思春期ASDっ子の屁理屈炸裂!
思春期以降のASDっ子は、屁理屈が加速する。
いちいち指摘するし、相手の誤りは認めない。
重箱の隅をつつくような会話がつづく。
そんな数々の経験を経た今、昔を思い出して
大笑いしてしまった。
ああ、そうだった、そうだった。
今では信じられないくらい融通が利かなかったのよ、うちの娘。
そんな昔話から…。
沈黙は、図星なのだよ
ある夏休みの朝、顔は洗った?と尋ねると娘は答えず、
こちらをにらんで黙っている。
「なんで黙るの?朝起きたら顔洗ってちょうだい」
そう伝えると、娘は、「一応、顔は洗った」と答える。
「一応」に引っ掛かり「一応ってなに?どうしてそんなに怒ってるの?」と尋ねると、娘は顔は洗ったが歯磨きはやっていないという。
はっ??
私は、即座に「顔洗っていないじゃん!歯磨きもして、、、まったく、、」
と感情的になってしまった。
そんな私に、不機嫌そうな顔でブツブツ文句を言い始める娘。
文句たらたら…。
※
※
※
2時間後、この問題を解決すべく、不機嫌になった原因を本人に聞いてみた。
あのね、母さん、『顔洗った?』って、歯磨きも含めて言ったんだけど、それは分かる?理解している?
娘は、その言葉に驚いて「は?そうなの?知らない!だって顔洗った?って聞いてるじゃん!」
はぁーーーーーーーーーっ?
もうマジでビックリ!
そんなことってあるの?
娘の言い分は、ASDっ子の「言葉をそのまま受け取る」
あれだ!きっと。
くそ~~っ。ここにきても、それなの?
んーーーー。
顔を洗うに歯磨きって含まれてない?
娘の中で「顔を洗う」の言葉の定義が違っていた。
これは、高校からの寮生活へシフトさせてから出てくるようになったけど、かなり衝撃的な事実だった。
朝になったら顔を洗って、歯磨きをする。
え??
もしかしたら朝、顔を洗って~と言って
歯磨きしなかったこともあったとか?
いや、いや、いや。
それ、怖すぎるでしょ!!
ひ~~~っ。
なんだかいろんなことが分からなくなって唖然となった。
いや、待て。それでも「一応」に引っ掛かる
子供の頃の娘は、誰に対してもニコニコして言い返すこともなかった。
思春期になって急に言い返すようになってからは、素直さがなくなったし、単なる屁理屈にしか聞こえてこないことばかり。
相手のカンにさわる言葉もイラっとするし、誰かの地雷踏んでやしないか…と、悩んでばかりいます。
とりあえず、、、
「あのさ、顔を洗った?って聞かれたら歯磨きもした?って聞いてるからね。これからは宜しく」っていうと「うん、分かった!(すんなり)今から歯磨きしてくるね。」って。
それにも「え?」ってなりました。
一体、どういうこと???
で、娘に「一応」についても尋ねてみました。
「なんで一応?」⇒沈黙。
んーーーーー。
大人のASDの方に聞いてみたら…
ちょうどその頃、大人のASD当事者の方とお話しする機会がありました。
彼女に聞いてみると「それ、アルアルですよーーー」って笑ってました。
え?そうなの?アルアルなの??
聞くと、彼女も思春期の頃に似たような経験があるというんです。
「顔を洗うに、なんとなく歯磨きが含まれている時もあるんだけど、含まれていなかった時もあった」んだって。
「それはどうして?今もそう?」と聞くと、「どうしてかは分からない、でも彼女(私の娘)の話しを聞いてアルアルだーと思った」のだと。
とてもアバウトなお返事だったんですがね~笑
私は、習慣として身についている事だと思っていたけれど、娘にとっては違っていた…ということなのでしょうか。
確かに、普通に朝起きて顔洗って歯磨きして…ってやってる時もあるのに…ん~~なんで??って謎が深まってばかりでした。
ちなみに「洗面」は、歯磨きも含んでいると話してます(寄宿舎では洗面)
そんな揚げ足を取るような言葉のやり取り…めっちゃ疲れました(涙)
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