作家 浅原ナオトさんを偲ぶ
ゲイ当事者として、普段はサラリーマンをしながら、作家としても活動されていた浅原ナオトさんが、悪性リンパ種のために、38歳という若さで、令和5年7月16日に逝去されました。
浅原ナオトさんはnoteもされていて、入院報告から一カ月足らずで、あっという間だったことが伺えます。
個人的に彼の作品には、とても共感するところが多く、喪失感が深いです。血液系のガンは、いまの時代、抗がん剤で治癒しやすくなったのではなかったのか・・。あまりに若く惜しい人が亡くなった。正直悔しい気持ちです。
彼の作品を微力ながら紹介しようと思い立ち、書いています。
映画「彼女が好きなものは」は、お時間があるならば、是非見ていただきたいです。
なぜ多くのゲイがオープンにできないのか、
学生時代の集団生活や、思春期のLGBTの子供が抱える不安などが、リアルに描かれています。
そして、何より僕自身が浅原ナオトさんの考え方に、最も共感していること、それは・・
ということです。
大多数のLGBTはクローズで、カムアウトしている人たちは本当に少ない。彼の作品には、そんな普段は大人しく隠れている人たちの気持ちを代弁するところがあると思います。
昨今、LGBT理解増進法が成立し、続けて現役の経産省のトランス女性職員のトイレ使用に関する訴訟について、最高裁判決にて原告側が勝訴したことが話題になりました。そのため、まったくもって直接関係のないLGBT当事者たちが、いわれなきヘイトをかってしまっている状況です。
正直にいえば、ゲイ当事者の僕からみても、例えば過激なLGBT活動家が学校に教育と称して講演しにいくことには、強い抵抗感があります。
浅原ナオトさんの作品を学校授業にとりいれるほうが、LGBTだけでなく、いじめの問題など含めて、よい学習になるのではと、個人的に感じるところです。
今後はドラマや映画の映像作品のみならず、彼の書籍を読んでみようと思います。
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