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子育てに疲れたら-11(児相は相談も受け付けています)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:子育て支援 】

今日も引き続き、子育て支援について書いていこうと思います。

さて、昨日までの2日間にわたって、虐待の「通告」について書いてきました。

虐待通告は、児相が動き出すきっかけになるので、児相(=児童相談所)としてもめちゃくちゃ重視しています。

しかし、児相が動き出すきっかけは通告だけではありません。というのも、児相では、子育てに関する相談も受け付けていて、その相談がきっかけとなって児相が動き出すことも多いんです。

僕は、これが結構意外でした。

「意外」というか、子育てを「相談する」という考え方が、今まで自分の中になかったので、シンプルに、「子育ては児相に相談できる」という知識が増えた、という感覚です。

子育てって、ほとんどの人が自己流で独学だと思います。

「独学」というか、子育てを「学ぶ」という感覚すらない人がほとんどだと思います。僕がそうだったので。

子育ては、ほとんどの人にとって、自分の子どもが生まれて初めて経験し、そのまま、自分の子どもの子育てしか知らずに一生を終えます。

でも、よくよく考えれば、世の中見渡すと、めちゃくちゃたくさんの人が子育てをしていて、子育ての事例はたくさん積み上がっているはずです。

そういった過去の事例を参考に、子育ての悩みなんかも、いろんなカテゴリーに分けることができるはずで、そのカテゴリーごとにアドバイスを与えることができるはずです。

だから、冷静に考えれば、子育ても学びの対象になるはずで、現に、児童相談所では、職員たちが子育てを専門に扱っており、児相に子育てについて相談すれば、いわば「子育て専門家」である児童相談所の職員からアドバイスを受けることができます。

しかも、児相は行政機関ですから、相談料は無料です。相談予約の電話をして、予約時間に行けば、無料で相談を受け付けてくれて、アドバイスを受けることができます。

児相の職員の皆さんは、日々膨大な数の子育てを実際に目にしていて、その経験数は、自分の子どもしか経験したことがない一般人と比べてケタ違いです。

なおかつ、児相では、各家庭の援助の方針ついて、所長も含め、たくさんの大人たちが日々会議して決めています。

まあ、おじさんたちの会議が必ずしも正しいわけではないことは重々承知してはいるんですが、しかしながら、たった1人で子育てを考えるよりは、大人たちが仕事として子育てについて考え、議論したほうが、一般的に言えば、1人で子育てに立ち向かうよりは、妥当な結論に行き着くと僕は思います。

児相の職員たちは、こういった会議に耐えられるよう、日々子育ての方針について考えています。

どうですか?児相の職員は頼りになりそうな感じがしませんか?

自分の子どもについては自分が一番よくわかっていると思いたい気持ちは僕も理解しているつもりですが、ただ、世の中には、めちゃくちゃ多くの子育てを見ている人がいて、子育ての酸いも甘いも知っている人がいるんです。

そんな人たちに、僕ら日本国民は無料で相談することができるということは、僕らは知っておいたほうがいいと思います。

「子育ては行政に相談できる」って、めちゃくちゃシンプルですが、本当に大切な知識だと思います。

なので、今回の設定の中の僕(子どもの目の前で妻に暴力を振るってしまった僕)は、子育てについて児童相談所に相談するでしょう。

児相ではなく、役場でもいいです。役場にも、子育てを支援する係があるので、そこの窓口で子育てのやり方についてアドバイスを受けたり、あとは、単純に話をすることでガス抜きができたりもします。

今回の設定で、僕は、妻の頬を平手でビンタしてしまい、それが児童虐待に該当しました。

妻の頬を叩いてしまった直接的な理由は、4歳の長女と2歳の長男が泣きわめいていて激昂したことですが、その前提として、毎日の長時間労働によって疲労とストレスが蓄積し、これに加えて家庭での子育て負担が積み重なり、いっぱいいっぱいになっていたことがありました。

そうすると、僕としては、労働時間を減らして仕事の負担を減らしたり、あとは、ショートステイを利用して子育て負担を減らしたり、という対策が考えられます。

もちろん、妻と仕事や子育てについてきちんと話し合うことが大前提です。

しかし、そもそも、自分が妻を叩いてしまった理由を正確に把握できるような冷静な人なら、最初から愛する妻に暴力を振るったりしません笑。

今回の設定のキモは、妻も子どもも心から愛しているにもかかわらず、子どもが見ている最中に妻に暴力を振るってしまったことです。

ここに丁寧にフォーカスを当てるのは、自分だけではかなり難しいと思います。

児相の職員に話を聞いてもらえば、適切なアドバイスを受けることができますし、なおかつ、自分で子育ての悩みについて話すという作業それ自体が、自分の考えを整理することに役立ちます。

ぜひ、悩んでいる方は、早めに相談しましょう。

子育てにもプロがいます。

僕は、法律のプロとして、いろいろと相談を受けてきましたが、その経験から、早めに相談したほうがいいと確信しています。

だから、僕が子育てに悩んだら、間違いなく、子育てのプロに早めに相談します。

「自分で子育てやらなきゃ!」という考えは、無用なプライドでしかありません。

プライドにこだわった結果、紛争がこじれてどうしようもなくなってしまった事例を、弁護士としてたくさん見てきたので、自分の子育てがそうならないよう、早めに相談したほがいいなと児相で働くようになって決意しました汗。

今日はこの辺にします。

それではまた明日!・・・↓

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