているその家庭から、将来君は離れていくんだよ

精神的に成長し、必ず親離れするのに、親との関係を優先してどうするのさ?

どうせ離れる親との関係なんかよりも、自分が「痛い」とか「苦しい」とか思う気持ちを大切にしなくてどうするのさ?

親との関係を維持しないと衣食住を失ってしまうと思っているかもしれないけど、残念ながら、親との関係が完全に崩壊したところで、誰かが君の衣食住は確保してくれるよ。

というか、親なしの子どもの衣食住は、税金で確保するように制度が出来上がっているんだよ。

子どもの数はどんどん減っているんだから、子への支援はどんどん手厚くなっているんだよ?君1人の衣食住なんて、国の予算と比較すれば、ゴマ粒みたいなもんなんだよ?

だから、親との関係にこだわらないでほしい。

いつか離れるんだから。

精神的に未熟な君にとって、親と離れることはとても苦痛だと思う。僕もそうだったから。

僕だって、つい最近まで精神的に未熟だったよ。親離れができなかった。

でもさ、いつか親離れしちゃうんだよ。大人って。

どうせ親離れしちゃうのなら、親よりも、自分のことを大切にしませんか?

自分と離れた後の親も、全然かわいそうじゃないよ。だって、大人なんだもん。子が離れてしまったのなら、その責任は親にあるんだよ。かわいそうじゃない。自分で自分のケツを拭かなきゃいけないのが大人なのさ。

お願いだから、自分を大切にしてほしい。親から離れたって、親と全然会えなくなるわけじゃない。面会はできるよ。離れたって会えるんだよ。

苦しんでいる君が、その苦しみよりも親との関係を優先しちゃうと、僕ら児相も助けられないんだよ。

苦しいなら、助けを求めていいんだよ。助けを求めてくれないなら、助けを求めない子どもとして扱うしかないんだよ。

もちろん、必ず助けを求めなきゃいけないわけじゃない。

自分の苦しみよりも、親との関係を優先するという選択も、僕ら児相は尊重するよ。

でもね、その選択は、本当に何もかもを知り尽くした上で、決断しているのかい?

世の中って、自分が知らないことがめちゃくちゃたくさんあるんだよ。

そして、君が思うよりもはるかに、世の中は子どもに優しいんだ。

いちど傷ついたからって、それだけで、世界は自分に残酷だなんて決めつけてほしくない。

世界は優しいよ。

だから、苦しいときは、頼ろうよ。学校の先生に話してもいいし、スマホで「189」と電話してもいい。

実は、世の中って、自分の苦しみを素直に発表していいことになっているんだ。

だから、お願いです。苦しいときは我慢しないで。

それではまた明日!・・・↓

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