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"子どもが熱を出す"タイミングが絶妙すぎて


「ん?なんか、ほっぺた赤くない…?」

いつも通り元気に遊んでいるはずの子どもにいだく、小さな疑念。気のせいだよね、と自分に言い聞かせながら、嫌がる子どもの脇に体温計をねじ込む。『そういえば、さっきからぐずってるかも。いや、考えすぎか。でも、普段あれくらいで泣くかな。いやいや…』なんて考えてるうちに、ピピピッと音が鳴る。体温計を引き抜き、祈る思いで数字を確認する。ああ、当たりだ…。


子どもが熱を出した。小さいうちは、ままあるイベントだ。身体が強くなるために避けては通れない道だから、やむを得ない。でも、考えすぎかな。何か用事が入っている日の前に、熱を出しやすい気がする。当日ではなく、あくまで前日や前々日。「最近熱出てないなー」なんて油断してると、予定日の前を狙い撃ちしてくる。「どうしてこのタイミングなんだよー」と頭を抱える経験を何度もしてきた。


子どもの体調管理のために、やれることはやっている(つもりだ)。大人が家に持ち込まないとか、人混みを避けるとか。でも保育園に通っていると、お友達から病気をもらいやすい。もちろん、知らぬ間にこちらも病気をあげていることだろう。これはもうお互いさま。どうしようもない。

そんなだから、子どもの体調不良は天気と同じようなものだと思うようになった。自分ではコントロールできない。予報が外れて、急に空の様子が変わることもある。災害級の荒天は困るけど、雨もやっぱり必要。それでも、「週末のおでかけは、どうか晴れますようにっ…!」と手を合わせてお願いせずにはいられない。

「天気と同じようなもの」と言ったけれど、違うところをひとつ、最後に紹介したい。うちの場合、当日に突然体調が崩れることは、ほぼない。つまり、"最悪の事態"="当日ドタキャン"を避けることはできている。「本日天候不良のため、予定しておりました〇〇を中止とさせて頂きます」的なアナウンスを、当日ではなく前日でも流すことができるのだ!

まぁ、それとて前日キャンセルではあるけれど…。親が冷静に中止の判断をしたり、関係者へ謝罪の連絡を入れたりする時間をくれているとも考えられる。「用事がある日の前に熱を出すなんて!」と内心苛立つこともあったが、なんてことだ。実は、体調を崩す子どもなりの、親孝行だったのかと思えてきた。なんて優しいのだろう。気持ちはありがたく受け取っておく。だから、早く元気になりますように。…きゃっきゃと声をあげて遊んでるから、元気はあるね。いっぱい食べるから食欲もあるね。でも熱があるんだよね。あぁ、早くお熱が下がりますようにっ…!


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