プラスチックのない世界は絶対に実現できない
ソフトエネルギー社会(58)
第4章 ソフトエネルギーを補完するためのハードエネルギー
1 廃棄物を活用したハードエネルギー
(1)当面はやめられないプラスチック
便利な社会にプラスチックは欠かせない。プラスチック無しですべての者が豊かに暮らせることはできない。
代替物はたとえ旧来からある木や紙でまかなったとしても、高価になるばかりか、プラスチックのスペックを出すことは著しく難しい。
特にコロナ禍では「巣ごもり生活」で大量にプラスチックごみ(廃プラ)が出た。
リサイクルしたとしてもリサイクルの循環が無限大にできるわけではなく、特に元の製品と同じ物へのリサイクルは困難とされており、品質もリサイクルで低下する。
それも単一の素材からできたものをその仲間だけ選別して収集することはできず、他の素材との混合物もあり、排出どころか生産の段階から混合状態になっており、それが更に混合されてリサイクルへのハードルがどうしても高くなる。
収集された物は、プラスチック類かそうでないものかに改めて選別し直し、プラントで再処理することになるが、プラントもエネルギーゼロでは稼働させることはできず、新たな資源・エネルギーを投入することになる。(つづく)
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