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ウクライナの徹底抗戦を正面から受け止められない日本

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【 今日のトピック:徹底抗戦 】

ウクライナとロシアの戦争が、今日も継続しています。

日本のマスコミは、僕が知る限り、「ロシアの爆撃がひどい」という論調で一致しています。

加えて、「ウクライナの一般国民は早く逃げた方がいい」という橋下徹さんの発言も話題となっています。

しかしながら、ウクライナは徹底抗戦を貫いています。

停戦の交渉も進んでいるようですが、まだ妥結の見込みはなさそうです。日本のコロナと同様、いつ終わるかわからない泥沼状態です。

しかし、ウクライナは、泥沼化することがわかっていて、戦争を続けています。

というか、ロシアがウクライナに侵攻したという今回の戦争のように、攻め込まれた側がゲリラ戦を繰り広げて徹底抗戦した場合、ほぼ100%負けません。

もちろん、徹底抗戦すればするほど、国民は死にます。

今も、ウクライナが徹底抗戦しているせいで、ロシアが市街地に空爆しまくっています。徹底抗戦しなければ、空爆する必要はなくなりますから、徹底抗戦の姿勢が、ロシアの市街地空爆を招く要因になっていることは否定できないと思います。

この空爆によって、確実に、ウクライナ国内の死者数は増えます。

それでも、それでも、ウクライナは抗戦をやめません。

日本も、かつて、こういったゲリラ徹底抗戦に苦しみました。日中戦争です。

満州事変は、満州地域を実効支配して終わりましたが、日中戦争は、終わりが見えなかったせいで、いつまでも続きました。

中国国内の国共内戦も、日本と開戦したことによって一旦ストップして、抗日で一致し、徹底抗戦されちゃいました。

どこまでも続く広大な中国大陸でゲリラ戦をされちゃうと、戦争が終わるわけありません。

同じように、あんなに広いウクライナで、ゲリラ戦で徹底抗戦されちゃうと、戦争は終わりません。

ゲリラ戦を続ける限り、ウクライナは負けないのです。

ゲリラ戦で徹底抗戦した中国も、日本に負けませんでした。ベトナム戦争でも、ベトナムはアメリカに負けませんでした。

ゲリラ戦は、膨大な数の死者と引き換えに、国を守る方法です。

戦争は、結局、相手国の土地を押さえなきゃいけませんから、最終的には地上戦が必要です。

もちろん、日本みたいに、敗戦を認めてくれて占領させてくれれば地上戦なんか不要ですが、そんなことしてくれなかったら、物理的に土地を実効支配しないと、戦争の目的は達成されません。

そうすると、攻め込まれた国のほうが、圧倒的に有利です。人口がめちゃくちゃ少なければアレですが、攻め込まれた側は、その土地に国民が住んでいるわけですから、兵力では圧倒的に数が多いです。

住んでいる国民と同じ数の兵力を、攻める側が派遣できるわけありません。

だから、ゲリラ戦を決め込んじゃえば、負けないんです。本当に、負けません。

しかし、人は死にます。たくさん死にます。それをよしとしているのが、今のウクライナです。ベトナム戦争のときのベトナムです。

マスコミは、この事実を報道できません。ロシアの無差別爆撃を非難するばかりで、徹底抗戦を決めたゼレンスキーによって、ウクライナ国民が大量に死んでいることには口を閉ざしています。

ゼレンスキーを悪者にしちゃダメだからです。とにかく、プーチンを悪者にしなきゃいけないので、ゼレンスキーが悪者になっちゃダメなんです。

それと、日本人に対して、「国民を大量に死なせても、守るべき『国家』がある」という現実を見せるのは、あまりにも苦しいからです。

本当は、ウクライナの徹底抗戦を目の当たりにした日本人は、「自分は、ここまでの徹底抗戦はできるのか?」「日本人には、ゲリラ戦を繰り広げてまで守るべき『国家』があるのか?」ということを考えなくちゃいけません。

「考えなくちゃいけない」というか、「考えさせられる」はずです。

しかし、マスコミがプーチンを悪の権化に仕立て上げることで、「考えさせられる」はずのところが、覆い隠されてしまっています。

日本人が目覚めちゃうのは、不都合なんです。日本人は、骨抜きにされたまま、バカな消費者であってほしいと思う人たちがたくさんいて、そして、日本人自身も、骨抜きにされたまま、バカな消費者でいたほうがラクなんです。

目覚めちゃうと、自分が苦しくて大変なんです。だって、戦わなきゃいけなくなるからです。

自分の命を投げ出してまで、戦わなきゃいけないことがあることに気づきたくありません。

だから、ウクライナとロシアの戦争では、日本の大多数は気づけないと思います。

いつの日か、実際に、日本の一部が中国かロシアに占領されて、そして、米軍が日本のために戦ってくれないことが、誰の目にも明らかになるまでは、目が覚めないと思います。

僕が生きているうちに、そこまでの事態が起きるかどうかはわかりません。でも、それくらいの現実が必要でしょう。

例えば、北海道がロシアに占領され、ロシア語が強要されたり、北海道の生産物がロシアに安値で買い叩かれ、生産者が疲弊し、土地が疲弊し・・・。

それに対し、アメリカも、米ロ関係を優先して、何もしない。

これくらい起きると、何か変わるかもしれません。

何も変わらないかもしれません。

日本の領土は散り散りになり、「日本国民」なんて過去の産物となるかもしれません。

2600年も続いた王朝も、「歴史」として語られるようになるかもしれません。

そういった日本国崩壊の悲劇よりも、一人ひとりの命が大切なのかもしれません。

ただ、僕は、イヤです。今の日本を知っているから、そんな事態は回避したいです。

散り散りになった日本で、尊厳を踏みにじられて生きるよりも、死んだほうがマシなのかもしれません。「マシ」かどうかは、僕にはまだ判断できません。

尊厳を踏みにじられて生きるのも、とても怖そうです。そんな国にしてしまったことを考えると、子どもや子孫たちに申し訳ありません。

こんなことを考えさせてくれている、ウクライナの徹底抗戦には、心から敬意を評します。

自分の命を投げ出してまで守ろうとしたウクライナという国が、戦禍から少しでも早く復興することを願ってやみません。

それではまた明日!・・・↓

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