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千億祥也 叙事詩集『ヨーガの詩』より ②
初めに読むこと【noteに投稿する私の記事等の著作物の閲覧・引用及び利用・実践等の注意事項】(2023年5月25日更新)
本日は、Johann Wolfgang von Goethe 作詩の Wandrers Nachtlied / Über allen Gipfeln (1780) や 瀧廉太郎 作詞の「月」(1900) ~ 聖別改変作詞 Ver. などと共に、伝統ヨガ芸術プロダクション所属アーティスト、千億祥也氏が 2023年に『現代日本語訳聖別詩集』へ 撰集した詩を一篇 紹介致します。
ヨーガの讃(座禅の真髄)
神機独妙禅師(白隠慧鶴) 詩
原文:『白隠禅師坐禅和讃』
現代日本語訳 : 千億祥也
叙事詩集 『ヨーガの詩』より
人は、本来 仏陀であり、
穏やかな 地球環境 の変化によって、
水のなかで 凍っている氷のようなものだ。
もともと 水がそこになければ、氷は出来ない。
しかし、融けてゆく 氷がなければ、
そこに 水も在り得ない。
こうした 水と氷の関係のように、
人と仏陀は その本質において、異なるものではない。
自らが 仏陀である真実を知らず、
人々が どこか遠くに 悟りを求めていくのは 虚しいことだ。
たとえば、水の中で 凍っている氷が、
「水を得られない」と言って、
渇き 叫んでいるようなものであり、
富豪の家の子が 苦しみの世界に迷って、
物乞いをしているようなものだ。
貧しい里は、愚かな自分勝手な念いが造り出す
無明の道の 行き先である。
闇路の中から、さらに 闇路に踏み込んで、
一体、いつ 生死の苦しみを 超えるのか?
訊け、偉大なヨーガの教えは、
思いを尽くし、言葉を尽くしても、讃えきれない。
苦しみの世界の住人 への施しや、
規律正しい 信徒としての生活などの
もろもろの 菩薩行をはじめ、
仏陀を念じて 瞑想したり、
懺悔したり、祭祀や供養の儀礼を司ったり、
それら、多くの善い行いによる 福徳のすべては、
ただ ひとつのヨーガを 成就させるためのものなのだ。
たった一度だけの 神秘ヨーガの取り組みでも、
積み重ねた 無量の罪が 滅び去る。
苦しみの世界は どこにも 見出せないし、
最早、悩みのない 浄らかで 永遠に平安な 境地は 遠くない。
この法を 有り難く 拝受して、
ひと度でも 耳にして、褒め称えて
歓びの思いに溢れる者の 得るところの幸せは、
真に 測り知れない。
まして、自ら 神秘ヨーガを実践して、
速やかに、自己の本質を悟るならば、
その存在に 実体はなく、
已に 世俗のあらゆる 仮説の域を離れている。
太初にして終わり の扉が 開いて、
ただ一筋の 真実の道が 啓かれるのだ。
実体のない世界に安住しながら、
さらに、どこかに赴き、あるいは、帰り着いたとしても、
その実は、常に この実体のない世界に存在している。
このように、すべての存在には 実体がないと云う
正しい見識に とどまるならば、
語る言葉も、身の行いも、
一切如来の聖なる事業となり、悉く 法に適っている。
神秘ヨーガによって、虚空に障り無く、
その智慧の光明は 遍く世間を照らすだろう。
この時、何 ひとつとして( 欲したり)
求めねばならぬものなどなく、
人の煩悩は、寂滅の徴が現前して、
現世は、蓮華に荘厳された仏国土となる。
そして、この身は 即ち 仏陀である。
この詩は 白隠慧鶴 の『坐禅和讃』の現代日本語訳です。YouTube にて 伝統ヨガ芸術プロダクション所属アーティスト、Bob Lady の朗読で 鑑賞 戴けます。
[ Bob Lady CHANNEL YouTube Version ■ 第1回 ]
Creative work ID:dd2b1695-2161-4e09-94f9-c873b86e6ffd
Blockchain 登録日時:2024年01月28日 JST 15時 21分 30秒
『現代日本語訳聖別詩集』は 神秘ヨーガ芸術主義運動 の一環として、現代日本において広く親しまれている世界的に著名な詩人や偉大な宗教家や音楽家、画家などの神秘ヨーガに関連する文芸作品を、それらの芸術性を簡便に保持するよう努めながら 日本語話者や日本語愛好者が理解しやすい言葉で千億祥也氏が詩の形式にして 現代の日本語に訳出しています。既に千億祥也氏によって芸術歌曲に為っているクラシック作品などを含んでいますが、凡例では 次のように説明されています。
📝 主に現代日本の口語文の標準語で語訳するが、一部、日本人に現代にまで認知されている日本の方言や日本語の文語文を使用する場合がある。
📝 聖別翻訳に際しては 各国の現代の記述文法 (descriptive grammar) や 規範文法 (prescriptive grammar) を一概に踏襲せず、伝統(神秘)ヨーガの実践における言語学的意味論(semantics)や語用論 (pragmatics)の研究によって発動が期待される芸術体験を主眼に置く。
📝 本書の聖別翻訳を含む現代日本語訳の詩作は、伝統ヨーガ聖典に基づくアーティストの芸術的試みに帰属する文芸作品であり、特定の宗教団体や営利団体及びその関連団体の理念や研究に必ずしも合致するものではない。
以下、省略
また、この作品の権利関係は 次の通りです。
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このページの千億祥也の現代日本語訳の詩「ヨーガの讃」(以下「本作品」と云う)は、伝統ヨガ芸術プロダクション(以下「著作権者」と云う)とアーユルヴェーダスペリウム、YOGARTO 及びアクアフローラ (以下「本作品のライセンス権の取得者」と云う)との間で著作権利用許諾契約(非独占的ライセンス契約)が締結されておりますが、本作品の正確性や普遍性、信頼性、安全性等を保証するものではありません。本作品を利用して閲覧者に何らかの不利益や損害などが生じても、著作権者、本作品のライセンス権の取得者及びその関係者はいかなる責任も負いません。すべて閲覧者の責任で当該費用などを負担することを承諾頂きます。
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