7月ある日
昨夜、寝る前に読書の時間が取れたので届いていた本を開封する。
グラフィックデザイナー・長嶋りかこ氏のエッセイ『色と形のずっと手前で』。
彼女は私にとって学生時代、グラフィックデザインを学んでいた時に現れた天才だ。
それから10年近くの時を経て、彼女が妊娠と出産を経験し思考したエッセイが収録されている。
彼女の、ものづくりへの姿勢がはっきりと現れている、潔く美しい造本だ。
この受け取った衝動を早くどこかに書き残したい。
最近は、入浴中と入浴後によく足をマッサージするようにしていて、物心ついた頃から見た記憶がない自分のアキレス腱を出すことに躍起になっている。
念入りにマッサージをしているのに、それとも過剰なのか、朝はアキレス腱が張って痛い。
Podcastを聞くぞと思い通勤中に『流通空論』を聞く。
ゲストは前回に引き続きオモコロ編集長の方。つまらない事をつまらないままにしておく事の重要さについての話が面白かった。
通勤路を狭めていた雑草がまた刈り取られていた。
一体誰がこんな場所の草を刈ってくれているのだろうと不思議に思う。車道の脇、通行する人はわずかなはずだ。
昨日申請した外出と出張の申請が決裁され一安心する。
出張は休日で、中抜けすることもあり、基本的には交通費だけ出して欲しいというスタンス。
今年はプライベートで自腹を切って出向くかと思っていたが、社長から交通費くらい出すわよと言ってもらい、厚意に乗っかる形となった。
午前中、何故だかいつもより周囲が騒がしいというか、ふわふわとしていて、確認作業中にどうしようもなく気が散る。
前の席の人の卓上カレンダーが倒れて自分のデスクの領域に入った時に、咄嗟に戻そうとした気持ちをすんでの所で止め、自分が苛立っていることに気づく。
しがない昼食を摂り、今読んでいるのは柴崎友香と岸政彦の共著『大阪』で、これがすこぶる面白い。
柴崎さんの文章の流れが心地よく、柴崎さんの回ばかり読んでしまう。
或る街で暮らした、街は形を変え続けるけれど、その記憶は不変だ。
街が好きだから、街のことを書いている、といった文章にはっとする。
そうだ、ただただ生活をした記録として街が絡みつく。そういう描写や記憶が私も好きなのだ。
午後、時間内に仕事を終わらせるよう努力しようとハキハキと仕事を片付ける。
順調に進み、やれば出来るんだなと安心する。
夕方になると時々ブワッと汗をかく。決まって16時から17時の間で、これは二十代後半で初めて体験した現象で、立派な更年期の症状だと思っている。
初めて体験した時はコロナ禍直前の2020年の年明けで、ひどく怖かった覚えがある。
スッキリと仕事を終え、ついに今月の予定となった合宿&送別会。
頭の中でこね過ぎて、何事もスムーズに進まない。何か手伝おうかと言ってくれる人たちの優しさに頭が上がらない。
来週末、バーべキューをする予定なのだが、天気予報を見ては一喜一憂している。
意外と人は手を差し伸べてくれるし、意外な人が手助けしてくれない、幹事って孤独なものなんだな。これからは幹事に優しくしよう。
19時半まで会社で送別会の諸々を準備する。この会が終わったら、私はいつもの陰の者に戻ります、と心に誓う。
不意にMBTI診断を受けてみると、提唱者だった。
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