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お客さんは何にお金を払っているのか。

こんにちは。僕です。
期間限定の店長も3ヶ月が経過して、
何の音沙汰もないのでこのままこの店を
私物化してやろうかと考えて初めています。

さて、今日は僕たちがサービスを受け取る際に
支払っている対価は、果たして何に対して払っているのか
を考えたいと思います。

『3つのモノに払っている』

全てのものやサービスに払う値段は大きく
3つに分けて考えた方がよくて、
丸ごと大まかに捉えているだけでは
見えない部分があります。

1・立地や土地
そもそも近所にあったり、
通勤途中にあるから。
といった単純な理由や、
お店の雰囲気に支払っていたり
(スタバやカフェなどがそうですよね)、
老舗だったりそのジャンルの源流(ルーツ・総本店)
みたいな歴史と時間に支払っている事があります。

2・人や考え方
その店の店主の人柄だったり、
その人が大切にしている考え方に
共感できるという理由や、
同じ趣味や共通の話題があったりすることで、
「人」を応援したくて支払っている。
そんな理由で買い物や食事をした経験があるはずです。
どうせ同じものにお金を払うんだったら友達の店に払うあの感覚。

3・サービス・商品
サービスや商品そのものにお金を払っている事。
例えば、ネットで検索して、
必要なものを一番安い値段で買うといったこと。
どこで買っても同じものだし、どのコンビニだって
コーヒーの味に違いはないので価格は下がる一方。
もはや、モノやサービスに価値は無くなってきました。

そんな中、僕たち飲食店経営者はどこに目を向けるべきでしょうか?

ちなみに僕が所属する「想夫恋」は
『本店と日田市内の店舗』
『独立系の各支店』
『直営店とFC店舗』

とで、お客さんが何に対してお金を支払っているのかが
違うように感じています。そこから分析すると今後の
方向性が見えてくるなと思ったので少し考えてみたいと思います。

『本店と日田市内の店舗』
今でこそ、「日田焼そば」として全国的にも
認知されるようになりましたが、そのルーツは65年前に誕生した
「想夫恋の焼そば」にあります。

その歴史(時間)とルーツであるという本物感。
「日田で焼そばを食べるならやっぱり想夫恋で。」
「本店の味をいちどは味わってみたい。」

というニーズ(ジョブ)が隠れていて、
ほとんどの人がここに対価を支払っているように感じます。
地元の人、よりも観光客の割合が多いのもここに理由があるからでしょう。

独立系の各支店』
日田の本店でみっちり数年間の修行を経て、
独立開業して自分の店を持ったオーナーの店は、
地理的な要因に対してのニーズが20%くらい。

「近くにある想夫恋はここ」や
「地元に昔からある焼そば屋」と
いったところに少しお金を払う理由がありそうです。

しかし、残りの80%は「店主の人柄」や、
焼く人によって微妙に異なる加減が生む「味の違い」
などがもたらす『推し』の感情があります。

「あの店が美味い!」
「私はこの店が好き」といった感じで
それぞれの店に熱烈なファンが付いていて、
常連客となって店を(店主を)応援してくれています。

どの店舗にも店主の個性が現れていて、
必死に頑張る姿勢と店主が持つ人間性に共感して、
多くのお客さんが常連になっているんだと思います。

『直営店とFC店舗』
直営店は運営するメンバーが社員(サラリーマン)
という性格上、必死さや学びの意識が低いのは否めません。
それでもどうにかお客さんに来店いただいているのは、
『立地』30%
『想夫恋という看板』認知度70%
だと感じます。

他業種から参入してきたFC加盟店も然り。
『想夫恋=焼そば』という認知があるからこそ、
お客さんが何とか絶えずに今も凌いで行けてる
のだと思います。


想夫恋の焼そばが強い理由を考える
シンプルに焼そばだけで65年もの間企業として、
専門店として受け入れられてきた理由は、
そのその独自の味はもちろんのこと以下の
3点にあると思います。

① 65年の歴史があり、日田焼そばのルーツであること。
その事実を多くの人が認知していて、その知名度の
高さから来るブランド(信頼感)

②独立系の支店それぞれに異なる味の違いと、
店主の顔が見えるちょうどいい距離感の店舗が
店と店主にファンを呼ぶ要因になっている。
『推しの店』

③「焼そば」そのものにお金を支払っている割合が
極端に少ない。
例えば「焼そばが食べたい」=「想夫恋の焼そばが食べたい」
と指名買いに近い感覚。
※ただし、一度でも食べた経験がある
人にのみ発動する感覚かも。

100年愛される企業になるには?
これから力を入れるべきポイントは2つ。

1・ 「本店・本場日田の店舗」
歴史を守り、ブランド(信頼)を高め支店と直営店との追い風となること。

2・ 「各支店」
店主の人柄、店の個性と味を追求し、個人と店にファンをつける
(応援され続ける)努力をすること。

ということで、僕の勝手な分析です。
僕が、会社の舵取りをする立場だったら、
こう考えて、「ブランド」と「ファン獲得」のために
100%投資する方針を打ち出します。

その、具体的な方法はまた次回書きたいと思います。

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