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ソフトエネルギーや温暖化対策に対する世界の潮流

ソフトエネルギー社会(20)

(4)経済
 
 ①世界の潮流
 
 ソフトエネルギーや温暖化対策に対する世界の潮流は格付け会社もこれを無視できなくなっている。

 環境、社会、ガバナンス(ESG)基準を無視する債券発行主体は、危険にさらされている。米国では、エクソンモービルからトリプルA格付けを剥奪するとムーディーズが発表したことは、化石燃料セクターでは、ESG基準をめぐる懸念がいかに大きいかを象徴している。

 温暖化ガスとは一見関係のないセクターも影響を受けており、化石燃料関係の会社に対する銀行のローンは、炭素税の導入に脅かされる可能性があるという。また、EUの欧州投資銀行は、石油、ガス、石炭会社に関する規制の動きや、新技術の登場などを理由に、これらの会社に対する貸出を中止する方針を示した。(中前国際経済研究所News Summary Nov.28.2019 FT by Billy Nauman in NewYork and Anna Gross in London)(つづく)

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