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労働時間以外の理由で、堂々と、従業員の評価に差をもうけていい

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけにその年の12月からブログを始めて、それからブログ更新してきました。しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【 今日のトピック:平等を目指しすぎ 】

日本の会社は、労働時間のみで、従業員の評価に差を設けています。

僕がそう考える理由は、↓の記事を見ていただければ、よくわかると思います。

日本では、当たり前ですが、男女の性差を理由に、待遇に差を設けてはいけません。1985年に男女雇用機会均等法が制定され、それから37年間にわたり、性差を理由に、昇進や昇給に差を設けることは違法となっています。

にもかかわらず、実質的には、男女不平等のような様相を呈しているわけですが、その理由は、日本企業が、労働時間のみによって、昇進や昇給を決定しているからです。

女性は、妊娠・出産・子育てによって、どうしても、労働時間が減少してしまいます。子育てについては、男性も協力するべき、という意見もあるでしょうが、じゃあ、協力するために夫も労働時間を減らしたら、どうなるでしょうか。

労働時間のみによって昇進や昇給が決定されてしまうのであれば、妻だけでなく夫の労働時間も減らすことは、家計収入を大幅に減らしてしまうことになります。

だったら、労働時間減少による収入の減少を最小限に食い止めるための選択として、夫の労働時間を減らさず、子育てを妻のワンオペとするのも、一理あると思います。

労働時間のみによって、従業員を評価するという構造が変わらない限り、男女不平等も、ワンオペ育児も、過労死もなくならないでしょう。

というか、労働時間のみによって評価されて昇進した上司が、部下を、労働時間以外の方法で評価する方法を知るわけもなく、この「労働時間のみによって従業員を評価する」という構造は、ずーーーーーーーーっと続くと思います。

残念ながら。

「労働時間のみによって、従業員を評価する」というのって、評価が簡単なのもありますが、何より「平等」なんです。

勘違いしてほしくありませんが、労働時間で従業員を評価しちゃいけないとは僕は思っていません。僕も、労働時間は、従業員を評価する際の、大切な要素だと思っています。

例えば、同じ能力の従業員が、100時間働くのと200時間働くのとでは、利益に対する貢献度は、当然、2倍違います。だから、同じ能力であれば、200時間働いた従業員のほうを、より高く評価するべきです。

ただ、あくまで、評価は、利益に対する貢献度というモノサシで測定しなければなりません。利益に対する貢献度と労働時間は、必ずしも一致しないのに、日本では、労働時間と利益に対する貢献度が一致してしまっているのが大きな問題だと僕は思っているのです。

労働時間は、「時間」なので、主観が入る余地は一切ありません。誰が評価しても、2時間の労働時間は、1時間の労働時間よりも、2倍長いです。

その結果、労働時間だけで評価すると、とても「平等」な評価が出来上がります。ここが、労働時間のみで従業員を評価する手法が日本人に好まれる理由だと思います。

でも、会社って、利益を上げるために存在するので、利益に対する貢献度によって評価しなければならないに決まっていて、その評価においては、労働時間も大切な考慮要素とはいえ、他にも、いろいろな考慮要素があるはずです。

そういった、労働時間以外の考慮要素を、堂々と考慮して、従業員の評価に差を設ければいいんです。会社って、そういうもんなので。

「会社は学校じゃないんだから」ということですが、そもそも、学校であっても、成績に順位をつけて生徒に差を設けていますし、生徒は生徒で、先生に差を設けていました。

学校だって、学業成績によって生徒に差を設けるわけですから、お金儲けをする会社という組織で、お金儲けに対する貢献度によって収入に差を設けるのも当然です。

完全な経済的平等を実現しようとした共産主義社会は破綻すると歴史が証明しているのですから、僕らは、完全な経済的平等が実現されない社会を生きて行くしかありません。

だったら、堂々と、利益に対する貢献度によって、収入に差を設けるべきでしょう。格差の拡大が叫ばれていますが、格差なんて、小学校に入学したときから誰しも直面しているわけで、格差是正を強調しすぎるのは間違っています。

格差の存在を堂々と認めて、自分が輝ける職場を追い求めるのが、現代の格差社会で生きる道だと僕は思っています。

それではまた次回!・・・↓

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