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小学校の入学式。空気を読めず、やってしまった私の失敗


食物アレルギーを持つ娘の入学式
数か月前から教育委員会学務課と小学校校長との話し合いを重ね
やっと迎えた この日

無事、長男と同じ小学校に入学できたことで
まずは一つ目の壁を乗り越えた
この壁がなかなかの強敵で ずいぶん泣いた

そして今日 もうひとつ乗り越えなければならない壁がある
同級生とその保護者に 「ショクモツアレルギーの子が入学しましたよ」
と知ってもらうこと
こちらも数か月前から準備を始めて、手書きで絵本を作った
アナフィラキシーショックがどんなものか見て欲しかった


初めての教室
フリルいっぱいのワンピースを着た娘が 見せかけの笑顔で
何度も私の方を振り返る
大きな不安が読み取れる
そりゃあそうだ、知った顔が誰もいないのだから
遠い場所にある幼稚園へ通っていた彼女
親しい友達は学区内にはいない
ひとりもいない
見知らぬ集団に飛び込む 娘を守るため戦闘態勢の私、
和やかなお祝い気分 ではいられなかった


私が行動を起こしたのは 入学式終了後のクラス懇談
あらかじめ先生に時間をいただけるようお願いしておいて
手製の絵本を読ませてもらった
娘が食物アレルギーであることを クラスの全員に知ってもらうため
事故を起こさないために 何が危険なのかを話さなくてはならないと思っていた

だけど これが良くなかった
みんなの笑顔を消してしまった


自分勝手に突っ走ってやらかしてしまった
ショッキングな内容の絵本に 教室内の空気が重くなった
(この記事の終わりに実際の絵本を載せます) 

自分の恐怖をなくすため、娘の気持ちを無視して暴走した
一年生のみんなと親御さんたちに申し訳なかった
晴れの日に することだったのか 
10年以上経った今でも 後悔は続いている

そしてまた大きな地震が来た
絵本は捨てようと思って クローゼットの高い場所にしまい込んでいた
2021年2月13日 また大きな地震がきた 
3.11 の恐怖
「このまま終わってしまうかも」と思ったあの記憶がよみがえる

落下物が散乱した部屋
割れた食器
倒れたタンスから飛び出した引き出し
その中に 落ちてきた絵本を久しぶりに見つけて
「残そう」と思った

食物アレルギーのこどもと関わるだれかに
「こんなポンコツ親もいました」
を残してもいいかと思った

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう1

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう2

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう3

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう4

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう5

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう6

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう7

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう8

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう9

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう10

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう11

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう12

ぼくがきゅうしょくをたべないりゆう13


その後 小中学校での9年間は、周りの友達に守られ、助けられ、
無事に義務教育を終えることができました
大きな事故を起こすことなく 学校生活を送ることができました

同級生のみなさま、保護者の皆様、娘に関わってくださった先生方
本当にありがとうございました

これからも続く 食物アレルギーの暮らし
臆病でポンコツな私は
たくさんの人に助けられて ここまできました
良いことも悪いことも ひっくるめて私たち親子に
関わってくださったすべての方へ感謝しています



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