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『自分の中に毒を持て』から影響を受けた話

今回は、「岡本太郎さん」についてです。みなさん、岡本太郎はご存知でしょうか?

「芸術は爆発だ!!」の言葉でお馴染みですよね。私もそのレベルでの理解でした。しかし、今はもう、太郎に夢中で、去年のテーマは「爆発」でした。今年の正月はベトナムでしたが、去年の正月は大阪の太陽の塔でした。


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去年はそれぐらい影響を受け、自分の考え方にもかなり影響していると思います。

来年は大阪万博がありますね。楽しみ!

ということで、『自分の中に毒を持て』を読んで、自分の人生に影響しているなあと思うところを3点にまとめてみました。

1子どもと好奇心

幼い子供にとって天地のあらゆる現象ー朝、日がさし出る、雨が降る、虫が鳴いて動いている、何もかもが不思議だ。(中略)人の目、自分の状況が気になりだす。(中略)幼いときのみずみずしい自由感は次第に窒息させられて、世間一般の考えるとおりに考え、みんなのしゃべるようなしゃべり方をし、そういうことに気づかないほど、常識どおりの枠の中におさまってしまうのだ。いわゆる「大人」。

『自分の中に毒を持て』より

大人になることは、環境に適応し、みんながやっていることができるようになることでしょうか。たしかに、今の社会で生きていくには必要なことであるとは思います。

ただ、社会に順応しすぎると、岡本太郎がいうように「窒息」してしまいます。このことについて最近ずっと考えているんですよね。私は教育の場では、「これは、最低限やろう!」と言うだけでとあまり全体で揃えたり合わせたりすることはしていません。

強いていうのであれば、「相手の話は聞く」くらいです。できるだけこどもと一緒に感動したり、こどもに教えてもらいながら遊びながら学んでいる状態です。

果たしてそれが教育として機能するのか、それでこどもが将来食っていけるかと思うと今の社会システムだと難しいような気がします。むしろ、それを子どもたちと変えていきたいなとも思います。

去年は、いろいろな教育書を読み漁りましたが、少しずつ昔ながらの一斉授業、画一的な指導が変わりつつある転換期に入ったのだなと思います。

ちなみに岡本太郎は、こども時代は今よりもさらに画一的な指導形態だったので全く合わなかったそうです。それにより、いじめにあったり、教師から目の敵にされたりしていました。しかし、岡本太郎はそれをあえてエネルギーにして生きてきたそうです。すごいことだなと思います。

あえて危険な道に自ら飛びこんでいく。この本を読んでいるだけで岡本太郎の熱い信念のようなものを感じました。私も、子どもたちと一緒に新しい道を歩んでいきたいと思いました。

2芸術は爆発だ!

全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発し続けるべきだ。いのちのほんとうの在り方だ。

『自分の中に毒を持て』より

最初この言葉を聞いた時は、よくわからなかったのですが、本書を読めば言葉の素晴らしさがわかります。自分らしさとか、あるがままとかニュアンスは近いと思うのですが、やはり違います。

「爆発」言葉としては危険な感じがしますが、本書を読んだ今ではこの言葉以外、この感情を表現できる言葉はないのではないかと思っています。

2023年のテーマは「爆発」でした。2024年も爆発していきます。

もっと宇宙まで自分を広げていけたらなと思っています。もっと自由に何事にもとらわれることなく。まあそれが難しいので、常に意識しながら生きていきます。

3手づくりの本質

まったく素人、下手なのが平気で作ったものに、「手づくり」のほんとうのよろこび、人間的なふくらみがあるはずだ。つまり手づくり、手でつくるというのは、実は手先ではなく、心でつくるのだ。生活の中で、自分で情熱ををそこにつぎ込んで、ものを作る。楽しみ、解放感、そして何か冒険、つまり、うまくいかないのではないか、失敗するかもしれない、等々いささかの不安をのり越えながら作る。そこに生きている夢、生活感のドラマがこめられている。心が参加して、なまなましく働いていることが手づくりの本質だと言いたい。

『自分の中に毒を持て』より

実は、本書ではここの部分が一番心に残りました。とりあえず「下手でもいいからなにかをつくりたい!」そんな気持ちにさせてくれます。

以前、家族で陶芸教室に参加しました。2人の娘は、初めての陶芸体験でした。下の娘は茶碗作りにちょっと飽きてしまったものの、自分の作りたい物を2時間ぐらいずっとつくっていました。

上の娘も猫を作っていて、普段ゲームか公園遊びしかそこまで集中できなかったので、少し感動しました。実は私も時間を忘れて黙々と花器を作っていました。


真ん中が花器 ビフォー

私も、自分を爆発させる表現としては陶芸はいいものだと思います。学校でも陶芸の窯があるので、ものづくりを探究していきます。他にも、木工や自然の中でのものづくりも今年は行っていく予定です。ぜひとも、子どもたちもものづくりの中で自分を爆発させて欲しい。


陶芸アフター

以上が、『自分の中に毒を持て』からわかる岡本太郎の魅力になります!


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