読書感想文:科学がつきとめた「運のいい人」
テレビ等でも良く目にする脳科学者の中野信子さんの本、科学がつきとめた「運のいい人」を読んだ。
この本は、世間で運がよくなると言われている行動について、科学的な根拠を明記してくれている本だ。
まず、運のいい人になりたいと思うとき、自分を変えようとしない方が良いらしい。
脳には人それぞれの特徴があり、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミン等の量には個人差があるという。
例えば、セロトニンが多い脳は、不安感がなく幸福を感じやすい反面、反社会的行動をとりやすいとも言われるらしい。
不安や恐怖感がないため、「いまがよけれないい」という行動をとりやすいとのこと。
このように、私たちの脳は、自分ではコントロールし辛い生まれつきの個性があるらしい。
そのことについて、筆者は、
と述べています。
なるほど!
環境に自分を合わせるのではなく、
自分の特性を生かす。
それは、自分が生まれてきたことを肯定する、ということかもしれない。
無理に違う自分になろうとしない。
常日頃、私も悪戦苦闘しながらではあるが、
自分自身あろうと努力している。
(本当は「努力」などと力を入れた状態ではなく、自然体で自分らしくありたい)
そして、この「自分を大切に扱う」ということについては、
という風に書いてあって、その通りだな思った。
自分を大切に扱うって、なかなか文字で書くほど
簡単じゃないけど、少しでも「自分なんて」って思うのを止めよう思った。
他人に気を遣うように、他人にはかけないような言葉は、自分にもかけないようにしたい。
また、
心地よいという状態が続くことは、自己一致の状態なんだ、と勉強になった。
自己一致した状態は、自分のことが好きな状態。
自分のことが好きだったら、確かに自分のことを運のいい人だと思えそうだ。
そして、何かを選択するときは、正しいかよりも、面白いかどうかで判断した方が良いらしい。
面白い!と思えれば、ドーパミンが出て、やる気が湧いてくるそう。
子供は、1日に平均300回笑うそうだが、大人は17回、70歳以上になると、2回しか笑わなくなるそうです。(p63、64)
大人って全然笑ってないのね‥。
悲しい笑
笑うって大事なんだ!
自分のことを運がいいと思っている人も、そうでない人も、遭遇している事象は似ていることが多いそうです。
ただ、事象の捉え方、対象の仕方が違うとのこと。
運のいい人は、マイナスの事象が起きた時も、決して自暴自棄や、やけっぱちになったり、何もかも投げ出したりはしないそう。
そういう状況下でも、「では、どうするか」と切り替えることが出来る。
そして、決してゲームを降りない。
運のいい人も悪い人も良いことも悪いことも
平等に起こっている。
悪いこと起きた時、大騒ぎしてそこでやめてしまったら、成功には辿り着けない。
いつも、嫌なことばっかりだなという気分で終わってしまうかもしれない。
また、セロトニンやメラトニンを十分に分泌させるため、早寝早起きをして、朝日を浴びることや、
1人勝ちしようとせず、他者を思いやったり、
誰かのために祈ることも、運をよくするための方法だと述べている。
どの言葉も、一見すると聞いたことがあるように感じるけれど、この本は、きちんと事例を上げて科学的な見地から意見を述べてくれているので、納得感があった。
運のいい人の習慣、取り組みやすいものばかりだったので、出来る範囲で取り入れていきたい。