[防災] 食料問題のウソ
災害発生後、すぐに支援物質が届く状況であればよいのですが、
特に南海トラフ地震のように広域に被害を及ぼす恐れのある被害ですと
長期間にわたり支援が届かないことも想定されるでしょう。
そこで今回は、どうすれば可能な限り長期間にわたり、食料ありの避難生活を送ることができるのかを考えてみました。
ローリングストックとは?
防災、食料と聞くと、、
そうです。ローリングストックです。
しかし、ローリングストックなのですが、とあるテキストやネット記事には次のような内容が書かれています。
※内容の意味だけ汲んでおり、文は変えてあります。
どこか違和感はなかったでしょうか。
勘のいいあなたならもうお気づきでしょう。
そうです。ここです。(太文字)
非常食って3年とか5年の消費期限のあるヤツですよね。
そんなのを日常から食べてられません。
意外と高額ですし。
それでは、本当のローリングストックとは何か。
説明しましょう。おそらくこれが最適解ではないでしょうか。
まず、持てる食料を使って可能な限り生活を続けるということが目標ですよね。
そこで、食料を保存可能期間で3つに分類してみました。
食料の保存期限による分類
賞味期限の近いものから食べていくのが合理的ですよね。
保存可能期間で3つに分けます。
短期的保存の食料
まず、短期的保存の食料とは、賞味期限の近い食料のことです。
また、要冷蔵のため、早く食べなければ腐ってしまうものもこれに該当します。主に冷蔵庫の中の食料がこれに当てはまります。
おそらく停電で冷蔵庫は機能しないので、これから食べていきます。
中期的保存の食料
次に、中期的保存の食料は短期的保存の食料とは異なり、中期的に保存の効く食料です。
例えば、レトルトのカレーや、魚の缶詰、パックのごはんなど、数週間から月単位で保存が可能な食料です。
冷蔵庫の中のものの次にはこれらを食べ始めます。
長期的保存の食料
最後に、長期保存の食料は防災用の備蓄食品などで、年単位で保存が可能な食料です。
短期・中期的保存の食料を食べ終えると、
最も保存可能期限の長い、いわゆる非常食を食べます。
イラストで表現するとこんな感じ。
本当のローリングストックとは
非常食も多ければ多いほど良いのですが、保管場所を別に設けないといけませんよね。
では、もともと生活上である、冷蔵庫内やかんづめ、レトルト系を置いてあるスペースを有効活用できれば、改めて保管場所を多く設ける必要はないです。
つまり、ローリングストックで注目すべき箇所は、
冷蔵庫の中などの短期的に保存の効くもの、レトルトなどの中期的に保存の効くものです。
こっちをメインとして普段からローリングストックすることで長期間の避難生活が可能になるのではないかと考えます。
もっとも、日常的に食べる食料を常に切らさないようにすることが肝心です。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
この記事では、津波の被害が想定されない内陸地域を対象としています。
津波の被害が想定される地域では、住宅が無事であっても、高台の避難所で生活することが望ましいと思います。
一口に防災といっても、地域ごとに異なった防災を考えなければなりません。こういったことも今後の課題ですよね。
ご意見あればぜひどうぞ。
それでは~
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