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不倫の慰謝料を請求されたら-2(結婚とは、性的独占をお互いに約束すること)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:不倫の慰謝料を請求されたら 】

昨日から、不倫の慰謝料を請求されたケースについてお話しています。

昨日は、「不貞」の定義についてお話しました。

世間一般によく言われている「不倫」は、法律用語である「不貞」の定義を踏襲していると思われるので、「不貞」の定義についてお話しました。

「不貞」とは、「配偶者以外の異性と性行為に及ぶこと」です。そして、もっと踏み込んで、「膣にペニスが挿入されること」と説明しました。

夫の「不貞」とは、妻以外の膣にペニスを挿入することであり、妻の「不貞」とは、夫以外のペニスを膣に挿入されることです。

(あの、言うまでもありませんが、自発的に性行為に及ばなければ「不貞」ではありません。だから、例えば、妻が強姦被害に遭ったとしても、妻が不貞したことにはなりません。こんなことわざわざ言うまでもないと思いますが、自発的な性行為であることが「不貞」の大前提です。)

さて、「不貞」の定義については、多くの人がイメージしているとおりだと思いますが、じゃあ、「不貞」がどうして違法なのか、ということについては、よくわかりません。

「不貞は違法だ!」と明言した最高裁ですら、違法である理由については口をつぐんでいます。なんとまあ、無責任な態度です。

まあ、最高裁は、不貞が「夫又は妻としての権利を侵害する」ということは説明してくれているので、そこから考えると、結局、「結婚」って、お互いに相手を性的に独占する制度だ、ということが不貞が違法となる理由です。

「結婚」に込める意味は、夫婦ごとにいろいろで、それでいいと僕も思いますが、ただ、結婚という制度をわざわざ選ぶ理由の1つとして、一般的に「性的独占」がある、ということです。

相手を性的に独占し、互いにその独占を受け入れる。だからこそ、結婚という社会的制度を利用している。

そもそもですが、誰しも、自分以外の誰かに結婚を強要されたわけではありません。強要されたのであれば、その結婚は最初から無効ですから。

誰しも、自ら進んで婚姻届に署名押印し、法的な「夫婦」を始めました。で、その「婚姻届への署名押印」は、「性的独占を約束する」ということであって、それが「常識」となっています。

結婚は、性的な独占を互いに約束したことであり、それが日本において常識となっているから、最高裁も、性的独占を侵害する「不貞」を違法であると判断した。

理屈としては、こういうことになります。

ただ、「違法」であるからといって、犯罪には該当しません。

大昔は、妻の不貞は「姦通罪」といって、犯罪でした。

妻を夫の「財産」とみているから、妻の不貞だけが犯罪となっていたんです。

妻を性的に独占していることで、財産としての妻の価値が保たれているわけで、それを侵害した不貞相手は、窃盗罪のように、夫の財産を侵害したことになるので、犯罪となり、不貞を許した妻も、夫の財産侵害に加担しているので、不貞相手と共犯になります。

今となっては反吐が出るような説明です。

昭和22年に刑法から削除されたので、今となっては大昔の話ではあるんですが、昭和の時代まで、妻の不貞だけが犯罪となり、不貞相手と一緒に処罰されていました。

話を戻しますが、あくまで僕の見解ですが、不貞が違法となる理由は、「婚姻届への署名押印によって夫婦が互いに受け入れた性的独占を侵害した」からです。

「じゃあ、なんで夫婦は性的独占なの?」という疑問が次は出てきますが、それは置いときましょう(笑)。

ここを説明し始めると、婚姻の歴史にさかのぼって大研究しなきゃいけなくなるので(汗)。

さて、不貞が違法となる理由についてはこれくらいにして、今回の設定についてお話していこうと思います。

僕が不倫してしまったのは、職場の同僚女性です。

僕は31歳、同僚女性も同い年の31歳です。

僕は、3年前(2018年)の6月、今の会社に転職してきました。いわゆる「中途採用」です。

前の会社は、社長がワンマンで、従業員全員が社長のイエスマンでした。そんな雰囲気が性に合わないとずっと思っていましたが、5年は働き続けました。

社会人としてある程度経験を積んでいないと、転職活動でも有利に運べないと思ったからです。

転職後の今の会社は、前の会社と業種は全然違いましたが(前の会社は原料メーカーで、今の会社は出版の取次です)、人事部での経験を見い出され、自分としては、かなりの好条件で転職することができたと思っています。

さて、今の会社で、予定通り人事部に配属されましたが、僕が入社した当時から人事部で働いていたのが彼女でした。

僕の入社当時、彼女は既に結婚していました。僕の入社年から遡ること2年、2016年に、26歳で結婚していました。

2015年に合コンで出会った男性と1年間の交際を経て、2016年にゴールインしたようです。

僕が入社した2018年は、結婚して丸2年でした。

そんな彼女と僕は、彼女の結婚から4年が経った2020年頃から、不倫の関係に陥ってしまいました。

続きは明日書きます。

それではまた明日!・・・↓

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