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なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?
私が中学時代の話。
かれこれ15年近く前なので記憶は薄らだが
「将来どうしたいか」というお題で授業が行われたことがある。
プリントに様々な選択肢が書かれていて、その中に「休みは多い」「給料が多い」など社会人としての自身の理想を明確にする意味での授業だったと思う。
ちなみに休みと給料を私は選んだ。
それを見たクラスメイトは「んな贅沢ある訳ないやろ!」とツッコミ入れてきた事を今でも覚えている。
この話特にオチは無い、別にクラスメイトが悪いという話ではない。
当時は丁度リーマンショックが起こったかその前くらい、皆が親や世間の常識、サラリーマン信仰を見て育っていても不思議ではないので
「働けば時間は減る」
「時間を優先すれば収入が減る」
という2択でしか人々が生きていけないというイメージをすり込まれてきたであろう。
だが今は、2020年度を皮切りに副業やフリーランス、自身がビジネス主など要するに自身のビジネスを持つ人が増加傾向にある。その方々の中には働く時間が少なく極端な話働かずとも収入を得て、残った時間を旅に費やしたり自己投資にあてるなど自身の自由を意のままにコントロールしている人もいる。
冒頭で書いた中学時代の話を思い出すキッカケとなったフレーズの本に出会ったのが今回の本題。
「お金」「時間」を二兎とも取る為の思考が書かれた1冊を読ませてもらった。
岡崎かつひろ 著
なぜあの人は「お金」にも「時間」
にも余裕があるのか?
この本を軽く説明すれば、題名通り「お金」と「時間」の両面から自由になる方法。並びにその両方にちなんだマインドについて書かれています。
著者の岡崎さんは実業家、作家として活動されている方で、各種メディアに取り上げられたり他にも多くの書籍を出版されています。
以下参考文献
では早速本題に移りましょう。
ストック収入を作る
題名を見て浮かんだのが「ブログとかYouTubeなどのストック収入かな?」と思ったが読んでみて知るきっかけの要約見てまさかの予想通りで逆に驚いた。
この本の例えで「水をくみに毎日往復する村」の話が出てくる。
その隣村では「自分が動かなくとも水が手に入るようにパイプを引いた村」が存在する。
パイプを引いた村は「時間」に重点を置きつつどうすれば必要なもの(現代で言えばお金)が入ってくるか?を考えた末のシステムだった。
大事なのは「お金」と「時間」は比例しないということ。
日本は「お金とは働いた時間に比例して得る」イメージがあまりにも強すぎるのと、時代劇などのイメージで「お金は汚いもの」というのをすり込まれてきた。
それもあって日本はお金持ちが少ないのかもしれない。
まぁ増税とか事情込みもあるだろうが(小声)
考えてみれば自分で頑張れる範囲は知れている。
フリーランスも自分で抱えきれない案件を信頼できる仲間に振ってその数割を手数料として利益を増やす仕組みで年収を上げている。
稼いでいる人が働いているイメージがないのを考えると頑張るだけでお金持ちにはなれないのは明確なのだ。
自分が海外でバカンスしている間にも動画が再生され、収入が入る生活の方がしたいと個人差あれど私は思ってしまう。
まずは日本人特有の考えを払拭するステップから克服していく必要がありそうってのが私の感想ですかね。
経済的自由人の思考
本書では「お金」と「時間」両方に自由がある人のことを経済的自由人と呼んでいる。
この経済的自由と経済的不自由人の違いを4つ書かれていた。 ( 本書74ページ )
1.安定より自由を選ぶ
経済的自由人は文字通り「自由」を求める。
不自由人は「安定」を求める。
我々が求めがちなのが福利厚生、会社の規模という土台の強さであろう。
もちろん安定が悪いとは思わないというのが私の本音ではある。だが会社員とは1番稼げない働き方と言うのを度々見てきたのも事実なのを知っている。
過去に読んだ「金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」では福利厚生もカットされ緩やかに下がっていくエスカレーターのようなものと書かれていた。
「転職2.0」にも会社が合併し環境が変わる可能性があると書かれていた。
働き方に不安がない人の特徴として楽しんでいる人が多いイメージで、そういう人こそ自由な人だと私は思う。
確かに安定がないからこそ不安とも取れるし、安定という縛りから解放されるからこそリスクが踏めるのだ。
2.できる・できないを気にしない
経済的自由人はとりあえずやってみる。
分かりやすい話で「 自分にできそうにない」で避けてしまえば自身のできる幅は広がらない。
そもそも人はトライしたからこそできる事が増える生き物で、プロ野球選手だって生まれた時からホームラン打てる訳じゃない。
やってみなければ分からない事だらけなのだ。
もちろんどうしたってできない、又は自分に合わない事は存在する。
私の経験談で例えるなら、失敗した会社は体育会系のガツガツした空気で対面営業の成績もワーストだった。頑張ったうえで伸びず精神壊す手前まできて退職を選んだ。
「体育会系の空気が苦痛」「初対面で高い買い物をすすめるセールスがしんどい」というのは " とりあえずやってみた " からこそ向いていない事を知れた。
自分の精神がすり減りすぎない程度ならトライしてみる事は大切なことだと私個人的にも思う。
もちろん精神壊すまで働き続ける事だけはせず自分を守る事だけは読んでる皆様には最優先してほしい。
3.リスクを取る
リスクとはマイナスに捉えられがちな言葉。
会社員なら独立して「仕事が減るかもしれない」「自己破産するかもしれない」という不安がチラつくであろう。
経済的自由人になった人はリスクから何かしら得られる事を理解しているように見える。
例えば投資、もしかすれば投資先が下落する場合もあるが、逆に伸び続けるかもしれない。
下がったとしても「次はこういう事業会社に投資しよう」という経験になるかもしれない。
(という私もインデックス投資未だ踏み切っていない民なので説得力ゼロですが汗)
やる前から判断せず、取れるリスクであるなら行動し、経験することを大事にしています。そして、どうやったら、取ったリスクの分を利益に変えられるかを一生懸命に考えます。
4.すぐ見返りを求めず先払いする
我々の大半は「働いた分を翌月、いや今すぐに対価として受け取りたい」と考えることが多いでしょう。現に私もだが(小声)
経済的自由人は先払いを重視する。
始めのうちは自身で立ち上げたビジネスもスタートから花開くわけではない。
働いた分と対価が全く釣り合わない、場合によってはマイナスなこともある。
それでも先の自由のため早い内から動き出すのが自由人の発想なのだ。
考えてみれば人気YouTuberも再生数、登録者数が伸びるまで年内だったとしても時間は多くかかる。
アクセス数の多いブログだって始めからインフルエンサーだったわけじゃない。
あのモーニング娘。もメンバーが手売りをしたりメディアに引っ張りだこな時期にファンを獲得し継続したからこそ今も人気グループとしての地位を確立している。後に加入する新メンバーだって始めから歌もダンスも完璧なわけじゃない。実力を積みその人独自の個性を出していき自分のファンを着々と増やして人気の地位を確立していくイメージだ。
現に私のnoteも投稿段階でフォロワー数がようやく10突破しているがそれでも半年近くかかっている。
(この場を借りて、いつも見てくださり本当にありがとうございます)
何にでも言える話でビジネスや影響力を上げるのも時間を要する。ローマは一日にして成らずということだ。
お金は効果性を判断して使う
私が特に大事だと思ったところ。
本書では「使途不明金」に気をつけろ!と書かれていた。(97ページ)
私は面倒くさがりだが家計簿だけはつけるようにしている。細かくてもレシートもらうタイプだし、飲み会で割り勘した費用も覚えている内にスマホのメモに残すほどマメだ。
と誇らしげに言ったうえで確認するとコンビニなどの高い費用は多い。読んでる数人ズッコケる音した気はしたが気のせいだろう。
遠征先で買い物に時間かける場合じゃない時など仕方ない部分はあるが日常生活となると大問題だ。
ここでは使途不明金というより無駄遣いの習慣として触れている。
買い食いはやってる内は幸せだが先を考えると病気引き起こす引き金の1つにカウントされる可能性すらある。いわゆるマイナスになるお金の使い方だ。
著者が伝えたいのはその使い方が自身に効果を生むのか?という判断基準。
たとえ110円で買えるお菓子でも「これを買うことで効果はあるか」を基準にお金を使えということだ。
テレワークをする人なら「身体に負担がかからない椅子」「画面の高さを調節できるモニター」をたとえ高額でも買った方が仕事も捗るし首や腰へのダメージを軽減できる。
腰痛により先の人生に与える影響を減らせるという意味で投資にカウントできる。
これは自己投資にも言えることで先程の「4.すぐ見返りを求めず先払いする」にも関係するが、自身が習得したい資格取得のために払うお金は高額でやってる内は割に合わないかもしれないが、取得後に仕事での給料アップに繋がったり、本業で関係ない資格をキッカケに新たなチャンスが訪れたりと意味のある投資になる。
飲食でも、1人でバク食いするのは健康上よくないかもしれないが、それが人と同じ時間を共有したり、一人旅で中々訪れることのできない場所の名物だったりと、これが私にどんな効果、幸福をもたらしてくれるか?と考える習慣は「お金」という側面抜いても大切な思考だと感動させられた。
現に私は仕事の日をメインに水筒を持ち歩くようになったが、お金を使わない日が実現できたりとやって良かったと実感できている。
荷物都合で水筒持ち歩けない遠征先で買うペットボトルが特別な出費と思えるのでこれは本気でオススメする。
生活レベルを上げすぎるな
最後は私個人が印象に残った、特に気をつけなければならない点で閉めよう。
本書では年収1000万円のAさんは、なぜ破産したのか?と題されていてお金が入ってくるものが資産。お金が出ていくものは負債。と結論が書かれている章だった。(100~104ページ)
この年収1000万のAさんは架空の人物なのだが、Aさんが自分より高収入の知人のタワーマンションに招かれたのを引き金にタワーマンションに引越します。
いざ住み出すとタワマン移住者にふさわしい家具や高級車などをローンで買うことになっていき。
最終的にAさんの会社は倒産し、自己破産でやり直す羽目になりました。
持ち家などのローンがあるものは負債というのは様々な書籍で耳、じゃなかった目が痛くなるほど見てきた。それでも恐ろしさはフィクションでも充分すぎるほど伝わってきたが私の感想はそこではない。
やはり生活レベルを上げすぎてはならない。というのが率直な感想だ。
ディドロ効果というものをご存知だろうか?
ディドロ効果(Diderot effect)とは、これまでの生活環境になかった「理想的な価値」を持つ新たなものを手に入れた際、その新たな価値に合うような関連するもので統一しようとする心理的傾向のこと。
ここまで知っていつつ私も推しのグッズでツアーTシャツを変えるとタオルもアクスタも今のツアーで揃えたくなってしまうので人間の抗えない心理なのは身に染みて想像は容易だ。
自動車やバイクのパーツを1つ変えたら他も変えたくなるあの現象もまさにこれだろう。
例に関しては家というお金いや人生に直結する買い物なので致命的だろう。
「継続的な真のお金持ち」は実際普通の人と変わらない生活を心がけている事が多いと何かの本の要約動画で聞いたことがある。
部屋に最低限の物しか置きたくないミニマリストやそうで無くても掃除が面倒だから大きい部屋は嫌な人もいる理由とか絡むかもしれないが。
著者が前半で書いていた「お金は効果性を判断して使う」という話の延長になるが今の住居で満足しているなら変える必要がないと言うことになる。
そもそもマイホームも本当に欲しい人以外は賃貸でも充分だろうし、賃貸なら住む環境を変えれるメリットもあるので悪い話じゃない。
マイホームも含め過去から常識とされてきた事も「自分の生活をより良くしてくれるものか?」と考えたうえで判断することこそ今の時代とくに重要ではないだろうか。
長々と書いて着地点が迷子になってしまったのでここでこの話は終わりにしよう。
「このお金の使い方で自分の未来は明るくなるか?」
「得をするか?損得関係なく人と楽しい時間を過ごせるか?」という判断軸でお金を使う、お金を守る。お金を運用していくというマインドこそが本書で私たちに伝えたいメッセージだと理解したつもりだ。
以上にはなったもののもう少しピックアップしたい章が多かったので作りきれなかったのが少し残念ではある。
金曜投稿予定で本格的な着手が木曜になってしまったので短めにしました。
この本は他にも
・働き方を変えないと時間が減り続ける。
・お金より時間、それより経験が大事。
・手に入れる資産の順番。
・貯金が危ない理由。
など多くのハッとさせられる点の多い1冊でした。
文字通り「お金」にも「時間」にも自由になりたい人。
お金というものの考えを改めて知りたい人。
に超オススメです。
この本を知ったキッカケでもあるフェルミ漫画大学さんの要約も貼らせていただきます。
追記
ご本人様の投稿も見つけましたのでこちらも貼らせていただきます。
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