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迷子?父と娘(大学生)のパリ珍道中にもほどがある②

さて、難なく空港から出て入国は18時半過ぎると思っていたところまだ16:30.

予約していた空港横のホテルにチェックイン、さすがヨーロッパ有数の大空港近くのホテル。

ロビーには世界中の人種が集まっており異国ムード満載。

乗り換えの人の寝るだけのホテルです。私も明日の朝に別の場所にフライトがあるので今日はここ。


ホテル目の前にバス停があり見てみるとパリ市内直通のバス発見。

到着駅はパリオペラ座前。ラッキー!

よし。予定より早く出れたから、これに乗って市内散歩して夜遅くにこの空港のホテルに戻ってこよう。

運転手のおじさんはめちゃ明るい人。誰にでも話しかけ笑わせています。

券売機でチケット購入。

機械の近くにフード被った2m位のアフリカ系の男性がずっと立っています。

やだなあ、恐いなあ、と思っていたらイヤホンで携帯で誰かと話しているところで楽しそうに話していたので一安心。

とにかく手足が長~い!

で、出発。約1時間のバス旅です。


ロワシーバス

バスは長い2両編成!

空港内の3つのターミナルでお客さんを拾ってオペラ座へ直行です。

観光客やビジネス客で総勢15名ほど乗ったかな。意外に空いてる。

大きい図体で、すんごいスピードで走っていきます。2両編成だって忘れてない?

ジェットコースター乗ってるみたい。

高速も空いてるし1時間以内に着きそうだな、楽しみ。

高速を降りて市街地を走っていると渋滞にはまりました。

パリ市内は渋滞がひどいと噂通りです。

「ピタッ」と止まって15分ほど数メートルも進みません。

しばらくすると、何人かのお客さんが運転手に現状を聞きに行っています。

私たちは1番前に座っていたので、

なんとなく何を話しているのかは想像できました。

さらに10分ほど、まだ動きません。

お客さんとのやり取りが増えます。

そこで運転手のおじさんがスクッと立ち上がり、

「くそったれ、当分これ以上進まねえよ。特別にここでドアを開けてやるから、降りたい奴は行け!この先に地下鉄もあるぜ!気をつけてな!
ボンボヤージュ!」


と、映画の中のセリフのようにしゃべっているのを私は瞬時に妄想で訳しました。

いつもの好奇心というか、もの好きの我々親子は悩むことなく胸躍らせながら飛び降りるのでした。ビジネスマン数名も降りました。
他の観光客はみんなスーツケース持ってるから、降りられないようですね。

よ~し、やっとパリの地へ降り立ったぞ。
私のイメージではオペラ座はあっちの方角で15分も歩けば着くはず。

そのあたりは大観光地なので食事でもしようと目論んで意気揚々と歩き始めました。周りは渋滞にイラつきクラクションと警察のサイレンがけたたましく鳴り響いています。

ここは日本じゃないな、と変に感動しました。

すっかり日も落ち、夜の歓楽街ぽい商店街のような通り、
観光客皆無、治安は間違いなく良くはないけどそれほど悪くない感じ。
昔の町田っぽい。そしてゴミだらけ。
どこにでも輩はいるもんで、ここにもいます、そして、やや多い。
視線が痛い。

娘もいるしな、こりゃアジア人目立つし早めに抜け出すとするか、とテクテク進んで行くとパリはレストランが多いなと感心。通りに何軒もありどこも混んでいます。外は寒い(ー1℃)のにテラス席でも食事しています。

どうしてだろう?そっかタバコだ。喫煙率半端ないです。


歩けど、どんどん静かな街に進んでいます。

映画に出てきそうな裏道

人気も無くなってきました。

夜の路地は素敵ですが、

ちょっと違うな、方向を変えよう。

あっちの方が明るくて人が多そうだし。


実は我々、バス降りた瞬間にとんでもないトラブルに見舞われていました。


なんと、持参したWi-fiルーターが使えない...


標識見たって読めません。

スマホも使えません。

マップも翻訳も使えず。

今どこに立っているのか?
どっちに向かうんだ?
さっぱり分かりません。


つまり

迷子

地球の知らない土地で


参ったな、初っぱなからこれか...


続く

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