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店長としての1ヶ月が過ぎて。

何の前触れもなく臨時店長として、急遽派遣された問題だらけの「とある店舗」での店長生活が1ヶ月すぎた。この1ヶ月で僕が、何を考えて、行動して、どこまで改善できたのかを客観的に振り返ってみようと思う。

業務改善
まずは、小さな業務の改善から、日々気がついたことを一つづつ「こうした方が良いんじゃないか」と試してみた。これまで5の手数が掛かっていた事を2に減らすことができたり、3の手数を1にしたり、もはや必要のないことも沢山あった。毎日気づいたところに手をつけて効率よく気持ちの良い業務環境を整えた。

面倒くさがって後回しにされていた些細なことを、その場ですぐにやるようにしたことで、散らかっていた厨房内の環境整備ができて業務に集中できるようになった。一つ一つの意思決定も早くなったと思う。
徹底して無駄を省きながら、必要なものとそうでないもの、全ての優先順位が分かりやすくなってきていると感じる。

改めて、この店のずさんな運営管理だったことに驚かされる。

コミュニケーション
挨拶、声かけ、接客、サービス業において最も重要なポイントである対話能力に関して、少し気になるところがある。一言で言うと「楽しくなさそう」と言うのが率直な感想。
「諦め」とか「無気力」に近いムードが充満していた。
こんな店に何度もお客さんが足を運んでくれるはずもなく、ここ数年で下がり続けている売り上げが分かりやすく証明している。

はじめに、メンバーのことを知ることから始めた。
学校のこと。家族のこと。趣味のこと。将来のこと。何でも聞いた。
その中でどんな話題の時に、声のトーンが上がるのか、逆に答えに詰まるのかなど、何となく分析したりしながら、基本聞き役に徹している。
もう少し、距離を近づけたいのでアルバイトスタッフのみんなのことは、下の名前で呼んでみたりしている。

もう少し休憩時間などで緊張が解けたシュチュエーションで対話できるチャンスが欲しい。

コミュニケーションに関しては、成果がはっきりと可視化されないけれど、後に続く改善策のための大事な地ならし、基礎づくりの重要な課題だ。ここは丁寧に手を抜かず努力するしかない。


指導
通常業務に関しては基本的に細かく指導することはなく、ケースバイケースで臨機応変に対応できるような指導を心がけている。一緒に働くベテラン社員さんは、細かく手取り足取り指導するタイプのようだけど、僕はスタッフの自主性を引き出してあげたいので少し離れて見守りつつ、大切なことだけ端的に伝えるように努めている。

大切なこととは「飲食店で働く際の心構え」や「積極的な姿勢」「成長意欲の有無」に関して。その点において意識が足りていなかったり、教わっていなかったりする場合には個別に呼び出して、話をするようにしている。
今後は、この店が「大切にしていること」を全員で共有して全員で前に進んでいけるような仕組みを作りたい。

出来たこと
小さな改善で業務の効率化ができた。
厨房やフロアの掃除を徹底して清潔な店内を維持できるようになった。
スタッフ間のコミュニケーションが増え、明るくなった。

残りの1ヶ月でやりたいこと
客観的な視点でいながら、この店が大切にしたいことを盛り込んだ「人事評価制度」を作りたい。そこでは客観的な定量査定が可能でありながら評価者とスタッフの体温が感じられるようなものにしたい。

スタッフ全員の長所と伸ばすべき強みを記した「分析シート」を渡したい。

ハードルを上げて、もう少し高いレベルの接客にチャレンジしてもらいたい。その上で成長を実感してもらいたい。

キャンペーンを企画して、目標を立て、全員でチャレンジして達成する喜びを味わって欲しい。


残りの時間でどこまで出来るかわからないけど、僕自身が精一杯チャレンジして成長したいと思う。少し夏バテ気味の体調だけど、毎日が楽しい。

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