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オタ活戦士の攻略本 〜推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない〜


前行ったコンサート、映画、演劇

前に鑑賞したドラマ、映画、小説


心動かされるコンテンツについて語りたくなる

この感動を共有したい!!!

好きなものを持つ人
近頃はオタクと呼ばれる文化ですが誰しもが抱いていることでしょう。

私もその1人なのだが、最近推しについて深く語りきれてないな〜という悩みも抱えていた。

同じく推しについて具体的な感想が書けない。

そんな人も多いのではないでしょうか?


そんな人にオススメしたい1冊を見つけました。


今回は

三宅香帆  著

推しの素晴らしさを語りたいのに
「やばい!」しかでてこない
自分の言葉でつくるオタク文章術


この本は推しや好きなコンテンツについて明確に語れず悩んでいる人たちに明確に伝わりやすくしてくれるヒントが数多く書かれた1冊。

著者の三宅香帆さんは書評家、作家などをされている方です。
本書はじめを参考させていただきますと本について語る文章で仕事をされているとのことです。


著者自身もプライベートで推し活をされているので説得力絶大です!


書店で見つけて面白そう!で買って読んでみると想像以上に重要点しか無かったので感想・要約するの無理ゲーすぎると怯みそうになったのを今でも覚えている、、、

上記通り、ピックアップすべき点のオンパレードだったので本書の順序と比べ飛び飛びにはなるかもしれませんが、個人的にここは抑えとくべきだ!!と考えた所を中心に厳選しました。

前置き長くなってきたんで早速進めていきましょう



感動を言語化する理由


まずこの本のゴールでもある「推し」や「好き」を文字で残すメリットから触れていきましょう。

結論    " 好きは簡単に揺らぐから "

いくら好きだった推しや趣味でも時間と共に薄れていく経験はオタク誰しも抱いたことがあるでしょう。

スキャンダルやイメチェンなどで好きが揺らぐ場合もあります。

10年前の推しに当時ほどの熱量を抱けないや、子供の頃好きだった物も熱量が下がっていくものです。

それでも好きだったコンテンツについて思い出した時に「どんな感情で好きだったか」を掘り起こしたいタイミングにも直面するでしょう。


話脱線しそうなので本書の内容に戻りますが

「 好き 」という感情が残っている内に文字として残しておこうというのが最初の重要点です。

なんなら好きが現在進行形のコンテンツでも体験してから数日経って忘れることだってザラにあります。

わたしがnoteでの発信するキッカケをくれた本にも似た内容として書いていましたので文字を入力する全ての人類共通のお話でしょう。

推しについて書くことのメリットを本書で他にもあげられてますが内容てんこ盛りなのでこのまま次に進みます。





大切なのは「自分だけの感想」と「妄想力」


結論に近い見出しですが、自分の感情と妄想がキーになります。


まずは「自分だけの感想」について

経験あるかもしれませんが他人の感想をSNSで調べる人も多いでしょう。

本書では先に見ることを推奨していない印象です。

というのも他人の感想を見たあとでは自分の感想を書く際も他人寄りになりやすいからです。

これは私も数え切れないほど経験済みです。

見るよりも先に自分の感想を書いてみることが重要ということになるでしょう。


続いて「妄想力」について触れましょう。

「よかった」と思えるシーンには何かしら理由があるはずです。
もちろん「よくなかった」にも該当しますが。

例えば
「 ✕‬‪✕‬という作品、過去にみた〇〇って作品に似てるな〜 」って思った経験誰しもあるでしょう。これです。

本書の内容から外れますが、私個人的に投稿読んでいる人で「特撮の感想を毎週あげている方」がいるのですが、その人も " 〇〇のシーンを見て大学時代お世話になった教授が言った「‪✕‬‪✕‬」という言葉を思い出した " のような自分の感想や妄想や想像を形にしていた。

「〇〇というドラマに出ていた‪✕‬‪✕‬という人、冷酷だけど切羽詰まってそうだし一旦温泉浸かるとかしてリラックスしてほしい」みたいな自分が抱いた妄想を形にすればオリジナルの意見になりやすいということでしょう。

注意点としては「〇〇」と「‪✕‬‪✕‬」が似ているからといって「〇〇は‪✕‬‪✕‬をパクった」などの根拠のない結論みたく書くのはNGだと書かれています。
そこだけは私含め気をつけねばという点です。




自分の言葉を作るための3要素


重要点あげまくるとキリがないのでさっそく文章書くうえで大切な手順へ進みましょう。


1.よかった所の具体例をあげる

言語化とは、いかに細分化できるかどうかなのです。

73ページ

語彙力よりも大事なのが感想を様々な単語に変えてやることだと私的には思いました。

例えばコンサートに参戦した時にすごかったという感情を抱いたとしましょう。
これを


・〇〇という曲を歌う推しの表情が大人すぎて震えた
・ダンスの揃い具合がレベル高すぎた
・MCが良すぎた


みたいに深堀していくイメージです。

表面感情のさきに本音が転がっているというのが一応の結論でしょう。


私もコンサート参戦が生きがいなので日常茶飯事に書いていますが改めて細分化の大切さを理解させられましたね。



2.感情を言語化する

1.でも具体的な説明になりましたが更に深堀っていきます。

具体例をあげたら何故わたしはこのシーンに惹かれたのかというステップに移ります。

具体例で「MCが良すぎた」と出した場合それを更に深堀っていきます。

・デビュー当時はカタコトだったあの子が先輩メンバーにツッコミ入れてる泣
・ブログなどで絶対に聞けないメンバー同士のプライベートを知ることができた
・この子の対応力の強さを実感した

など更に具体化していきます。


また本書では

「共感」とは、自分も同じような体験や感情を知っていて、それをぴったりくる言葉にしてもらったことへの快感です。

83ページ

言語化し、自分の抱いた感想・共通点・新たな発見をしていけば「共感」した人から読まれ拡散され多くの人に届くみたいな事も起こりうるわけです。

私もコンサートの「ここ触れる?!」な感想書いたら結構な量のイイネがついた事あるので更に深堀して自分を磨くマインドだけは忘れずしていこうと改めて考えさせられました。


3.忘れぬうちにメモする


最後は1.2.で導きだした感情を冷めぬうちにメモするステップです。

ここで注意点がありまして、それが

他人の感想を見る前に書く!!!!

人は他人の影響を受けやすいというのは何処かしらで聞いた事ある人も多いでしょう。

お金持ちと一緒にいると自分もお金マインドが磨かれる。
マルチ商法してる知人が多いと自身もマルチにハマる。
周りにフリーランスが多ければ自分も独立という視野が入ってくる。

みたいに外部からの影響力は計り知れないでしょう。

なのでこの逆を生かします。
つまり孤独に感想を書くことが重要となります。

チョトナニイッテルカワカンナイッス
って思った人も多いでしょう。


つまり見せる前に自分だけのメモに感想を残すというのが大事というわけです。

映画を見た後すぐエゴサーチせず、スマホのメモアプリや非公開ブログなどで感想を残すというような誰の意見も入らない仕組みづくりが必要というわけです。

過去に読んだ別の本で「クリエイティブになるには孤独になれる環境が必要」と書かれていました。
人が創造的になるために孤独というのは最も重要というわけです。

それらの知識合わせての結論ですが、自分の感情と対話するためにはマインドだけでも孤独になることが重要ということになるでしょう。

話ややこしくなったので3要素をまとめますと

1.ざっくりとした感想の何で何が印象的かを明確にする

2.明確にした感想を更に深掘り、惹かれた理由を細かく解き明かしていく。

3.洗い出した感想をメモなどに残し、まずは自分の意見を大事にする

という感じで一旦は大丈夫でしょう。




ゴールを設定する


感想を書く際に必要なステップにいきましょう。

全てに関連するでしょうが、感想のゴールを定めておく。これは特に重要です。

とは書くものの私も度々忘れる立場なので自身に言い聞かす意味でも触れていきます。

感情であれ情報であれ、「聴いている人がどうなってほしいのか」を、語り手が把握できていることが重要なんです。

134ページ

起承転結という単語があるように結論というゴールから逆算しなければ響く文章は完成、しないは極端ですが一般的には伝わらないでしょう。

私もSNSやここnoteなど多くの発信続けていますが感情任せで伝わってないの多いなってこと多々ある。

例えば、うちの推しについて知ってほしいという目的で作る投稿があるとしよう。
この場合、読み手に「私の推しはファン目線で優しい人」ということを伝えたいなら間の内容は推しの特徴やエピソードを入れて相手に刷り込ませていく。というイメージでしょう。

旅行で例えるなら目的地を決めてから飛行機、新幹線、夜行バスという間の過程を決めていくに近い。

軽く書いてみたがイメージしづらいが本音でしょう。
次は文章を作るうえで必要な2つを紹介していこう。



文章にする際の3ステップ


これはSNSなどの短文、とブログやnoteなどの長文どちらにも必要な基礎だと思ったので触れていきます。

本書では①②の形で紹介されていましたが敢えてもう一通り分けての紹介にしてみました。


1.仮の読者を定める


まずは読んでもらう人を想定します。

個人的には「 好きに書けばええねん! 」と思ってしまう派だがそれで片付けてしまえばお終いなので黙っておこう。

好きに書くのも大切だが、人にはある種の承認欲求があるので読まれたい!という気持ちは誰もが内側に秘めている本音でしょう。

この本のコンセプトの「 推し 」「 趣味 」についてなら「そのジャンルに理解がある人」か「全く未知の初見様」かで書き方はだいぶ変わっていくことでしょう。

・共通のオタク
・推し本人
・自分の身内

と決めることによって書き方は多少変わっていくことでしょう。

私も完全にできていない立場ではあるものの

・自分のやりたい事が分からない
・正攻法以外の働き方、生き方を知りたい
・生きづらい世の中で自分らしくいたい
・「幸せとは何か」を知りたい

という人向け、言うならば今の自分向けに本の感想・要約を投稿しています。
( それでも今読みたいと思ったものをジャンル関係なく自由投稿していますが )

明確でなくても読んでもらう対象を作ることは大切ということをここでは覚えておいてください。



2.自分と相手との「知識差」を意識する

先程の続きにはなりますが自分と相手の知識量の差を意識することも大切です。

例として自分の好きなグループについて書くとしましょう。

知っている人向けに書くならラフに書いてもいいでしょう。
しかし全く知らない人向けに書くのであれば先に説明を入れないと理解してもらえないのは明確です。

坂道グループ、ももクロ、モーニング娘。などのメジャーグループしか知らない人に前置きなしで地下アイドルの話をされても理解が追いつきませんよね。それと同じです。

これはわたしも投稿始めたての頃はめちゃくちゃ意識して書いていました。

お恥ずかしながら最近は説明なしで進める事が多くなっているので反省ですが汗
急ぎで作ってる時などは尚更。。

話を少し変えますが
この本を読んで思い浮かんだ1冊の本がありました。
それが Webライター いしかわゆき さんが書かれた「書く習慣」という本。

この本は「 ムズカシイ 」 「 固い 」というイメージ付けられガチな 【 書く 】という行動を起こしやすくしてくれる。書くことの基礎 "以前" に必要な書くために重要なことを教えてくれる1冊です。
この本の他にも2冊出版されていて、noteやSNSもフォロワー数も多く支持されている著者が教える書くステップを軽くしてくれるオススメの本です。

文章書くハードルを下げたい人にこちらもオススメしておきます。
私に長文投稿したいと思わせてくれたキッカケだったので紹介しました。

話だいっっぶ逸れてしまいましたね。すみません。


この「書く習慣」という本でも固有名詞に説明を入れろと書かれていました。

文章書く上でどれにも関連する必要なことなんだと改めて実感したってだけの話です。

それと先程の説明で「書く習慣」初耳という人に少なくともイメージとしては伝わったんじゃないでしょうか。(参考と例えで勝手に使わせて頂きましたすみません汗)

説明を用いて自分と相手の知識をある程度合致させる事で伝わりやすくなるというわけです。



3.伝えたい一点に絞る



さすがに長くなってきたので手短に進めていきますね。

1番重要になるのが伝えたいポイントは何かを明確にする

前に説明したゴールと被りますが重要なので再び触れさせてもらいます。

これが定まっていなければ「なんで書いてるんだっけ?」と自分でも迷子になってしまいます。

ここは度々わたしも書いてて終着点悩みますのでブーメラン発言にはなりますが。

・私の推しは「ストイックに努力する人」
・私の推しは「ファン思いの優しい人」
・この小説は「真の愛」である。
・この作品には「理想実現・幸福」というメッセージが詰まっている。

推しや作品など語るテーマは違えど上記それぞれ1番伝えたいポイントとがあるはず

これだけは覚えておけ!という点を決めておくことが重要になります。

わたしも毎回できていないので言えるような立場ではありませんが何故かイイネが伸びまくった投稿を読み返すと伝えたいテーマがスっと頭に入ってくるような文章が大半でした。

語彙力、表現力よりまず必要なのは相手に伝わったか。ということこそが何より重要だと改めて実感させられました。


3つをまとめますと

1.仮の読者を決める
2.自分と相手の「知識」をすり合わせる
3.伝えたい点を明確にする

が文章作るうえで必要というわけです。



最後まで書き終え、第三者として読み返す


想像以上に長くなってしまったのでいい加減最後にしましょう。

この本は数え切れないほど重要点しかないのはここまで読んでくださっている有り難き読者様にもご理解頂けたと思っ、願っています。

その中で個人的にこれ特に重要と思えた所を選びました。

ずばり とにかく最後まで書き終えること!

どんなに日本語が変でもいい、語彙力がなくてもいい、ハードルをとにかく下げて、まずは最後まで書き終える。

180ページ

読んでて それなーーー って首もげるぐらい頷いた。

書き終えてとりあえず投稿すればいい。
気に入るかそうでも無いかは読み手が決める。
なんなら自己満足で出してる。

くらいのマインドで出すのがちょうどいいのかもしれません。

ありていに言えば私も評価云々というよりは私がただ当時を見返すためのメモ感覚で出してるだけですし(まぁ大変ですが)

それともう1つ思い出した箇所で言えば

書き終わってから修正するクセをつける

191ページ

これは私も投稿全体の6割型やってます(常にやれ)
数日経って読み返すと「ここ別の表現で作った方がしっくり来たな」など作る段階で気づけなかった部分を見つけれますので。

多分この投稿もその対象になるでしょう(小声)

全てにおいて大事でしょうが第三者目線になる癖は持ってて損はないでしょう。

マーケティングも消費者の目線に立って売る戦略を考えるように、投稿も読者としてオモロいか?という判定はこれからも大事にしていきたいと思いました。



まだまだ書きたいことしか無いけど疲れてきたんで以上です。

他にも

・ネガティブ感情の言語化
・相手との距離別の攻め方
・音声メディアでの推し語り方法
・書き出しのコツ
・書けなくなった時の解消法
・参考にしていい上手い例文


など語りきれなかった所が盛りだくさんで今回作るの結構大変でした。

ただスラスラ読みやすく構成されているので実際に手に取って読んでいただく事を推奨します。

というより自身の目で確かめた方が46億倍スっと内容入ってきます。


・推しについてどう語ればいいか分からない
・そもそも文章どう書くん?
・最近推しについて掘り下げ切れてないな〜

など好きなものを何かしら持っている人全てにオススメできる1冊です。

ヲタ活感想行き詰まる悩み解消のヒントは得つつ、常用レベルに落とし込むまでまだまだ時間はかかりそうですが少しずつマスターしてやろうと思いました。





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