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19歳、旗揚げワンマンライブしてみた

自由バンドの健康です。
2023年4月22日、23日、自由バンド旗揚げワンマンライブ「EmeraldEmerald」を無事に上演することができました。
ご観劇くださった皆様、応援してくれたサポーターのみんな、本当にありがとうございました。感謝してもしきれないです。


自由バンドは昨年末、僕があるツイートを見つけたことから始まりました。

大阪・野田にて始まる劇場空間
MinimumTheater
①会場費無料(チケットバック)②音響設備完備③スタッフ不要

MinimumTheater@JR野田

やばすぎです。やりすぎです。
このツイートを見て、創作意欲が湧き出ました。ここでなら、資金0名前0の僕でも何かできるように思えました。
そして、せっかくならただの演劇じゃなくて、音楽とかけ合わせた「演劇ライブ」をしよう!!と思いこんなDMを友達のバンドマンに送りました。

健康→TAIYO∞


TAIYO∞→健康

クリスマスに何話してんだ…。
このときは「なんか面白いんじゃね?」って気持ちだけで、まだ全く計画性のない提案だったのに、太陽が話を聞いてくれて、とても嬉しかった。

そこからは本当に色々あった。
学校以外で演劇をしたことがなく、ただの学生に金もなく、劇団(バンド)を立ち上げるなんて言っても何からしたらいいか分かるわけがなかった。僕だけの知識じゃダメだ、と思い、CLOUD9の小沢兄さんに会計や予約、制作について教えてもらった。

MinimumTheaterの鶴山さんに、できることできないことを聞いた。

無料チケットの学生演劇と違い、お客様にお金をいただく舞台を創るには僕には技術も企画力も足りないと思い、本番までにできる最大の経験を積もうと決めた。
そして2月の劇団ひなたぼっこの本公演で過去一難しい役に挑戦した。3月に山尾企画の山尾さん、共演の劇団Pinocchioの伊与田さんの元で、山尾企画の舞台に出させてもらった。修行だった。3月には演劇の舞台を20作品観に行った。直接足を運んで、盗めるものを盗んでやろうと思った。


周りは凄かった。


何作も観たおかげで、自分の中で「好きなもの」「苦手なもの」がよくわかった。

そうして、たった一人の作、企画運営、演出、芝居、プランニング、制作、舞台美術、広報が始まった。音響とポスター以外全部やれることをやった。

僕の価値観だけで舞台を創ると破綻すると思ったので、僕と近い人と遠い人を一人ずつ呼んで演出助手として手伝ってもらった。

面白い舞台が創りたかった。

仲間がいた、応援してくれる人もいた、予約もどんどん増えてきた。
ただ、予約が増える度に、「もう後には退けない」プレッシャーも増えた。
怖かった。これが責任か。代表してる人って、みんなこの重み背負いながら演劇してるの?凄すぎる。

稽古場は楽しい空間だったけれど、帰り道は孤独も孤独だった。声に出した感情を脳は信じると聞いたので、「最高、最高、最高」ってブツブツ電車の中で呟いてた。まじで崩壊するかと思った。

「SONZAIRON」の中にこんなセリフがある。

春原「どうして、どこに逃げろってんだよ。…リサさん。わかった、幸せって、世界が終わるときに君の手を掴んでいることを幸せって言うんだよ。だってそうだろ?こんなにも俺は今…。誰か、俺の声を聞いてよ。」

SONZAIRON

これは実際の感情そのままだった。名前のわからない悩みを誰に相談したらいいのか分からず、どうしようもなかった。

それでも続けることができたのは、やっぱり演劇が好きだから。劇ひなが、帰れる場所があったから。

思っていたより身体は健康だった。風邪だけはひかなかった。助かる。

大変だった分、本番の楽しさや達成感は半端なかった。宝石のようなライブがテーマだったけれど、本当に全てがキラキラしていて、夢のような時間だった。


70分、一人芝居×一人演奏。
MinimumTheater初の公演。
満席からの追加公演。

やってやった。やってやったぞ〜!!
旗揚げにして黒字も出せて、メンバーにお礼も渡すことができた。何より、メンバーが「誘ってくれてありがとう」と伝えてくれて、僕がやったことは間違いじゃなかったなあ、と思えた。大好きだ。

作品として未熟な点も、運営方法の課題も、やってみて初めて見えるものが多かった。
だからこそ、一歩踏み出して良かった。


EmeraldEmerald


春は短い
こうして井の中の蛙はほんの少し海を見た
海はなかなか大きくて、先はまだまだ長いけれど

現代人に健やかな舞台を
赤い髪のリサさんと、真っ白の僕

真っ白いキャンパスという言葉は希望に使うべきではない
ただ、僕の持つこのキャンパスで、面白さは見出し続けたい!


ありがとうございました!!!



2023.4.22-23

自由バンド旗揚げワンマンライブ
EmeraldEmerald
健康
TAIYO∞

朱里
つる

MinimumTheater
MagaYura

Thank you.


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