見出し画像

何も知らない人が答えを知っている

【 自己紹介 】

プロフィールページはこちら
このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、900日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:相談しましょう 】

弁護士に限りませんが、どうすればいいか思い悩んで仕事が途中でストップしてしまうことってありませんか?

あーだこーだひとりで悩んで、トイレに立ったり、コーヒーを飲んだり、お菓子をバリボリ・パクパク食べたり。

今日の僕が、そうでした。

弁護士の仕事って、だいたいは裁判所に出す書面を作成することなんですが、今日は一日中、パソコンの前でWordを開いてひたすらカタカタしていました。

カタカタしている途中で、なんか違和感があるというか、「このままでいいのかなぁ」と思い始めました。

とはいえ、作業は途中まで進んでいるので、そのまま慣性の法則で進んでいってもいいんですが、どうも、違和感がありました。

どうも、本質をついていない書面を作成している気がして、そして、なんか変な方向に行く気がして。

こうやって、モジモジ・ウダウダしていたら定時になったので、(ろくに仕事もしないまま)そろそろ帰ろうかと思ったところで、同僚に話しかけに行きました。

僕は、あくまで弁護士として書面を書く担当なのですが、このケースは、もともと別の担当職員がいるので、その職員にふらっと話しかけに行きました。

なんとなく、悩みを話したかったのです。理由は、これだけです。

悩みを話したいという、めちゃくちゃワガママな理由で、他の職員の時間を奪いに行ったわけで、非常に責任は重大です汗

ただ、ウダウダしているだけで仕事が前に進まないときって、自分だけで前に進めることは諦めたほうがいいとも思っています。

今日、別の職員に話しかけに行ったのは、正直に言うと、仕事を進めるためではなく、単純に話したかったからです。

とはいえ、自分だけでは悩んで進められない仕事が、他の人と話すと、スッと進められるようになることはよくあります。

今日の定時後の出来事もそうでした。

今日話しかけた職員は、このケースの担当者なので、何も知らないわけではありません。

しかし、一緒に仕事を進めているわけではないので、僕の仕事の進捗状況については全く知りません。

こういった、全く仕事に関与していない人と話すと、なぜか、自分の仕事を前に進めるアドバイスをもらうことができるんです。

不思議です。

自分の仕事については、誰よりも自分が本気で取り組んでいて、誰よりも自分が時間を割いているはずなのに、そんな自分よりも、何も知らない他人が答えを持っていたりします。

というか、そういうことが多いです。

まあ、この「自分よりも他人のほうが自分の仕事について答えを持っていがち」という、僕の経験に裏打ちされた理論があるわけですが、「こういった理論があるよ」で終わってもいいところを、この理論が成り立つ理由について今日は少し考えてみようと思います。

おそらく、これは、「他人が答えを持っている」のではなく、結局、答えを持っているのは自分なんです。

自分が答えを持っているのに、というか、答えを出せるだけの情報量を頭の中にインプットしているからこそ、枝葉末節が気になって大筋が見えずらくなり、答えがかき消されてしまうのです。

自分の仕事だからこそ、細かい部分までしっかり把握してしまっているので、重要なポイントを認識できなくなってしまっています。

「木を見て森を見ず」というか、森の中に知っている木がたくさんあるので、大きな木と小さい木の見分けがつかなくなっているんです。

大きな木も小さな木もちゃんと見えてるから、わけがわかんなくなっているんです。

そんな状態で、誰かと話すと、その誰かには、小さい木は見えません。

何にも知らないので、大きい木しか見えないのです。だから、話しているうちに小さい木が自然と間引かれて、大きい木だけがはっきりと見えてきます。

大きな木がはっきりと見えてくると、非常に仕事は進みます。だって、もともと、大きな木も小さな木もどちらも見えていたわけですから、大きな木がはっきりと見えてくると、小さな木とのコントラストのおかげで、非常に立体的に仕事の中身が見えてきます。

大きな木(大筋)と、小さい木(細かい部分)にコントラストがつくと、仕事は仕上がったも同然です。

仕事って、大筋が見えたら、それでいいわけでもありません。「神は細部に宿る」なので、やっぱり、細かい部分も大切です。

とはいえ、両方を同じように見ていても、膠着状態となってしまいます。コントラストをつけなきゃいけません。

コントラストをつけずに、大きな木も小さい木も同じように見えてしまっているときは、誰かと話すのがオススメです。

何も知らない人と話すと、自然と大きな木だけが残りますから。その結果、コントラストがはっきりしてきて仕事がはかどります。

「他人が答えを持っている」の理論は、こんなふうに分析できるような気がします。

まあ、理屈は置いといて、仕事で頭から煙が出そうになったら、誰かに話すのがオススメです。

それではまた明日!・・・↓

*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*

昨日のブログはこちら↓

僕に興味を持っていただいた方はこちらからいろいろとご覧ください。

━━━━━━━━━━━━

※内容に共感いただけたら、記事のシェアをお願いします。
毎日記事を更新しています。フォローの上、毎日ご覧くださると嬉しいです。

サポートしてくださると,めちゃくちゃ嬉しいです!いただいたサポートは,書籍購入費などの活動資金に使わせていただきます!