#392 えんとつ町のプペルの感想:圧倒的な結果を見せつけろ!
どうも,こんにちは。
古田博大(ふるたひろまさ)です。
このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。
いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。
僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。
うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。
今年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。
うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。
書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです)
「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A
(ちなみに,「、」ではなく「,」を使っているのは,判決など裁判所の公式文書は全て「,」が使われていて,僕も仕事上それに合わせているからです。詳しくはこちら)
僕のうつ病の経過については↓でまとめています。
それでは,今日も書いてきます!
さて,昨日に引き続き,今日も映画えんとつ町のプペルの話をしようと思います。
昨日は,プペルがブレスレットをルビッチに渡そうとするシーンを見て,「人間は基本的に優しいんだから,ひどいことを言われたとしても,それはその人なりに何かしらの理由があるはずなんだから,ひどいことを言われてもなお,優しく接しよう」というメッセージを僕は受け取ったということを話しました。
まあ,西野亮廣さんがどんな思いを込めたのか,僕が正確に知っているわけではありませんが,少なくとも僕は,そういうメッセージを受け取りました。
そのメッセージには,めちゃくちゃ共感しました。
優しくいたいと強く思いました。
で,今日は,どうしてもラストのシーンについて書いておきたいと思い,パソコンに向かっています。
ネタバレが含まれるので,ネタバレなしで映画を見ようとされている方は気をつけてください。
もっとも,えんとつ町のプペルは,映画公開前に台本を一般発売するという,ネタバレ上等で販促をかけているので,ネタバレに敏感になっても仕方ないとは思いますが(笑)。
ネタバレして,それでもなお,おもしろいと思わせることが,この作品の大きな魅力なんです。
さて,舞台となった「えんとつ町」は,空が煙で覆われ,青空も星空も見えません。
というか,250年もの間ずっと,煙で覆われた状態が続いてきたので,人々は,青空や星空という概念すら失っています。
その裏には,支配者たちの思惑があって,青空や星空について考えること,そして,えんとつ町の外の世界について考えること自体が「異端」として処罰の対象となっていました。
(ただ,映画の中では,「星空」については頻繁に言及されるんですが,なぜか,「青空」については全く言及されません。空には,青空と星空があるはずで(厳密には,「曇り空や雨空」もあるんでしょうけど),えんとつ町では,星空が見えないのであれば,それと同じように,青空も見えないはずです。でも,フォーカスが当たったのは,星空の方だけでした。青空も含めちゃうとゴールが青空と星空の2つになってかっこよくないからですかね?)
えんとつ町では,町中を「異端審問官」という,鎧に覆われた警察組織が常に走り回っていて,「異端」,つまり,えんとつ町の外について考えている人々が存在しないかどうか嗅ぎ回っています。
ただ,主人公ルビッチは,父ブルーノの影響を受けて,「異端」の考えとして禁止されていた「星空」を信じていました。
ルビッチは,「星」の存在を証明するため,ゴミ人間プペルと一緒に,空の煙を晴らそうとします。
しかし,そのようなルビッチとプペルの行動は,「異端」そのものです。厳罰に処する以外ありえません。
そのため,支配者の手下である異端審問官たちは,ルビッチとプペルを拘束して処罰しようと,大勢で2人に襲いかかります。
しかし,ルビッチに共鳴した仲間たちが,ルビッチとプペルを守るため,異端審問官たちと戦います。
僕は,ここのシーンでめちゃくちゃ不安になったんです。
「戦わないでくれ・・・・」という思いに襲われました。
ルビッチとプペルを拘束しようと,異端審問官たちは,剣や槍などの武器を持って襲いかかったのですが,それをとめるために,ルビッチの仲間たちは,異端審問官たちを殴りつけてしまいました。
これじゃあ,ただの戦争です。
そして,もっとマズいのは,支配者側にも,正義があったことです。
えんとつ町が生まれたのは250年前ですが,そのきっかけは,「腐るお金」を開発したことでした。
食べ物や洋服,住居など生活に必要なものは,時間が経つに連れて,腐ったり汚れたりして価値が落ちるのに,お金は,どれだけ時間が経っても腐らないから,みんなお金の亡者になってしまった。
しかし,ある経済学者(後のえんとつ町初代国王)が,腐るお金を発明したところ,この「腐るお金」のおかげで,金の亡者から人々は解放された。
ところが,「腐るお金」をよく思わない連中が当然いるわけです。腐るお金なんて発明されたら,せっかくコツコツ貯金していた人たちはバカみたいですからね。
その結果,「腐るお金」は流通せず,人々は金の亡者に後戻りしてしまった。
ただ,この経済学者は,腐るお金を諦めませんでした。
人々が金の亡者にならずに暮らせる理想郷を作ろうと思い,その実現のため,外の世界から完全に遮断された「えんとつ町」を作りました。
外の世界との交流が生まれると,腐らないお金が存在することがバレてしまうので,外の世界との交流は完全に断たれました。
それだけでなく,より効果的に外界との断絶を図るため,外の世界のこと,煙の向こうの空のことを,「考える」ことすら禁止しました。
えんとつ町のプペルには,こういった設定があるんですが,この「腐るお金」って,めちゃくちゃに「正義」です。
腐るお金が「正義」だったことは,映画の中でも触れられています。腐るお金のおかげで,金の亡者から解放された,という「正しい結果」が出たわけですから。
だから,えんとつ町の支配者側にも大きな正義があって,その正義は,今も生き続けています。なぜなら,映画の中で,「腐るお金」がえんとつ町で流通しているシーンが出てくるからです。
えんとつ町の人々は,体制側が生み出した「腐るお金」のおかげで,金の亡者にならずに済んでいて,恩恵を受けている立場にあります。
そういった,支配者側(体制側)の「正義」と,ルビッチやプペル側(革命者側)の正義が,正面衝突したわけですが,その衝突が,「殴り合い」だったのです。
これは,めちゃくちゃに不安でした。
結局,革命を起こしたい(体制を変えたい)のであれば,物理的に(暴力的に)体制側と戦うしかないのか・・・。
西野亮廣さんは,そういった「戦争的革命」を起こしたいのか・・・?
こういった,正義VS正義が生み出した暴力なんて,今の世界で,いくらでも起きています。
国同士の戦争,国内での内戦。いずれも,正義と正義のぶつかりあいです。
正義と正義が暴力的にぶつかりあい,勝ったほうが「正義」なんだ!という主張が映画の中で出てきそうで怖かったのです。
殴り合いを見ているときは,怖くて怖くて仕方ありませんでした。
自分の正義のために戦い,勝ったなら「正義」,負けたら「異端」
そんな結末が予想されて仕方ありませんでした。
でも違いました。よかった(笑)。そんな結末ではありませんでした。
最後は,煙が晴れて星空が見え,その星空を,異端審問官も含めた町中の人々が見上げるんです。
その星空が,めちゃくちゃにキレイなんです。
結局,「圧倒的な結果を出せ!」ということなんだなあと僕は思いました。
ルビッチとプペルは,気球で空中を上昇し,上空で火薬を爆発させて煙を晴らそうとしたんですが,その道中,いろんな困難に直面しました。
でも,必死の思いで空高くまでたどり着き,火薬を爆発させます。
そういった,最後の最後まで,もがき苦しんで,そして最後に「圧倒的な結果を出す」
誰しも納得する星空を見せつけることで,戦争をやめさせる。
それが,西野亮廣さんが伝えたかったことなのかなあと思います。
いかにも西野さんらしいですね(笑)。
努力して,あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら,もがいて苦しんで,ただ,最後に圧倒的な結果を出す。
支配者側も,ルビッチ側にも正義があって,どちらが正しいとは決められない。
どちらが正しいかを決めようとしたら,暴力的な戦争になってしまう。
そういった「戦争」じゃなくて,「めちゃくちゃにキレイな星空を見せつける」という,とても「優しい」方法で,圧倒的な結果を見せつければ,戦争なんてしなくなくなるよね,というオチになっていると僕は思いました。
だから最後,国王が,煙を出すのをやめようと号令を出すんです。
星空が存在すること,そして,その星空が圧倒的にキレイだという,否定できない事実を見せつけられたので,国王も,それ以外の方法がとれなくなったのです。
(まあ,国王自身も,かねてより現状維持に疑問があったんですけどね。革命側にとって,この国王の存在は,めちゃくちゃ「ラッキー」でした。こういった「ラッキー」も必要だよ,ということを伝えたかったんですかね?笑)
いやぁ,殴り合いのシーンは,本当にヒヤヒヤしました。
ブレスレットのシーンで,プペルの優しさに触れて大号泣していたんですが,その後の殴り合いは,「もうやめてくれ」「そんな最後はイヤだ」と,目を背けたくなりました。
でも,最後は,西野さんなりの戦争回避方法を見せてくれて,安心しました。
よかったよかった。めでたしめでたし。
【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら)
まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。
今日までに経過した期間↓
・うつ病発症(2019年7月10日~):537日(1年5か月と18日)
・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):458日(1年3か月と1日)
・午前中の散歩(2019年11月7日~):417日(1年と1か月と21日)
・毎日ブログ(2019年12月3日~):391日(1年と25日)
・出勤練習(2020年3月30日~):273日(8か月と28日)
今日で,出勤練習を始めて8か月と28日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約8か月間出勤練習を積み重ねてきました。
そして,今年(2020年)の12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。
具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。
裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。
さて,今日は休みでした。1月3日まで休みです!
今日は,朝から部屋の掃除をしていました。いやぁ,なんとか終わりました。疲れましたが,部屋の中がスッキリしました。
いらない本をメルカリに出品しているんですが,まだまだ売れ残っているので,早く売れてほしいなと思っています(笑)。
さて,今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午前0時21分~朝7時22分までの睡眠が記録されています。昨日は,昼間に映画を見に行ったりして,いろいろと活動したので疲れ果ててしまい,夜はめちゃくちゃ眠かったです。
ただ,僕の場合,そういう疲れた日こそ,寝つきが悪くなるんですが,昨晩も,案の定寝つきが悪かったです。寝つきが悪い場合は,いつも耳栓を装着して首にマッサージ機を当てるんですが,昨晩もそうしようと思っていたら,いつの間にか寝ついていました。
ただ,朝は早く目が覚めてしまい,あまり熟睡感もありませんでした。睡眠時間は7時間,SleepCycle独自の睡眠品質も76%/100%とあまり良くありません。
(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)
昨日,一昨日と,就寝が遅くなっているので,今日は,早めに布団に入ろうと思います。
今日もブログ書けてよかった!
それではまた明日!・・・↓
昨日のブログ↓
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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。
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