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「人生の本質」詰まりまくり【いい男論】永松茂久


今週も土曜ギリギリの投稿になってしまった汗


今回は

永松茂久 著

いい男論
本物と呼ばれる人は、何を大切にしているのか?


この本は「いい男とはどういう人間なのか?」について書かれている。

男性には「いい男になるための攻略」
女性には「いい男がどんな男なのか」
を理解してもらおうと著者が書いた1冊。


著者の永松茂久さんは株式会社人材育成JAPANの代表取締役をされている人で飲食店経営、出版、講演など多彩な活躍歴を持つ方です。
「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流の人材にする」をコンセプトに育成、出版プロデュースなど多くの分野で活躍されています
(本書巻末と下記参考文献)


早速ですが本書で書かれる「いい男の条件」は3つございまして。

・我慢できる男
・人間の本質を知っている男
・他を思いやる優しさを持っている男

だと著者は書いておられます。

「我慢できる男」は負けた時に素で泣くのではなくグッと堪える人。好きな食べ物を我慢する期間を作り体型を維持している人など欲に負けず我慢できる人からは独特の色気を感じることでしょう。

「人間の本質を知っている男」は歴史などから学び、人の生き方や在り方を知っている人。
時代によって価値観は違えど、人間の核は変わらないことを知っている人を指します。

「他を思いやる優しさを持っている男」は自分より下の立場の人に共感できる心が大事だと書かれています。
相手の気持ちを察し、同じ立場で物事を考えられる人を指します。


上記3つの考えを基に49ものアドバイスが書かれている本になります。


その中から重要だと思ったものと、個人的に響いたものを厳選して紹介していきます。



いい男は「同性に好かれる人」

いい男と聞いて「女性に好かれる人」とイメージする人も多いことでしょう。

女性が言ういい男というのは、意外にばらつきがあることが多い。自分にさえ優しければいい男になってしまうこともあるからだ。
しかし、同性である男性たちから、「あいつはいい男だよな」と言われる男は、男性としてだけでなく、本質的な人間としての魅力を持っていないと、その資格は持てない。

20~21ページ


想像してみれば、「この人魅力的だなぁ」という人は老若男女問わず好かれやすいイメージがある。

私は男の部類なのだが、私の好きな同性タレントも様々な層から人気を持てているイメージですし。

男としての器、格の違いがある人こそ着いていきたくなるものだと個人的にも思った。

あくまで著者の持論ではあるもののこれは説得力しかないと思わせた1文です。



いい男は「必要に応じてバカになれる人」


いい男と聞いて「ストイックで気を抜かない人」「ハードボイルドな立ち振る舞い」などの24時間カッコイイ人を想像する人も多いかもしれない。

それが仕事において真剣に取り組む姿勢としてなら魅力的でしょうが、それ以外ではかえって絡みにくい人になるかもしれません。

カッコ良さをキープする人について本書では自信のなさの現れと書かれている。

裏を返せば一見クールそうな人がバカ騒ぎするギャップは破壊力絶大というわけだ。

カラオケでバラードを歌う人も多いが実は逆効果。
いつもは大人しめイメージの人がゴールデンボンバーの「女々しくて」でバカ騒ぎした時のギャップが面白いのはまさにこの考えの現れだろう。
これは私の学生時代一緒だった普段大人しめな人の実例でもある。

いい男は普段見せないような一面をいざという時に見せられる人
状況に応じて場を盛り上げられる人というのも肝に銘じておきましょう。



いい男にとって大切なのは「人の痛みを知ること」

冒頭にも説明した話。
いい男の条件のひとつで「他を思いやる優しさを持っている男」という項目にもう少し触れていこうと思う。

いくら見た目がハードボイルドで他を寄せ付けぬカッコ良さを持っていたとしても大切なのは「中身」になるということです。


一旦話を変えさせていただく。
この投稿を読んでくださるあなたもご存知かもしれない国民的作品「ドラえもん」

知らない人向けに説明すると主人公「のび太」の所に「ドラえもん」という未来から来たネコ型ロボットがやってくる。各登場人物の悩みや課題にドラえもんが便利な道具を出すことで毎ストーリー展開されていき、その道具を使い方を通じて因果応報などの道徳を視聴者に伝える。という構成になっている作品です。

この作品にヒロイン「しずか」という人物が出てきまして。未来でのび太と結婚するという世界線の作品があるのですが、しずかは結婚前日に本当にのび太さんでいいのか悩むシーンがあります。
その悩みに父は

「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」

参考文献 2023/12/2在

と答えるシーンがあります。
のび太は一見ドジで抜けててだらしないイメージを持たれがちですが中身としての本質は誰よりも「いい男」だということです。
この作品には俺様体質の大将ジャイアン、嫌味や理屈の多いが頭の回転早いスネ夫、勉強において誰にも負けない出来杉という魅力的な人物が多数いる中で、その全てに敵わない描かれ方だが、人の痛みを共感できて他の幸せを願えるのび太こそが本当の「いい男」という事に改めて気付かされた。

私の好きな仮面ライダーの主人公も探偵という職業柄ハードボイルドを演じつつも半熟さが滲み出てしまう人なんですが、彼の依頼人に対する情熱への正直さ、その人が子供や年上関係なく心境に寄り添える共感力で向き合う姿勢が好きだったんだなとも気付かされました。


脱線した話で大半占めて申し訳ない。

世の中には社会的地位やその人のステータスがいい男か否かの対象にされがちでしょう。

それがあったとしても仲間や身内パートナーへの理解が無ければ意味がないということです。

しかし1番大切なのは " その人がいかに相手の痛みや気持ちに共感できるか " ということをここでは覚えてください。



いい男の条件は「我慢する力」


こちらも冒頭で説明した点となります。

著者曰く、いい男には " 色気 " があると書いています。

「この人には何か魅力的なオーラがある」と直感でも感じたことある人も多いのではないでしょうか?
その人がどのような経緯でそこに至ったのかについてこう書かれていました。

それこそが「我慢する力」だと著者は書かれています。

例えるなら

・好きなものを好きなだけ食べる選択をせず最低限の体型維持をする人。
・批判ばかりせず自身の今を試みる人
・恐怖はありつつ、それに立ち向かう人

などのグッと堪える力こそがいい男いやいい人には必要なことだと本書には書かれています。

年明けの格付けチェックなどで話題のアーティストのGACKTさんも「米を食べる生活を捨てた」と何かしらのメディアで仰られていました。

完全に捨てるとまではいかなくとも抑えるべき所は抑える思考は何に関しても重要だと再確認できました。

プロのダンサーやパフォーマー、アスリートも自身のポテンシャル維持のため、結果を得る為に我慢をしているということです。

私も自分に甘々ということを自白させていただきますが、仕事帰りにコンビニ立ち寄らなかった日や欲を我慢し勝てた時はめちゃくちゃ嬉しいし自己肯定感バク上がりなので実体験としてありです!

理不尽なことで不満不平をこぼす前に抑えてみたり敢えて食後のスイーツを抜いてみるなど小さなことから実践していくだけでもだいぶ変わっていく実感得られるのでこれは私としてもオススメです。


いい男は「人に華を持たせる」


「人は自分が得したいという生き物」というのは誰もが実感することかもしれません。

「昔の俺は○○だった!」などのいわゆる武勇伝というやつ。
確かに誰かしら1つは面白い話を持っている印象ですしその話で場を盛り上げられるかもしれません。
ただ、やるにしても自発的ではなく求められた時まで取っておく方が味があるとも私個人的には思います。

話が少々ズレたので本題に移ると自分より他人に焦点を当てるというのがベストということ。

演説のスピーチなどで自分語りするのではなく
「○○のお陰でここに立てている」
「このプロジェクトに関わったメンバーのおかげ」
などの誰かのおかげでここにいるというマインドを常に忘れるな!ということ。

与えたものは返ってくる。それがこの世のルールだ。

141ページ

このマインドを持って相手に接することが大事ということをここでは覚えていてください。


余談ですが、過去に読んだ本で似た内容あったのでそちらもピックアップさせていただきます。

過去に読ませていただき、感想作らせていただいた「自分をよろこばせる習慣」という本を思い出しました。

この本の著者である田中克成さんはリヤカーで日本一周をしながら本を販売するという実績の持ち主の出版プロデューサーという異色の経歴を持つ人なのですが。

その本の中で

「55:45」とか「60:40」ぐらいで、相手に少しだけいい条件で与える。

自分をよろこばせる習慣
132~133ページ


と書かれていました。
上記の条件を与えることで次回からも自分の話に耳を傾けてくれやすくなるということです。

これはビジネスの場だけでなく良好な人間関係においても重要です。
少し相手に得をさせることは自分の幸福にも繋がりますのでやって損はない、むしろやれ!!くらいオススメです。

「いい男論」の話に戻りますが。

本書内で著者の永松さんと先程例に挙げた田中さん2人のエピソードも書かれていますので気になったそこのあなたも一目通して見ることを推奨します。
両方とも読んで損はない2冊だと私個人的な自負で締めさせていただきます。



欲しいものは自ら取りに行け


いい男に総じて言えることで「 "欲しい"と思ったものは自ら仕掛けて取りにいく!」マインドが身についているとのこと。

欲しいと思うから自らつかみ取りにいく。必要だと思うからやる。
そこに小難しい理屈などない。

165ページ

これにはハッとさせられた。

私も「転職したい」「時間的にもお金的にも自由な生活したい」「承認欲求えたい(小声)」など多くの願望を持ってはいるものの待っているだけの状態かもしれない。いや正にそうである。

言うまでもなく待ってるだけでは何も変わらないのだ。

私の好きな本要約チャンネルで恋愛関連の本について解説する動画があったのだがそれぞれ違いありつつ「求めるだけでは何も変わらない」「自分からアクション起こしたり変わるしかない」という結論だけは共通していた。

これは何に関しても同じ。

悪循環を突破するにはなんでもいいので夢や目標を持つことしかない。
仕掛ける力を失うということは、失敗もないが、同時に手に入るものもなくなるということだ。

167ページ

・目標業界に転職する
・○年後に独立する
・幸せな家庭を築く

など何でもいいので自分の叶えたい願望を定めておくことは人生後悔しない上でも重要ということです。

私も受動的な欲求ばかりなのでモロにクリティカルヒットした項目なのでこの気持ち忘れぬ内に少しづつでも行動レベルを上げていこうと痛感しました。



強くならなければ、大切な人は守れない



まだまだピックアップしたい項目だらけですが最後にしましょう。

本書では、がんで亡くなった著者の母との話が出てきます。

著者の経験で「がん治療は本当にお金がかかる」と書かれていました。

実は私も身内にがん経験者がいたり、仕事柄がん患者の情報を見る機会が多いのでこれは本当にわかります。いや私が思う想像以上に大変な事だと思います。

著者の父は度々「考えてお金を使え」と教えてきたそうでコツコツと貯める主義だったようです。
実際父は著者の5倍近くの金額を出したそうです。

最終的に父は、母に厳しいことを言わず甘やかしてやれと伝えたとのことです。
そして父は「母の残りの人生を幸せにしてやる、母を幸せな姫にしてやる」と言い、母の行きたい所に連れていき、食べたいものを病室に持っていき、弱音を吐いたらとことん聞く。

結果的に著者の母は亡くなりましたが、亡くなる前に「楽しい人生を送れた」と父に話したそうです。

この話の中で著者がたどり着いた答え

「大切な人を守るためには、きれいごとではなく、現実に、お金も必要なのだ」

84ページ

著者の母の叶えてあげたい願望が多く書かれていましたが、いずれもお金が必要だということ


私も今までに多くのお金にまつわる本を読んできました。

「お金があれば大抵の不幸は避けられる」

「お金持ちがお金を手に入れ、貧乏な人は貧乏になっていく。この仕組みこそが資本主義」

などこの世はお金がすべてということを何度も目にしてきましたのでこの話は激しく同意です。

つまり筋肉があっても、愛が深くとも、お金が無ければできないことがこの世には多いということです。

この本はメンタルや思考としての強さを書かれていたので現実的な強さである「お金」にフォーカスされていたのは予想外でした。

それくらい「お金を稼ぐ」ことは悪ではなくむしろ大切なものを守る為の避けられぬ義務なのだと実感しました。

私の人生を大きく変えた本のひとつでもあるDIE WITH ZERO20代で得た知見という本などにも人生は短いから後悔なく生き急げ!人生若いうちに経験に投資して「楽しかった」と言える人生を生きろなどお金通り越して人生観にまつわる話を多く見てきました。

お金どころか人生観の話にズレそうなので〆に入りますが、自分や誰かの願望を叶える為にもお金はいざという時のために残すべきだとこの本で改めて学べました。


という所で終わりにします。



この本は他にも

・人間関係の初期設定の話
・夢が何のためにあるのか?
・相手が本当に欲しがってるもの。
・自分の立ち位置を知る重要性

など「いい男」になるための、「いい男」の条件を知りたい老若男女にオススメの1冊です。

・男というものを知りたい
・本当の強さを知りたい
・相手探しの参考にしたい
・人生観を見つめ直したい

と思ったそこのアナタに強く強くオススメいたします。





他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しております。
投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
その時は申し訳ないです汗

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