海外旅行をしてみたい
私の実家は裕福じゃない。大学進学の際に「経済的心配はしなくて良い」と言われるくらいの家庭ではあるが余裕があるわけではない。ぎりぎり中流家庭くらいのジェラピケのパジャマは手が出せないけどGUのパジャマは流行りに乗って手が出せるくらいのレベル。
海外旅行なんて生まれてこのかた一回も行ったことがない。
海の向こうへの憧れだけが19年分降り積もった。
初めてそう思ったのは5歳の時。親に通わされていた英会話教室が始まりだ。英語力はちっとも身に付かなかったけど同世代より発音が良いと褒められた「ハロー」が嬉しかった。
次に思ったのが中学生の時、クラスメイトの春休みの短期留学の話を聞いた時。憧れと同時に嫉妬した。我が家ではそんな大金をかけてくれなかったし、私も行きたいと言ったら大きくなって行ったら良いじゃないと門前払いだったから。
だから高校は留学が選択でさせてもらえる所にした。高校受験時に母親と約束した(今思えば半ば詐欺みたいな形で取り付けたげど)けどいざ書類を渡したらすっとぼけで無かったことにされた。両親のことは嫌いじゃないし感謝しているけれどあれだけは一生忘れない。
あの時のオーストラリアの一週間があったら私の進路は大きく違ったんじゃないかと今でも思う。
高校の時に私が最後に海外に出るチャンスだったのが修学旅行。コロナのせいで行き先が台湾から北海道になった。
この文章を綴ろうと思ったのは、かねてからの海外旅行の計画の目処が立ったから。
バイト代で50万が貯まったら行こうと決めていた。
最終目標はヨーロッパ。美術の聖地。美味しいご飯と美しい街並み。人生で一度は行ってみたい。
両親に旅行に行くと宣言すると二つ条件を出された。
①一人で行かないこと
②ヨーロッパに行く前に台湾とか韓国とか比較的近い所でならすこと
まあ、親としてはそれくらい言うのが妥当だよなという条件。特に心配性の母は気が気でないという様子で、だけどさすが母親、私が一度決めるとやるというのを良く知ってる。最低限の条件だった。
そういう事で7月に韓国に旅行してこようと思う。驚いたのが福岡空港から行くと実家に帰るよりも安く行けること。地理的に近いからそれはそうなるのだけれど、実家より近い海外があると思うと急に距離が縮まったような気がする。
とにかく7月にやることが山積みで、再来月の投稿は渡韓の思い出話になりそうだ。その時はまたご精読をお願いしたい。
それでは。