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民主主義は絶対善とは言い切れない

地球のため、全人類、夜は戒厳令(135)

「民主主義は絶対善とは言い切れない」

民主主義の危機について、日本経済新聞夕刊が、「民主主義人口、3割切る」「権威主義台頭・新興国離反で」「国連投票でも押され気味」(2022/10/1 3版3面)とタイトルを打ち解説している。

私は国の有り様を考えるとき、民主主義と権威主義や独裁主義と呼ばれるものの2極、資本主義経済と共産主義経済や計画経済と呼ばれるものの2極。これをX軸・Y軸に落とし、どの位置にあるのか考えることがある。

最悪の組み合わせは、民主主義かつ資本主義経済だ。

まだ地球の量的限界・機能的限界がわからず、いけいけどんどんで行けた時代には、最高最善であったかもしれないが、危機に瀕している地球を考えると最悪にしか見えない。

民主主義に依るということは、一般的には選挙制度を通じて政策が実現されるが、残念ながら投票者は地球の問題よりも、国家の問題よりも、目先の利益で判断してしまう。

畢竟、集団的自殺行為に堕してしまう。

批判を承知で言うが、そもそも国民の半分は国民の平均以下だ。そこへもってきて、経済団体やら宗教団体が投票行動に影響を及ぼせば、集団的自殺行為に拍車がかかる。

新聞記事では民主主義の対極として「強権国家」「強権主義」「権威主義」という言い方をしている。

一方、民主主義については、先進国のことも含め、
「民主主義の劣化」
「欧米首脳から民主主義の『退潮』に懸念」
「国連投票の結果でも民主主義陣営は押され気味」
「新型コロナウイルスの大流行で、先進国が自国優先でワクチンを買い占め、新興国に配慮しなかった
「『13億人以上が住むアフリカは数百年にわたって植民地支配や搾取、軽視、そして開発不足を経験してきた』」
「肝心の米国や欧州で民主主義が後退」
「トランプ前政権が発足して以来深まった米社会の分断は『民主主義の失敗』として世界に失望を広げている。」
と指摘する。

では、本当に民主主義以外はダメなのか?

よくよく考えてほしい。
少なくとも我々が知る限りでは、民主主義以外がまともに運営された国は無い。
戦争、侵略は当たり前。汚職がはびこり、国民は搾取の対象であり、時には拘束、処刑され、虐殺もある。

人命・人権が軽視されがちだ。

しかし、これは民主主義以外による統治の仕方の基本であったり、ルールではない。ましてや手本でもない。

指導者や政府の構成員が、人として腐っているからだ。

もし、聖人のような人が司るのであれば、権威主義も独裁も悪いものではなくなる。

地球の存亡は、人類の魂にかかっているのかもしれない。

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