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転職は想像より長い道のりだ、【「会社辞めたい」ループから抜け出そう!】佐野創太


投稿主の個人的な話からスタートとなるが。
今年いや以前からの目標が


「転職して環境、使える時間を変える」


というもの。

私はダブルワークをしているが給料面でみても1社に絞った方が貰える額も使える時間も増えることが明確だと思いましたし。
ダブルワークするにしても、ネットでの副業などスキマ時間活用できた方が精神面でも良さそうだと現時点で思ったからでもある。

他にも様々な理由はあるものの前置きだけで時間かかるのでこの辺で割愛しよう。


理由それぞれ違えど「転職で人生を変えたい」と抱く人は多くいることでしょう。

しかし、それだけでは解決しない事は薄らとでも気づいてる人は私含め多い印象です

そんな迷える我々に向けて書かれた1冊をご紹介しましょう。



今回紹介するのは


佐野創太 著

「会社辞めたい」ループから抜け出そう!
転職後も武器になる思考法


この本は、自分の内なる「本音」を明確にし転職を成功に導くためのヒントが書かれた1冊です。

「転職さえすれば今の仕事のモヤモヤ解消できる」と私含め考えたことがあるかもしれません。

実際のところ、転職しても「今の仕事辞めたい」という気持ちは晴れづらいのは経験された方も多いんじゃないでしょうか?

大切なのは転職 "だけ" でなく転職 " 後 " の人生まで上手くいかせることだと本書には書かれています。

そして転職後の人生まで好転する人に共通することに著者は転職活動に "本音で挑んでいるかどうか" と書かれています。(28ページ)

本音と聞いて

「会社の人が苦手」
「休みがほしい」
「残業したくない」

など頭に過ぎった人も多いかもしれませんが、言うまでもなく素の本音では会社側から「ほしい人材」となることはできないでしょう。

その本音を磨き、説得力をあげて転職に挑むための方法が書かれたものが今回紹介する本書となります。


著者の佐野創太さんは日本初の " 退職学 " の研究家として活動されている方です。
自身も転職エージェントとしての経歴持ちで、様々な方から相談された経験から後に紹介する方法で今回の本書などを出版されました。
(本書巻末と下記ホームページ参考)


本書の題名どおり、転職しても解決されない自身のモヤモヤである「会社辞めたいループ」から抜け出す攻略法を一部抜粋してご紹介します。




悩みの大半は「人間関係」

「 仕事しんどい、辛い、辞めたい 」

業務内容が合わない、そもそも朝方タイプじゃないなど事情は人それぞれですが " 大半の悩みは人間関係 " というのは読まれてる皆様も実感済みでしょう。

・対面営業が合わない
・電話対応がきつい
・社内の人間関係がうまくいかない

など悩みの大半は人間関係というイメージです。

本書はそんな"人間関係という面にフォーカスを置いて転職する方法"を解いた1冊となっています。

「仲が悪い人しかいない職場」か「志を共にできる仲間に恵まれた職場」か。
あくまで個人差あると思いますが私は後者を選びたいですね。

まとめますと人生は人間関係で変わると言っても過言では無い。ということです。



転職成功のカギは「本音磨き」

冒頭でも触れましたが改めて説明しましょう。

転職成功で必須となる考えがこの「本音磨き」というもの。

・会社の人が嫌い
・休みがほしい
・給料を上げたい
・社内移動を用いて上京したい

など人は働くうえで本音というものが何かしら存在することでしょう。

ただ、本音を面接でストレートに答えることは言うまでもなくマイナス印象と捉えられる可能性があります。

企業の立場からすれば「弊社に入れて活躍してくれるか、シナジー(相乗効果)を発揮できるか?」で見ているので、採用するメリットが不明だとお祈り通知率は上がる結果となります。

ではある程度の嘘も必要か?
まぁ必要になる場面も少なからず存在するとは思いますが、著者は本音を磨くことを重視しています。

わかり易く説明するなら本音を
「 会社側のメリットに変換して伝える戦略 」
として活用するということです。

というより、本書の内容を得たうえで変換できる戦略を手に入れるまでが初歩ステップのように読んだ私としては捉えています。

それでは、本音を磨くために必要なステップに移っていきましょう。


本音を磨くための3ステップ


「 本音を磨く 」といってもどう磨きゃいいんよ?
というコメントが頭よぎってきたんで触れていきましょう。

本音を炙り出す戦略として必要となることが3つのステップとなります。

それが

・退職成仏ノート
・人間関係の仕分けノート
・明日への手紙


です。

「これだけ書かれても分かんねぇよ泣」という感想も聞こえた気がしたので1つずつ説明していきます。



◆退職成仏ノート



いきなりすげーネーミングのノート出たァ
と思ったことでしょうが説明します。

このノートにネガティブな感情を吐き出すことからスタートします。
本書でもネガティブ感情を出すことの効果について医師もミュージシャンも認めていると書いていましたが私個人的にもオススメです。

私の話になりますが、そもそもnoteでの投稿を始めた理由も「モヤモヤを吐き出したい」「自分の感情を残したい」というものから始まり今に至ります。
文字に起こして残すことで自身の日記にもなりますし、自分が見返すため、同じ悩み抱えた人の手助けになってほしいなどの気持ちで書いてきました。
結果的にめちゃくちゃスッキリすることに直結できています。


話戻しますとネガティブな気持ちを出してスッキリすることがスタートとなるわけです。

具体的な書き方ですが

職場でのモヤモヤ、上司などの職場でイライラする人の特徴を洗いざらい書き出していきます。

例えば
「指示だけで相談乗らず、完成したものを渡しても愚痴愚痴いってくる上司」について書くとしましょう。
モヤモヤとして書くと「文句あるならもっと説明しろよ」という裏返しになります。

これはすなわち「コミュニケーションが取れる人と働きたい」という本音に繋がることでしょう。

その人の嫌な部分を深堀していき、どう改善してほしいかを明確にしていくと言えばとりあえず伝わりますかね。

そしてこのノートを書く際に気をつけるべき点が2つありまして。

・ポジティブ変換しない
・辛くなったらすぐ手を止める

まず「ポジティブ変換しない」から解説します。

仮に「人格否定してくる上司」へのモヤモヤを書くとして。
" 対等な立場として向き合ってほしい " という本音になるでしょう。
その際に「否定されたことをキッカケに自己肯定感を上げる努力ができた」などのポジティブ変換することがNGとなるわけです。

あくまで自身の本音を何の曇りなく明確にするのが目的なので嫌いな相手には容赦ないスタンスで構えることを意識してください。


もうひとつが「辛くなったらすぐ手を止める」について。

自身の過去に向き合う作業は想像以上に辛さをぶり返すこととなります。
その時は一旦距離を置いてください。

マインドの面で万全でなければ本音は形にならないでしょう。
あくまでメンタル第一で挑むようにしてください。

まとめますと

・モヤモヤ、イライラする人の言動、出来事を残す。
・自分がどう思ったか書く。
・その言動でモヤッとした理由を書く、この時正しさなど省いてありのままの感情で書く。
・過去に似た出来事があったか振り返ってみる。
・私の大事な○○を傷つける理由に行き着くまで明確化する。

136~137ページ参考

の順番で本音を形にしていきます。

退職成仏ノートはネガティブ感情を通じて自身の本音を出しやすくする作業ということをとりあえず覚えていただければ大丈夫です。


◆人間関係の仕分けノート



退職成仏ノートで本音や感情を吐き出した後は「人間関係の仕分け」というステップに移ります。

これは職場の人を「つながり」「しがらみ」「無関心」の3カテゴリに仕分けるステップとなります。

人間関係は人生を左右するもの。
ここで人間関係の線引きをし、自身が絡んでいきたい人物像を明確化していくイメージです。

ザックリ説明入りますと。

「つながり」はポジティブな人間関係
「しがらみ」はネガティブな人間関係
「無関心」は感情が動かない人

という線引きとなります。
これはすべて自身の感情が強く動く人間関係を炙り出す作業となります。

まずは「しがらみ」から炙り出していきます。
「しがらみ」とは「言いたいことを言わせてくれない人」「お世話になった・仕事を教えてくれた "だけ" の関係」などが該当します。

「しがらみ」はあなたの「本当は断ち切りたい」と叫んでいる本音をかき消します。それは「でもお世話になったし」などの頭で考えた利害関係や義理の形をしています。

162ページ

「しがらみ」の人をわかり易く例えるなら

・自分の意見を受け入れてくれない人
・自身の転職を止めてくる人

などが本書の例で登場します。
「夜間に取引電話するのをやめてほしいけど要求を飲まない」「後輩の巣立ちが嫌で転職を辞めることを持ちかける」など、自分を否定してくる人という認識でとりあえずは大丈夫です。

気をつけるべき点は以下のような例です。

希望企業に内定を貰ったはいいものの、昔から世話になりまくった先輩に「ここは悪いとこだから辞めといた方がいい」と教え子を失いたくない一心で否定され未来を拒まれる。
「つながり」だと思った人が「しがらみ」パターン
転職を反対されつつ、転職先うまくいかず退職後、反対してきた先輩にもう一度会社に戻してもらえた。
「しがらみ」だと思った人が「つながり」というパターン

などがあるので一概に判断しづらい内容でもあります。

この後に人間関係を「名前・今の関係・3カテゴリのどれか・理由・なりたい関係」を当てはめていくステップに移っていきます。

こればかりは実際に読んでいただいた方が伝わりやすいと思ったのでご勝手ながら割愛させて頂きます。



◆明日への手紙



まず2ステップまでのおさらい。

「退職成仏ノート」でモヤモヤの理由を明確化して、「人間関係仕分けノート」で好きな人を"つながり"苦手な人を"しがらみ"感情動かない人を"無関心"に分類していきました。

ここでついに最後のステップとなります。

「明日への手紙」で つながりフォルダに入れた人に「私はこれからも○○さんとつながり続けたい」という意志を形にします。

手紙として形にするメリットが面接で魅力を伝える手助けになるところ。

本書の例を参考に書くなら。

○○さん お疲れ様です
(自分の名前)です。
このタイミングで転職となってしまい申し訳ないです。
○○さんとは仕事で何度も助け合ってきましたね。労いの言葉に何度も救われてきました。
転職先がこの会社のクライアントでもあるので是非また○○さんとご一緒に仕事できる日がくることを心待ちにしております。

のように退職後もアナタと繋がりたいという気持ちで書いていくこととなります。

そして慣れてきたら「しがらみ」の人にも手紙を書くことを推奨されています。

これも本音を知るうえで役立つことに繋がるはずなのでオススメではありますが退職成仏ノートと同じく辛いと思った時は手を止めた方がいいです。

ここは読んだ私の主観になりますが。
ここまで文字にして気持ちを明確化することが面接で変換することに繋がると感じました。

まずは自分の気持ちを形にしてから転職準備というステップで攻めていくことが大切だと全体通して学ばされました。


まだまだ触れたい点だらけですがここまで。


他にも

・転職活動が「孤独」と言われる理由
・「いい会社」が幸せに繋がらない理由
・やりがいは非常識でいい
・「人間価値」を高めるという発想
・「つながり」と「しがらみ」を見極めるポイント
・エージェント視点の転職観

など転職超えて人生に直結するマインド盛りだくさんでした。

・転職したいけど何から始めりゃいい?
・今の会社のままでいいのか?
・素の自分で生きれていない気がする
・エージェント頼った方がいいの?
・就活前に価値観を洗い出したい

など抱いている人にオススメの1冊です。





他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しております。
投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
その時は申し訳ないです汗


【余談】この機会に「自分の本音」と向き合ってみる

冒頭で転職と目標書いたものの、この目標ここ3~4年くらい宣言しながらできていないのが今の私という恥をこの場で出すことにしましょう。

今の仕事もPC系ですがそれでも雑用に見られてもおかしくない(あくまで私視点だが)のと接客絡むお仕事のいわゆるダブルワーカーですが、仕事1つに絞りたいという欲望が強いという現状です。

・本業ひとつに絞って今の合計と同じ、それ以上で収入を得たい。
・自由時間、自己投資、副業にあてれる時間を作りたい。
・自分の考えを否定されない、意見しやすい環境で働きたい。
・集団でやる作業をしたくない。
・旅先でゆっくり、または出られなくなった時もPCひとつで働ける業種に就きたい。

あげればキリないけどザックリ浮かぶ範囲で私の本音を出させていただいた。

これを本書のやり方で当てはめるなら

・時間的自由がほしい
・自分を試したい
・コミュニケーションを明るくとれる
・1人で進めれるポジションにいく
・テレワークなど労働環境の選択したい

といったところでしょうか。

読んだばかりで本音を形にするのはまだまだですが、本書で得た思考法で少しでも、いや今年中に理想の転職を叶えられるよう精進していきたい。

といったところで終わりにします。

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