見出し画像

久しぶり取材してみた〜!

1 広報写真って?

 皆さん、こんにちは。伊達市の橘内です。
 広報写真に役に立つ撮影方法などの技術や思い、心構えなどをお伝えする12回目となります。
 先月、秋田県横手市で開催された全国広報研究大会に参加して、久しぶりお会いできた仲間や、初めてお会いする広報やシティプロモーション担当の方々からたくさんの刺激をいただきました。皆さん、キラキラしていて眩しかった〜。私は懇親会だけの参加でしたが有意義な時間でした。ありがとうございました。
 そこで刺激をもらって、兵頭さんのレイアウトの投稿や、智代さんの本音を引き出す投稿を読んでいて、改めて、取材をして紙面に落とし込む上でどんな写真を撮ったらいいのだろうと思いました。
 ということで、久しぶりに取材をしてみようと思い立って、取材をすることにしました。だらだらもできないし、時間もなかったなので、取材約1時間、写真確認約30分、レイアウト約30分、編集約1時間と決めました。いつもの仕事で行けば、半日でどこまで作れるか、約3時間のチャレンジ、スタートです。

2 まずはレイアウトから

 どんなレイアウトがいいのか皆さん悩まれますよね。私も悩みます(笑)でもレイアウトを考えるのって楽しくて好きな時間です(笑)。レイアウトに悩まれる方は兵藤さんのnoteを読んでから考えてみてください。https://note.com/yuji_tiger777/n/n1129932e5b2f

 今回、取材をお願いしたお相手は伊達な宣伝部長の菊田瑠香さん。たびたび登場していただいてますが、詳しく突っ込んだ話はしたことなかったので聞いてみたいという気持ちと、「伊達市が好き」って話す貴重な若者なので取材して紹介してあげたいという思いがありました。取材する中で前もって分かっていたことが、①伊達な宣伝部長を務めている、②自主的に伊達市を盛り上げる活動をしているだてがーるの一員として活動をしている、③伊達市の定住支援員として働いている、④働いている場所が新たに作った団地内にあり、U-プレイス伊達という官民連携の建物で、そこには畑の見えるレストランEarthがあること。その辺りを踏まえて写真を多く使うこと(仕事、宣伝部長、だてがーる)、少しゆとりを持ったレイアウトで落ち着いて読んでもらえるレイアウトにすること、間接的に関わるレストランの情報を補足で入れること、この辺りを頭に入れて作ってみました。兵藤さんのnoteでいくと、読みやすさ重視の「雪見障子型」に近い感じになるのかなと思います。

上段に写真を配置して、下段に文章、左下段に補足を入れるようなレイアウトにました。働く場所に併設されている畑の見えるレストランというイメージもあったので、グリーン系をメインカラーにしました。

3 取材から写真選び

 取材に行ってすぐに写真を撮ってもなかなかイメージがつかなかったり、取材される側も緊張していますので、まずはお話を聞くところから。本音を引き出すのはほんと難しいな〜、智代さんのように誰でも話をしたくなるような聞き上手な人になりたいと思いつつ話を聞きました。取材の本音を聞き出すお話は、智代さんのnoteを読んでみてください。https://note.com/brave_aster517/n/n6c85fb929dad

 菊田さんの話を聞いていて、シティプロモーションの市民ワークショップなどで話し合われ、市民総選挙で選ばれた伊達市のキャッチコピー「幸せがじゅずつなぎになるまち伊達」。幸せをおすそわけするまちを20代の若者も感じていることがうれしく、取材しながら私まで幸せをもらっちゃいました。
 30分くらい話を聞いた後、今回の本題の写真撮影に入りました。レイアウトから撮りたかった写真は、次の6項目。
 ①メインカット(職場の雰囲気がわかる左向き)
 ②紹介用の正面(バストアップの縦型)
 ③だてがーるの服装で元気さが伝わる写真
 ④伊達な宣伝部長の紹介用写真(活動のわかる写真は後でもらう)
 ⑤補足用のレストランの写真
 ⑥その他(取材の中で気づいたもの)

撮影した中から選ぶ

 私の場合は、ある程度使いたい写真を頭に入れて撮影しています。その方がイメージがつくので撮影しやすいのと、決めた時間内でなるべく相手に迷惑をかけないようにすることにしています。
 ここで撮影した中からどのように選んでいったかとポイントとして次の3点です。
 ①ピントがバッチリ合ってるもの ←簡単なようで難しい
 ②伝えるではなく伝わる写真であること(記事とあっていること)
 ③レイアウトに落とした時に合うもの ←合わない場合はレイアウトを変更

メインカット撮影

仕事の雰囲気としては、背景も職場の感じも伝わり、ぼかして仕事の情報が見えないようにはしていますが、右向きのものでボツにしましたが、左側の写真で採用。
左向きの写真を撮影していますが、後ろ姿だけではメインにはならないのでボツに。
やはり、顔が見えるものがメインカットにしたいので、振り向いてもらって撮影しました。このカットを何枚か撮りましたが、やはり撮影のポジションを下げて膝立ちで、菊田さんの目線の高さにある程度合わせて撮ったものがしっくり来ましたので、メインに採用しました。

紹介用の写真

窓際が逆光になるからと反対側でと思いましたが、ちょうど柱が中央にあって頭刺しになってしまうのでボツに。
白い壁のところを使って、余計な情報が入らないようにして、少し暗いのでストロボを使用して撮影しました。この写真を紹介用に採用しました。

だてがーるの写真

フリスビーで、はしゃぐ写真は元気な感じは伝わるけど、相手がいないとちょっと寂しいのでボツに。
アップの写真も撮影しましたが、元気なイメージとは違うかな〜と思ってボツに。
だてがーるの元気な雰囲気ってことでこの写真を記事に採用して、レイアウトに合わせてトリミングしました。

その他の写真

 いろいろと撮影した中で、興味が出たり、新たな発見があって撮影したましたが、今回は菊田さんの紹介ということで、お蔵入りした写真を含めて一部を紹介します。

逆光で撮影すると背景が白飛びして、被写体の顔は影で暗くなってしまいますので、記事に使用できない写真です。
逆光で撮影するときは、ストロボを使ってください。ここでは上に向けてバウンス撮影しています。そうすることで顔を明るく背景も白飛びしすぎないように撮れます。
畑みえるレストランEarthの店内の雰囲気。補足記事用に撮影した1枚です。雰囲気は伝わるのですが、レイアウトで大きな枠を取らないと伝わらいない写真なのでボツに。
レストランの入り口付近には伊達の特産品なども並びます。ここの紹介する記事がないのでボツに。
レストランに併設されているトレーラー内の自由に本を読むことのできるスペース。ここの紹介する記事がないのでボツに。
移住に向けたお試し宿泊のできる施設内で。こちらの写真も紹介する記事がないのでボツに。

編集を終えて完成!

 取材したものを記事にして、写真を選んで紙面にはめてみました。取材の中で、菊田さんの好きな色は水色ということだったので、働く場所に畑の見えるレストランがあるということでグリーン系にしていましたが、水色にメインカラーを変えてみました。初校の完成までは何とか3時間で終わりましたが、菊田さんに確認したりしたので3時間オーバーとなってしまいました(笑)。

菊田さんにお話を聞いて、読者に知ってもらいたい情報を伝わるように考えて、写真のレイアウトや文章をはめて紙面にしていきました。バラバラなレイアウトには見えますが、合わせるラインは合わせていくことでまとまりのあるように心がけました。

 時間を決めて短い時間(実際に仕事の中では締切があって早急に対応していると思うので)で作ったので、作った後で修正したい箇所はたくさんあるけど、読んでみてください。
 久しぶりに取材して、勘が鈍っているというか思うようにいかないこと、インデザインの使い方を忘れている(笑)とかありましたが、やっぱり広報って楽しいですね〜!。
 今、担当されている方々は辛いとか、プレッシャーだとか思うことがたくさんあるかもしれませんが、住民の皆さんとこれだけ近い距離で話をできる機会なんてそうそうないので、今しか経験できないこの時間は、公務員人生で大きな糧となるので楽しんで仕事をしてみてください。

取材の舞台となった、官民連携で運営する施設U-プレイス伊達

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?