ソフトエネルギーは「太陽光,風力など環境に悪影響を与えないクリーンなエネルギーの総称」
ソフトエネルギー社会(2)
この順番に連載していきます。
目 次
第1章 ソフトエネルギー社会
1 ソフトエネルギー社会の概念
(1)ソフトエネルギーとハードエネルギー
2 ソフトエネルギー社会推進の意義および根拠
(1)エネルギー
①光熱水の安全保障
②資源エネルギーの節約
③化石燃料輸入における日本の地位
④生存に欠かせない電気を大手電力会社に頼むことの限界
(2)資源
①食糧途絶への跫音
②大切にしなければならない農林水産業
(3)気候
①温暖化の副作用
②気候変動の影響-1
③気候変動の影響-2
④難しい目標達成
⑤気候関連災害の被害額
⑥北上する熱波
⑦熱波は人間活動のせい
⑧温暖化ガス濃度
⑨永久凍土から噴出するメタン
⑩解ける氷床
(4)経済
①世界の潮流
②投資対象
③不可分な農業
④木造ビル建設の動き
⑤木材の建物
(5)暮らし
①暮らし方
②グリーンな暮らし
③問題の多い都市
④都市のあり方
3 ソフトエネルギー社会の特長
(1)もはやソフトエネルギー・パスではない
(2)成長神話を満たすものではない
(3)第一次産業の振興
(4)人間性のある暮らし
第2章 ソフトエネルギー社会におけるエネルギーの需要と供給
1 ソフトエネルギー社会におけるエネルギーの需要構造
(1)経済と連動するエネルギー消費
(2)働き方で変わるエネルギー需要
(3)経済のスローダウンで需要が減る
(4)身の丈に合った暮らし
(5)取捨選択できる経済
(6)余っている水で都市を冷ます
2 ソフトエネルギー供給の仕組み
(1)農林水産業に託す
(2)身近にあるエネルギーを丹念に集める
(3)木材エネルギー
3 ソフトエネルギー利用上の障害
(1)ソフトエネルギーが敬遠されるわけ
(2)ソフトエネルギーのコスト計算
(3)優先される目先のマネー
(4)捨てられない市場原理
(5)こだわる安定・基幹
(6)勘違いするエンドユーザー
(7)プラごみのリサイクル神話
(8)水利権
第3章 化石燃料代替としての原子力政策
1 資源確保における障害
(1)地政学的問題と相場
2 資源利用上の障害
(1)原発の安全性に対する懸念
(2)使用済み核燃料の処分
(3)必要なくなる原発
(4)正しい発電コスト
3 電力供給における障害
(1)神話にしがみつく日本
4 廃棄物処理上の障害
(1)廃炉を含んだコスト
(2)最終処分場がない
第4章 ソフトエネルギーを補完するためのハードエネルギー
1 廃棄物を活用したハードエネルギー
(1)当面はやめられないプラスチック
(2)許されないプラごみ輸出
(3)手間のかかるプラごみリサイクル
(4)環境に流出するプラごみ
(5)生物・環境に悪影響を与えるプラごみ
(6)ローカルエネルギー
2 ハードエネルギーによるソフトエネルギーの補完
(1)燃料資源の問題点
(2)燃料資源確保の課題
(3)ハードエネルギーとの相互補完関係のかたち
3 経済運営上のソフトエネルギーとハードエネルギー
(1)不透明なエネルギー収支
(2)ソフトエネルギー社会における経済構造
第5章 ソフトエネルギー社会の実現可能性
1 ソフトエネルギー社会実現上の課題
(1)経済・コスト・マネー
①経済界・産業界
②コスト・マネー
③使いたい偏在する富
④こだわる収益
⑤市場・経済・マネーの力 思想・考え方-1
⑥市場・経済・マネーの力 思想・考え方-2
⑦化石燃料が支える脱炭素
⑧先進国でも経済優先-1
⑨先進国でも経済優先-2
(2)考え方
①ハードエネルギーありきの思考
(3)思考停止
①温暖化効果ガスの収支
②パネル設置狭まる適地
(4)天候不順
2 ソフトエネルギー社会実現のモデル
(1)電気
①生ごみ発電
②火力発電への廃棄物投入
③営農型発電
④鉄道
⑤市民電力会社
⑥スマートグリッド
⑦仮想発電所
(2)各種燃料
①糞からのメタンガス
②草ストロー
③端材の活用
(3)需要
①ネット・ゼロ・エネルギー・ビル
ソフトエネルギーは
「太陽光,風力など環境に悪影響を与えないクリーンなエネルギーの総称。米国の物理学者エイモリー・ロビンスが1977年の著書《ソフト・エネルギー・パス》で使用した言葉。
(1)太陽光などの自然エネルギー,
(2)燃料電池,コジェネレーションなどの分散型エネルギー,
(3)その他の環境負荷の少ないクリーンなエネルギー,
に分類される。
同書では石油,原子力,石炭を重視するエネルギー供給のあり方をハード・エネルギー・パスと名付け,硬直的で危険なものと位置付けた。
ソフト・エネルギー・パスはその対照にある考え方。
ソフト・エネルギーの利用と利用効率の向上によって環境負荷の少ないエネルギー供給体制を整備するべきと提唱し,その後の新エネルギー開発の契機となった。」(百科事典マイペディア)
と解説されている。
ソフトエネルギー社会は化石燃料を使用せず、専らソフトエネルギーにより暮らしや経済を成り立たせる社会をいう。
従って、地球温暖化効果ガスを排出せず、地球における温熱の収支をゼロにするものであり、気候変動を沈静化させることにつながる。
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