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部下の私生活の面倒をみる

地方公務員 最下級管理職(2)

第1章 環境局西部センター庶務係長

 ここは、ゴミの収集を担当するセンターです。そこの庶務係長です。
 赴任すると、すでにアルコール依存症の職員が一人いることを知らされました。北浦は優しい職員で職場の皆から愛されていましたが、総務局保健室の職員の話によれば、本市でも屈指の重症依存症患者です。
 彼は、一人暮らしのため自制がきかず何度も再飲酒し、アパートに引きこもってしまう事がしばしばでした。
 職員課や労働組合から生存の確認を強く求められましたし、自らはどうにもできず、相手があってのことでしたので苦しいばかりでした。
 音信不通の状態が発生し、職員課の指示で、警告文を送ることになりました。(つづく)

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