芽吹ふたば

短編小説、エッセイなど不定期に投稿していきます。のんびり自由気ままに書いているので、ま…

芽吹ふたば

短編小説、エッセイなど不定期に投稿していきます。のんびり自由気ままに書いているので、まずはのんびりした気持ちで見に来てくれると嬉しいです。お暇があれば、スキしてもらえると励みになります。感想やアドバイス等もお待ちしております。

マガジン

  • 世界は鮮やかな色彩を放つ

    エッセイ集。人生の彩りをエッセイに。

  • 意味を持たない物語

    短編小説集。特に大きな意味は無いですよ〜!

  • ふたつ葉のひとりごと

    筆者の呟きを記した記事です。日常の気づきや、学びを言葉にしていきます。

最近の記事

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ふたつ葉のひとりごと 〜私の仕事〜

お久しぶりです。芽吹ふたばです。 投稿が途絶えてから約一年となりました。 定期的に上げることが大事、と分かってはいるのですが、日常の生活にもまれながら、投稿を辞めてあっという間に一年……。モチベーションを保ち続ける能力って本当に凄いなと思います。 さて、ここからは更なる言い訳となりますが、投稿しなかった理由について説明いたします。 ズバリ…… 忙しくて疲れてたから! です。 こんな当たり前の理由を書いてしまって申し訳ないのですが、今回メインでお伝えしたいのは、こ

    • 寂しさに手を伸ばす

      この世には承認欲求が溢れている。 SNSを見ると、いいねが欲しくて、様々な投稿をする人達がいる。 称賛されたら嬉しいし、ハートの数が増えたら、気持ちが明るくなる。つまらない日常に小さな楽しみが増えるようで嬉しい。 SNSがここまで大きくなったのは、人の寂しさがあったからだろう。 一人暮らしや共働き家庭が増えて、一人の時間が増えても、どこかで誰かと繋がっていたい。そんな気持ちから、人はスマホへ手を伸ばす。 でも、きっと本質は改善されていない。 ある親子が電車に乗った

      • 婚活女子は恋をしたくない

        私には目標があった。 子どもを産んで、家庭を作ること。決して旦那が欲しい訳ではない。自分に似た、可愛らしい子どもをこの手で育ててみたかった。 だから、私は"婚活"なるものをしてみた。 しかし、ことごとくうまくいかない。 婚活は就職みたいなものだと聞く。就活の時のように、自己分析をし、自分が求めているものを明確にし、相手がどんな人間であるか、婚活市場ではどんな女が求められているのか、事細かく調べた。 だから、決して理想が高すぎるのではないと思う。 私が求めているのは、働

        • 【エッセイ】さよならは塩っぱくて深くて、愛おしい

          別れは、いつも磯の香りがする。 塩っぱくて、辛くて、深くて、暗い。まるで、深海のよう。 深い所に落ちて、落ちて、光が見えない。 苦しくて、苦しくて、上手く息ができない。 あんなに大切だったのに、側にいたいと思ったのに、それが叶わない。 状況が違えば、出逢い方が異なれば、こんな私でなければ、もっと一緒にいれたかもしれない。 一緒に生きていく未来もあったかもしれない。 真っ暗な深海の中で、どんどん溺れていく。苦しくて、息ができなくなって、前が見えなくなる。 いつだって

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        ふたつ葉のひとりごと 〜私の仕事〜

        マガジン

        • 世界は鮮やかな色彩を放つ
          3本
        • 意味を持たない物語
          8本
        • ふたつ葉のひとりごと
          2本

        記事

          てきとうなシリーズ②片付け

          「早く片付けしなさい!」 今晩も母親の怒声が響く。どうしてこんなに片付けというものは面倒なのだろうか。散らかすのは楽しいのに。 ぼんやりとそんなことを考えながら、少年は溜息をついた。少年がこの世で一番嫌いなこと、それは片付けである。 片付けとは、ただ棚に入れるだけではない。まず何を捨てて、何を取っておくのか決める。仕分けたものは、どうやって収納するのか考え、必要な棚は買い足していく。 この工程を踏むだけでも面倒なのに、片付けるべきものはどんどん増えていく。 加えて、

          てきとうなシリーズ②片付け

          てきとうなシリーズ①転校生

          今日、私のクラスに転校生がやって来る。 胸が高鳴って、今にも踊り出したい気分だ。 私は足取り軽やかに、自分の席へと座る。 チャイムが鳴って、いよいよホームルームが始まる。担任の後に現れたのは、私が待ち望んでいる"転校生"だった。 「はーい、今日は転校生を紹介するよー。はい、まず、自己紹介して」 ホームルームの号令でお辞儀をしながら、隣の空いている席をチラッと覗き見た。私の隣に座るのだから、転校生は男の子。 これから毎日会うであろう、男の子の姿を見ようと顔を上げる。 転校

          てきとうなシリーズ①転校生

          【400字小説】靄(もや)

          あー、何も思い浮かばない。 頭の中に靄(もや)があって、自分がどこにいるのかよく分からない。 考えなくてはならないことは沢山ある。表したいことも溢れる程あるはずだ。 しかし、頭の中には真っ白な靄が広がっている。 何メートル先まで伸びているのか分からない、無限の靄。 いつまであるのか、距離も時間も読めない。 あー、雲一つない、青天の空が羨ましい。 何にも塞がれることのない、清く朗らかな色彩が素晴らしい光をもたらす。 夏空のような、広大な頭が今の私には必要だった。 欲し

          【400字小説】靄(もや)

          【短編小説】面倒くさい病(やまい) 後編

          ネオンはAIアイドルだ。 忙しい毎日の唯一の心の安らぎ。私にとってなくてはならない存在だ。 AIといっても、昔のような、単なるネット上の作り物ではない。今では革命的な進化を遂げ、AIとは思えない、美声、動き、ルックスを持っている。 人間のアイドルなんて、引けにならないほど輝き、絶大な人気を誇っているのだ。 私は"面倒くさい病"に罹ったはず。確かそうだ。 あれから、仕事は辞めた。上司からの怒りの電話で、身体が動かないなりに、病院には行った。 結果は陽性。仕事は続けられなくな

          【短編小説】面倒くさい病(やまい) 後編

          【短編小説】面倒くさい病(やまい) 前編

          どこから生まれたのか分からない、原因不明のウィルス。その病名は"面倒くさい病(やまい)"。 罹ると名の通り、何をするにも面倒くさくなってしまうという厄介な病だ。 はじめは皆がその名前から馬鹿にしていたのだが、感染力は凄まじく、あっという間に周辺の人間全てが"面倒くさい病"に感染してしまう。特効薬は未だ無く、一度罹れば全てのことに気力が無くなる、恐ろしいウィルスである。 私は幸運なことに、家族も、まだこの病には罹っていない。だが、日本にも到頭、このウィルスがやって来た。

          【短編小説】面倒くさい病(やまい) 前編

          月曜の昼下がり。新たな1週間が始まる憂鬱さも、仕事のスイッチが切り替わって、今は一息ついている。 さあ、午後も頑張ろう!1週間マラソンは始まったばかり。案外仕事も悪いことばかりじゃない。 時々給水して、身体を休めることも忘れずに…!

          月曜の昼下がり。新たな1週間が始まる憂鬱さも、仕事のスイッチが切り替わって、今は一息ついている。 さあ、午後も頑張ろう!1週間マラソンは始まったばかり。案外仕事も悪いことばかりじゃない。 時々給水して、身体を休めることも忘れずに…!

          ふたつ葉のひとりごと 〜劣等感〜

          どうも、芽吹ふたばです。 投稿を始めてから、早10日。 文章って難しくて、奥が深いなぁと改めて思いました。 note自体をインストールしたのは、結構前なのですが、文章を書き始めたからこそ、他の方の作品を見る場面が増えまして、毎日上げている人、めちゃくちゃフォロワーのいる人、目的がはっきりしている人、文章に色がある人など、様々な文章を見る機会に恵まれました。 いやー、本当に凄い。 どの分野でも言えることですが、上には上がいるのだと、分かっていても思わされました、はい。

          ふたつ葉のひとりごと 〜劣等感〜

          【エッセイ】1匹の芋虫

          ある日、私は自転車で、芋虫を引いた。 他のことに気が向いていた私は、そこに芋虫がいることに気が付かなかった。方向転換しようと思った時にはもう前輪が芋虫の手前だったのだ。生死は確認しなかった。 ただ、確実に引いたことだけは分かった。前輪、後輪で2回もふまれたら、ひとたまりもないだろう、ということだけは想像できる。 たった1匹の虫の命くらい、と思うかもしれない。 でも、これが人間だったらどうだろうか。 確実に訴訟されるレベルの大事故だ。私の明日は無いだろう。 そう思った時

          【エッセイ】1匹の芋虫

          【1分小説】気になる。

          自転車のサドルが、気になる。 私は毎朝、自転車に乗って通勤している。家族との共同使用。今日も、いつもと変わらず職場に行こうと、自転車を出す。すると、サドルが左に傾いている。 時折、こういう時がある。休みの日、私が乗らないと、親が自転車に乗っていく。そうすると、何故かサドルが左に傾くのだ。 気になる……。 そう思って、右に直す。そうして乗ると、今度は右に寄っているような気がする。骨盤が定位置から右に傾いているようで、気持ちが悪い。 一度降りて、今度は左に直す。再度乗ると、今

          【1分小説】気になる。

          [短編小説]け、のはなし

          人間の身体に生えてるスネの毛。それが私だ。そう、私は毛として生まれたのだ。 何度も生え変わり、長くなる。何の為に生えているのか、何で我々が存在するのか、それは分からない。しかし、毛であることは確かである。 私たちはただ生えるしか、方法がない。自分の存在を認めてもらうには、生えるしかないのだ。 毛というのは、主人の身体に無数に生えている。毛の数だけ、個性も思いも異なるのだ。 私は生まれてからずっと、主人に存在を認めて欲しいと思っていた。そのために頭頂部の毛のような濃くて長い毛

          [短編小説]け、のはなし

          はじめまして!

          芽吹 ふたばと申します。 この記事では、日頃あったこと、考えたことなど、エッセイや詩、小説にして、私らしく発信していく予定です。 忙しい時間の合間に息抜きとなるような、居場所にできたらと思っていますので、気軽に見に来てもらえたら幸いです。 ☆名前の由来☆ 作家としての始まり、「芽」として、修行するぞという思いを込めて、「芽吹 ふたば」と名付けました。 開花できるかは、まだ分かりません。どんな花になるのかも。 初心者ながら、拙い文章ですが、温かい目で見ていただけると嬉

          はじめまして!