見出し画像

集団生活ってこんな大変~子供の苦手を知る

保育園では、年一回の個人面談と年二回の懇談会があります。懇談会は、保護者一堂に会して、担任の先生からクラス全体の様子の共有があり、その後、親と先生との情報交換・交流の時間となっており、園児一人ひとりについてのお話はありません。子供の園での様子を直接聞くことができるのは、日々の送り迎えの際と、個人面談の機会になります。
日々の送り迎えでは、基本的にいつも急いでいることもあり、保育園での様子を窺い知るのは難しいです。子供の集団での姿を知るには、個人面談での先生からの情報提供に頼ることになります。好きなこと、得意なこと、そして、苦手なこと。子供集団の中での苦手なことが少しでもわかると、何を身につけると(何に注意すると)、苦手なこと、嫌な時間が少しでも減らせるか、の、ヒントが得られるかもしれません。

ぺっくんは自閉症スペクトラムの診断を受け、また加配の申請もしているため、保護者面談の回数を通常より多く設定していただいており、保育園での息子の様子を、担任の先生から、詳しく機会がそれなりにあります。これはとてもありがたいことです。というのも、「自閉症スペクトラム」といっても一人ひとり、みな様子、症状、特徴が異なり、また、ある程度言葉の理解が進み意思疎通ができるようになった今、自宅での生活では、息子の課題があまりみえてこないからです。

最近の個人面談では、毎回担任の先生が、ノートにびっしりと息子の様子を書いてきて説明してくれます。息子が苦手なのは「うるさい人」「距離感がわからない(近すぎる)人」だそうです。多くの小学生男児に当てはまりそうな特徴といってもいいかもしれません。ぺっくんは、ブロックや工作が得意で、保育園でもよく、一人でいろいろなものを作っていて、その様子が気になって近づいてくるお友だちがちょこちょこいます。自分が集中してものづくりをしているとき、近くで大きな声を出したり、近づきすぎてしまう子がいると、急に怒って攻撃してしまうようです。この「急に」というのがやっかいで、予兆が見えないため、加配の先生が必要な理由の一つにもなっています。
また(本人が正しくできているかどうかは別にして)、妙に正義感が強く、ルールを守らない人が許せないそうです。先生に言われたことを守っていない子がいると、これまた急に正義感が爆発して攻撃してしまう。守っていない子、といっても、必ずしもルールを守っていないわけではなく、先生も理解している理由があったりして、結局息子の勘違いだったりもするそうで、そんな時にお友達に怪我をさせてしまうのは、親としても一番の困りごとです。こればかりは、先生に頼り、助けてもらうしかありませんが、息子の、子供集団での様子、苦手なことを知る、というのは、とても大切なことで、そこから、悪い方へ進まないための方策を、先生とよく相談し、考えています。

ぺっくんも、嫌なことの説明が、上手に、タイムリーにできず、お友達を攻撃してしまうのは、辛いんだろうな。どうやって、その急な心の揺らぎを言葉で伝えていけるようにするか、これから一緒に学んでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?