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庶民の暮らしに必要のない資産など紙クズになってしまえ。
くたばれ資本主義経済 -サイコパス経済 エピソードZERO-(93)
令和2年3月10日
■暮らしに必要ない資産など紙クズになってしまえ
世界中の株式相場がセリングクライマックス的状況になっている。多くの庶民は株など資産を持てず、日々の暮らしに精一杯だ。庶民に関係の無い株式市場のせいで世界が止まろうとしている。
まず、欧米発祥の簿記の制度に大きな欠陥があったことが証明された。法人を所有する者だけが儲かる仕組みになっている。
そもそも、奴隷が償却資産として計上された歴史がある。一般の労働者は単なるコストだった。そこで産出された余剰は法人の所有者が丸取りできる仕組みだ。
法人に株を所有させ、運用益は法人の所有者が手に入れることができ、株で失敗すれば、労働者全員を解雇し、法人を消滅させチャラにすることも可能だ。
株を投機の対象にしたのも人類最大の失敗だ。
利益を丸取りする奴がいる一方で、労働者は満足な賃金を受け取れず、一種の飢餓状態に置かれており、さらにその飢餓状態につけ込んで労働者を安く雇えるのだ。足下を見て。
ピケティのいう「幸運の対価」を、ひとたび手に入れてしまえば、法人を所有できる。どんどん資産形成が出来る。資産を持たない労働者は永久に飢餓状態から抜け出せず、経済カーストの犠牲になって生涯を終える。
その一方で、利益や所得に対して、世界的に税の累進性が低く、利益や所得を独り占めしても、痛手がないから、儲け続けてしまう。
マスコミで毎日毎日「経済が!経済が!」と騒いでいるが、一般の労働者は法人の所有者ほどは危機を覚えていないのではないか。「経済なんかどうでもいい。引き続き雇ってくれて、賃金さえ払ってくれれば、それでいい」のが実感ではないか。
あえて乱暴な話をする。庶民の暮らしに必要のない資産など紙クズになってしまえ。世界はコロナという宇宙人に敗れたのだ。
これを機に、人類が皆、幸せになるよう、必要な経済、不必要な経済を仕分けし直し、軍事など人類にとって不要な経済をやめるべきだ。
そして大きな欠陥があった簿記の制度や株などの制度は抜本的に改めるべきだ。
このままでいくと、目に見えない形で世界はコロナに焼き尽くされ焦土と化すだろう。(コロナという言葉は太陽に由来するというから皮肉だ)
でも、生きていれば、幸い「天地の恵み」は、地球温暖化という危機にさらされてはいるが、ギリギリ生きている。
もう一度「天地の恵み」の世話になって、投機などの虚業を止め、人類の暮らしに役立つ本当の実業で生きていくしかあるまい。
振り返ってみれば、コロナのおかげで人類の生き方が見直され、地球の温度が元の通りになり、穏やかな気象に戻ることができ、コロナが来てくれて良かったと思える日が来るかもしれない。
それが実現するのは、人類の「良心」の総和、総意にかかっている。(つづく)
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