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専業主婦になりたい気持ちもわかりますが、共働きが最適解

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、900日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:専業主婦よりも共働き 】

『専業主婦は2億円損をする』という本があります。

とてもわかりやすいタイトルですね笑。

で、プロローグとあとがきが公開されているんですが、

どうやら、日本人の女性3割が、専業主婦になることを希望しているらしく、「そんなのおかしい!」と思った出版社の女性社員が、この本を企画したようです。

ただ、僕としては、「専業主婦になりたい」という気持ちもわからなくはありません。

だって、日本企業は、「正社員」と「非正規」という身分制度によって成り立っていて、「正社員」という身分を勝ち取るには、労働時間を献上しなければならないからです。

こんな身分制度が生き残っているだけでヘドが出そうですが、女性は、このヘドをもろにくらいやすいです。

というのも、男性は妊娠・出産できず、女性しか妊娠・出産できませんが、このような身体的な構造の違いがあるせいで、妊娠・出産中は、どうしたって、献上できる労働時間が限られてきます。

献上できる労働時間によって「正社員」という身分が守られるので、妊娠・出産によって、労働時間を制約せざるをえない女性にとっては、現代日本の雇用は、本当に苦しい「身分制度」です。

「専業主婦」となれば、この身分制度から解放されます。

「専業主婦」として、生活費を夫に依存し、自分は、「非正規」としてパート収入を得る。そうすれば、身分制度のしわ寄せを受けることにはなりますが、「正社員」という身分を守るのに躍起になることはありません。

正社員は正社員でつらいんです。労働時間を献上して身分を守るのは、本当につらいです。

正社員という身分を勝ち取っている人たちが、うつ病を患い、自殺することもあるのは、広く知られています。

終身雇用(解雇規制)によって、「正社員」は、雇用を守られているものの、会社の指示には問答無用で従わなければいけません。

転職しようと思っても、終身雇用を前提とした日本の労働市場は、流動性が極端に低く、好条件の働き口なんて基本的にありません。

正社員は正社員でつらいからこそ、寿退社によって専業主婦となって、「正社員」という身分制度から解放されたいと思いたくなります。

とはいえ、とはいえ、です。

僕はやっぱり、それでも、働いた方がいいと思っています。(ここからは、僕の思想になってくるので、他の意見もあり得ると思います。)

日本の雇用における身分制度は、終身雇用(解雇規制)が根源なんですが、いくら叫んでも、終身雇用(解雇規制)は、今後しばらくは変わらないでしょう。

その結果、労働時間を献上することで「正社員」という身分を守るという仕組み自体は変わらないと思います。

とはいえ、「子育てを理由に労働時間を減らすことを非難してはならない」という風土は少しずつ広まっていると思います。

「子どもが熱出した?そんなの後回しにして仕事しろ!」とか「子どもの運動会なんて行くよりも仕事しろよ」なんて、今の会社では言えません。

そんなこと言ったら、録音されてパワハラで訴えられて負けます。

言った張本人も、立場を追われます。だから、子育てを理由に労働時間を減らすことは、今なら可能です。

もちろん、それによって労働時間は減ってしまうので、会社での評価は下がるでしょうが、「正社員」という身分を奪うことまではできません。

子育てを理由に解雇するなんて、もってのほかです。

だから、子育てで労働時間を減らされても、「正社員」という身分をキープすることができるんです。

確かに、「正社員」という身分を維持したところで、労働時間が減って社内の評価が下げられたら苦しいです。

身分制度にしがみつく苦しみから逃れられるわけではありません。

しかし、お金は大切です。

「正社員」「非正規」という身分制度を前提に成り立っている日本企業は、「非正規」に安く働かせることで、正社員の給料を支払っています。

そして、いったん「正社員」という身分を失うと、再度その身分を回復するのは非常に難しいです。

正社員は「身分」なので、新卒入社で滅私奉公してきた人にだけ与えられる「特権」です。したがって、いったん、その身分を離れて滅私奉公から解放されたような奴らに対し、そんな簡単に再度付与できるものじゃありません。

だから、いったん、「正社員」という身分から解放されると、正社員の給料を維持するために安く働かされる「非正規」からやり直さなきゃいけなくなります。

・「正社員」として身分制度にしがみつく
・「正社員」という身分から離れて、非正規からやり直す

という、本当にヘドが出るような2択を選ばなきゃいけないのですが、「お金」という面から見ると、残念ながら、「正社員」という身分にしがみつくのがマシなのでしょう。

だから、結局、「専業主婦は2億円損をする」という主張に、僕は賛成なんです。非常に残念ですが。

専業主婦にならずに、(2億円も稼げないとしても)「正社員」として、1億円でも5000万円でもいいから、働き続けて収入を得た方がいいと僕は思います。

あと、専業主婦は人間関係も限られてきます。仕事していれば、仕事上の人間関係が、良くも悪くもあります。

徹底的に社会的な動物である「ヒト」は、他人なくしては生きていけません。したがって、人間関係が限られるのは、ヒトにとって死活問題です。

この意味でも、専業主婦よりも働き続けたほうがいいと僕は思っています。

あくまで、今日のブログは、僕の思想でしかないので、当然、異論は認めます。

それではまた明日!・・・↓

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