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誰もが儲けを目指す狩りをするのではなく、共同体で食料や薪(エネルギー)を集める者たちも必要だ

資本主義経済よ死んでくれ-サイコパス経済ファイナルカウントダウン-(83)
 
2021/12/19「国をひとつの共同体にする」

 17日の日経夕刊3版5面「十字路」のコーナーで、「国家が重要産業を決定し強化を図るよりも、市場に任せる方がより良い資源配分につながるといった見方は転換期を迎えつつある。」と解説してくださっている。目指すものは異なるが、転換期であることに間違いない。

 日本は、資源もエネルギーも食料も全く自給できていない。気候変動もここまでこじれているのに決定打を打ち出せていない。

 大きな産業構造の転換は待ったなしだ。農林水産業の第一次産業や資源エネルギー産業の拡充は代替の利かない命題だ。収益が上がらずとも国民に行き渡るようにしなければならない。それも国産でだ。

 するとその分、これまで割けていた第二次・第三次産業への労働力や資金をある程度整理しなければならなくもなる。

 拡大一本槍の経済はもはや通用しなくなるのだ。国内における全産業のあり方のデザインや場合によっては国民の暮らし方をコントロールしなければならなくなる。

 つまり、もう市場にまかせることはできないのだ。国をひとつの共同体としてとらえ、その運営をしてもらわなければならない。

 誰もが儲けを目指す狩りをするのではなく、共同体で食料や薪(エネルギー)を集める者たちも必要だ。

儲けは儲けた者たちだけのものではなく、国民全員のものにする。

そんな国内循環を考えていかなければ、気候変動で地球が終わってしまうまでを待つまでもなく、日本人は餓死したり、凍え死んでしまう。(つづく)

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