支援者同士の考え方、イメージのすり合わせが大事な話
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私が支援者だった時、大切にしていたことがあります
それは「支援者同士で支援のイメージをしっかり合わせること」です
これは、「できている」と思っていてもなかなかできていないことが多いのです
今回はその「イメージを合わせること」の大切さ、重要性をまとめたいと思います
幽霊、買い物のイメージの話
私がよくこの話をするとき、よくたとえ話にするのは幽霊と買い物の話です
例えば「幽霊ってどんなの?」とイメージを言い合うだけで
・人型か
・足があるか
・柳の下か
・舌が出てるか
・白かカラフルか
・目の色は
色々イメージが湧いてきます 皆さんは何を思い描きましたか?
私は「幽霊」だと頭に白い三角巾を付けた柳の下にいる髪の長い女性のイメージがまずでます
ちなみに「おばけ」だと、「ねないこだれだ」 のおばけのイメージが強いですね
これだけ言ってもまだ細かいディティールに違いはあるでしょう
どれだけ言葉を重ねても様々な他者との違いでる。それぐらいイメージの共有は、言葉だけでは難しいのです
もう一つ、買い物の話をすると
「醤油を買ってきて」と相手に伝えたとします
これだけだと恐らく失敗しますよね
・いつも使っているものか
・甘口か、濃い口か、出汁入りか
・小さいのか、詰め替え用か
などなど…
いくつかの情報を共有しないと、相手の意図に合う買い物ができません
支援を行う上でもこういった「相手のイメージを知る、すり合わせる」ことを支援者同士、被支援者、ご家族、関係者としっかり行うことがとてもたいせつなのです
支援者同士でのイメージ共有の話
では、実際に支援者同士でイメージの共有はどんな時に行うのかというと、「振り返り」、「会議」だったりするわけです
私が特に支援で力を入れていたのは、この部分であったりします
自分のイメージを丁寧に伝えあい、共有していくこと…これは精神論ではなく、支援の技術的、構造的に必要なのです
例えば、「他害があるA君への支援をどうするか」を会議で情報共有する際に
・どんな時にA君の他害が出るのか
・A君はどんな気持ちで他害をしているのか
・他のお子さんはA君のことをどう思っているのか
・考えられる支援の方向性、方法はあるのか
などはもちろん話し合うと思います。そして、もっとたくさんのことを共有すればするほど、支援や技術、思考に厚みが増します
特に私が重要視するのは支援者にある内面的なエピソードの共有です
ここで言うなら
・A君の他害に向き合っている自分の気持ちはどんなものだったか(辛い、悲しいなどのマイナスな感情も含む)
・周囲に対してどんな声掛けや、ヘルプが欲しかったか
等です
支援を構築するうえで、「こうあるべき」が先行すると、個々の支援者だけの価値観、イメージだけで支援が進んでしまいます
こうなると、一部の支援者の「孤立」が起きてしまいます
そういったことも踏まえ、自分の支援上の経験を言語化していき、すり合わせていきながら具体的な対応を考えていくことが必要なのです
イメージのすり合わせが積み重なっていくことで、相手の考えを察して動くことができる「阿吽の呼吸」が生まれます
振り返りや会議はただ時間をかけるのではなく、こういった「イメージのすり合わせ」が行われていることが非常に大切なのです
以上になります
これからも少しづつ投稿していけたらと思っています
質問等あれば、書き込んでいただければ
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