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永久凍土が融解すると、炭素が二酸化炭素やメタンとして放出され、更に温室効果による温暖化が加速してしまう

ソフトエネルギー社会(10)

(3)気候
 
 ①温暖化の副作用
 
 地球温暖化は、単に温暖化するだけではなく、様々な副作用があることは周知の事実である。

 海氷や氷河の融解は筆頭であるが、ロシアを中心に存在する永久凍土の融解は更に深刻な影を落とす。

 永久凍土は主に北半球に分布しており、北半球の露出した陸地の約4分の1の面積を占めている。深さは数メートルから数百メートルまでさまざま。

この永久凍土層には推定1.7兆トンの炭素が、凍結した有機物の形態で閉じ込められている。永久凍土の土壌には、地球大気の約2倍の炭素が保持されている。

 永久凍土が融解すると、この土壌に保持されている炭素が二酸化炭素やメタンとして放出され、更に温室効果による温暖化が加速してしまうこととなる。

融解の事実は目に見える現象としてもロシアの火力発電所の燃料タンクが倒壊し軽油2万トン超が流出したりしている。(20/6/9JIJI.COM)(つづく)

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