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霞ヶ関ワークライフ1

2023年4月は人事異動の季節。僕にとって大きな転機となりそうです。あたらしい環境による仕事が始まります。
新しい出会いや苦難が必ずあるはず、初心を書いておこうと思います。

一般企業に勤めるアラサーゲイのサラリーマン、そんな僕が今年4月から、なんと霞ヶ関で働くことになりました。

いわゆる霞ヶ関とは?

あまり政治に関心がない人は、なんのこと?と思うだろうけど、霞ヶ関とは国家公務員、官僚たちが働く中央省庁が集まる地名
それに対して、政治家がいる議員会館はすぐ近くの永田町という地名になります。

官僚=霞ヶ関
政治家=永田町

国家公務員の仕事は当然、守秘義務にあたるので、詳しくは書けないし、どの省庁で働くかも詳しくはお伝えしません(ほんとは言いたいけど)

民間人がなぜ働けるの?目的は?

あまり知られていませんが、中央省庁で働く職員は必ずしも国家公務員ばかりではありません。

民間企業や地方公務員などから、期限付き(多くは2年)で、手伝いに駆り出された職員が多くいるのです。契約によりますが、手伝いに駆り出された職員の給料は所属する民間企業から出ます。

つまり、省庁側の人件費削減ができたり、民間企業の経験者を働かせることで、現場に近い知識を中央省庁に活用するという目的もあるのでしょう。


どんな民間企業から行くもの?

うちの会社からは中央省庁に人を出してないけど?と思った人もいるでしょう。

一言でいえば、免許事業(国の管轄下で、国から許可をもらわないとできないビジネスのこと)にあたる、企業となります。

免許事業とは、国民全体に広く影響させる可能性があるビジネス(業界)とも言い換えられます。ここでいう影響とは、良い影響もあれば、悪い方向の影響もありえます。

特殊な例として、例えば経済産業省などが、国が経済を活性化させる目的に、特定分野のベンチャー企業に補助金をあげるような例もあるので、必ずしも免許事業の企業から、とは限らないかもしれません。

免許事業って具体的には?


例えば、中央省庁のうち国民生活に近いものを幾つかあげてみます。

放送業界、テレビ、マスメディアなどは、中央省庁のうち総務省が管轄しています。
日本のメディアはすでに偏向報道が強い!等といわれますが、そうはいっても総務省の管轄する放送法がある限り、放送の公正、中立性はある程度は保つ歯止めになっているわけですね。

お金を預ける銀行、口座をもってない人はほぼいないでしょう。銀行は、金融庁が管轄しています。

道路やインフラ関係が整っていなければ、人や物の物流はとまり、経済にも影響します。これは、国土交通省

農産物、水産物はその名の通り、農林水産省
アイディア発明を他者にとられないように、申請する特許は、特許庁
学校、教育関係なら、文部科学省
医療関係、病院、労働関係は、厚生労働省
土地や権利関係でお世話になるかもしれない、法務省
税金関係は、国税庁(昔、マルサの女という伊丹十三監督の映画がありましたね)。
旅券パスポートや海外渡航などは、外務省でしょうか。

このように国民生活に広く影響すると思われる業界、その民間企業であれば、国が直接管轄して、免許を与える仕組みになっています。

そんな民間企業の職員は、中央省庁に手伝いに駆り出されるわけです。

こういうと、一部の民間企業と国がズブズブな関係だとか、天下り先の関係だ!と叩かれますが、むしろ中央省庁には厳しく管理される側なので、そんな都合がいい優しい世界ではありません。
(免許事業でないほうが、よっぽど楽です)

話がそれましたが、個人でみると、ある意味では国家公務員に興味があったけど過去諦めた人にとっては、免許事業の民間企業に勤めれば、期限付きで働けるチャンスがあるかもしれないという話です。

なお、私の場合、◯◯省◯◯局◯◯課◯◯係、という辞令がなされました。

霞ヶ関は超ブラック?

最近、官僚の働き方がブラックすぎて優秀な若者がどんどん離職しているという話題を耳にします。

民間企業では、テレワークや働き方改革などと、政府目標にそって徐々に変わりつつあるのに、その中央省庁がまったくそうなってないのは、皮肉です。

通常業務に加えて、いわゆる国会対応がとにかく残業させているとのことで••

霞ヶ関がほんとにブラックなのか?
職場環境はどんなものか?

今後、民間企業の僕がみた視点や、実体験をもとにルポしていきたいと思います。
国家公務員をめざす学生の皆さんにも、情報になれば幸いです。

この方からは、官僚の雰囲気を感じませんね笑

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