見出し画像

原子力発電では必ず使用済み核燃料が生成

ソフトエネルギー社会(52)

(2)使用済み核燃料の処分
 
  原子力発電では必ず使用済み核燃料が生成されてしまう。

高濃度の放射性廃棄物であるから、自然界に還すことはできず、大深度地下に、今の技術では仮置きするしかない。

 再利用できるプルトニウムを取り出すにしても全てをプルトニウムにすることはできず、残渣は必ず排出されてしまう。

 また、燃料に限らず、原子炉および周辺の設備も放射能に汚染されてしまう。これも自然界に還すことはできず、再生可能であるとかリサイクルとは真逆のものと言える。

 さらに、福島第一原子力発電所のように、ひとたび事故が起これば、全てが核廃棄物となりかねず、廃炉費用も莫大になる。

 費用に限らず、別途、資源・エネルギーを投入せざるを得なくなることも見逃せない。(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?