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③−1【対談企画】コモンビートという場に人が戻る理由

 こんばんは。『クローズアップNPO法人 〜現場の声から〜』の時間です。

初めてコモンビートを知る人が団体に対して持つイメージで最も多いのは、「なんか楽しそう」という言葉。
でも、ただ楽しいだけじゃないんです。
企画の現場にいつだってある“楽しんで学んでもらうための仕掛け“は、NPO法人として「社会貢献活動」を実現させる一つの手段でもあります。
では一体、その仕掛けは誰がどう作っているのか、企画がどう社会貢献に繋がっていくのか。
コモンビートを運営するメンバーの皆さんに伺います。

今回のシリーズからは、理事長である安達亮(以下、りょうさん)さんと現在国際交流チームの短期インターンメンバーである髙橋真二郎さん(以下、しんじろー)の対談が始まります。

取材担当:広報インターン ジュン


なぜ人はコモンビートに戻ってくるのか

【しんじろー】(コモンビートに関わっている人たちの)ライフステージの変化とかがあるにも関わらず、団体から離れずに戻ってくるっていうのがすごい特徴的な組織だなって思ったのですが、なぜこういう力があるのかを教えていただきたいです。

・人生のインパクトの一つ

【りょう】コモンビートのミュージカルに出るということは人生にとってのインパクトが大きいのかもしれない。
Jump in週末留学に参加したり、Diversity Journeyに参加したりするのとはまた違ったインパクトがミュージカルにはあると思っていて。コモンビートのミュージカルに参加することって、あんまり人がやったことのないようなことで大きなチャレンジだったりするし、そのチャレンジした結果で得られるものがすごく大きかったりもすると思う。だからこそ忘れない何かになっているっていうのは、要因の一つなんじゃないかなって思うかな。

・帰って来られる場所

あとは、さっき何度も言ってる共通言語をもった「ミュージカル」という体験がずっとコモンビートという場所に横たわってるから、いつ戻ってきても「まだやってるあれ」っていう自分の居場所がある状態で戻ってこられるのはある。
練習の会場に行けばさ、キャスト全員知らなくても「一応作品を知ってるから」っていうだけでその場に存在することができるんだよね。
さらに面白いのは、初めて舞台に出た人が翌年にはショー(舞台)に対して、評論家になっているっていうところ笑
1回出ただけだとしても、やっぱり楽しいんだよね。終わった後も同じ作品が毎年演じられてるから、「今回何が良かったよね」とか「こういう方もいいよね」みたいな会話が巻き起こる。おそらく作品という共通言語があって同じ作品をやってるからこそだし、そこでお互いに演出家にもキャストにもなれる世界観があるから、みんなこのミュージカルが好きになっているよね。

例えば、福岡でミュージカルをやった時に参加していたある学生が、その後就職が決まって勤務先が東京に決まった時、コモンビートが開催している地域かどうかを調べたんだって。
コモンビートのミュージカルが開催されている地域だったら、セーフティーネットがあるっていうふうに思う人は多いらしい。
今回の再開記念公演に出てた子も、九州で学生のときに参加して東京に就職して、2020年に公演が中止になってしまってから2年間我慢して「すぐ申し込みました!」って参加してくれて。それでミュージカルの場でたくさん友達を作ってるね。
そういうのも人との出会いだし、コミュニティキャピタルと言ってお金じゃない資産を得られるから、何歳になってもコモンビートを求める人がいるんじゃないかな。

【しんじろー】ありがとうございます。今までお話を伺って、「人との出会いがある」っていうのが確かにあるなって思って。ミュージカルの作品は1つだけど、「そこに参加する人が変わるから自分も参加する」っていう声もあったと聞いて、本当に人が好きな人が集まってる場所なんだなと知れたので、改めてコモンビートについて深く学べたと思ってます。

・人との出会いは違いとの出会い

【りょう】コモビジョン的に今の話を捉えるならば、人との出会いを提供するって人との違いとの出会いを提供しているっていうこととニアリーイコールになっていて。コモンビートが本来提供してるものは違いに出会う機会を提供しているって思ってもらえるとより良いだろうなっていうふうに思う。人と出会った数が自分の人生の豊かさに繋がるし、数が多いほど絶対面白いっていうふうに思ってるから、1人よりも2人に出会った方がいいし100人、1000人と出会った方がいいと思うんだよね。
その中には、受け入れられない違いを持っている人もいれば、受け入れられる違いを持ってる人もいて、色んな人がいるとは思うけどそれによって自分が磨かれたりする
人と出会って、自分を見つけて、自分を表現して、また人に出会ってみたいなことを繰り返す人生ってすごく豊かだなっていうふうに思うので、(コモンビートの運営目線から)「違いとの出会いです」っていうふうに言うのは何かよさそうだなって今思った。

【しんじろー】違いとの出会いっていう言葉がすんなりと受け入れられるようになってきたのがなんか自分でも不思議な感覚がしてます。まさにそういうことしてるよなって納得できてるのがこのインターンやっててよかったなって思います。ありがとうございます。



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期間:2022年11月-2024年3月
説明会:10/17(月)20:00-22:00
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