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1年で1番早く感じる3月。仕事は今年度と新年度のハイブリッド状態!?指導主事の年度末業務と異動の話

3月になり、全国各地で卒業式が行われています。
小学校教員だった時に、5回ほど学級担任として卒業生を送り出しましたが、この時期は日々の授業と通知表、指導要録の作成+卒業式の準備といつも慌ただしかったことを覚えています。

でも、卒業式の雰囲気は大好きでした。
指導主事になった今でも、入学式と卒業式だけはいつでも出たいなぁと思っています。

私の指導主事としての生活も4年目が終わろうとしています。
以前のエントリー(運動会も発表会もない。指導主事の”季節感”は「計画書と報告書」とともに・・・)で書きましたが、教育委員会には当然、卒業式もありません。
まぁ、異動があるので離任式はありますが・・・。

今日は3月に入ってからの私の仕事の様子と小学校教員の時とはちょっと違う指導主事の異動の話をしたいと思います。

1.3月は報告書と申請書に埋もれる日々。
2.教員の時はちょっとちがう指導主事の異動の話。
3.とにかく忙しいけど、異動してくる仲間が気持ちよく働けるように・・・。

1.3月は報告書と申請書に埋もれる日々・・・。

指導主事の学校訪問のピークは秋です。
今年度は校内研修でお話しさせていただいた学校が37校。
そのほとんどが11月でした。

3月になると、外に出る「外勤」はほとんどなく、デスクワーク中心の「内勤」になります。
外に出ず、机に座って何をしているかというと「書類との格闘」です。

まず、今年度の学校訪問の報告書や指定事業の報告書が山のように届きます。
その書類のデータを印刷して、ファイルに閉じておしまい・・・というわけではありません。
全ての書類に目を通し、必要があればその文言を修正したり、内容を集約して概要を作ったりします。

それに加えて、次年度の指定事業などの申請書や計画書が届きます。
申請書も、そのまま受理して来年度の担当者に引き継いでおしまい・・・というわけではありません。
指定事業には「実施要項」や「実施要綱」というものがあります。

「実施要項」や「実施要綱」には、指定事業の取組を通して、どんな成果を期待しているかということが書かれています。
それに満たない計画書や申請書は、学校や市町村教育委員会に送り返し、相談しながら来年度の指定事業が軌道に乗るようアドバイスをします。
そして、作成し直していただいたものを再度確認する作業が、締め切り直前まで続きます。

指導主事となって4年が経ちますが、毎年のこの時期はたくさんの書類を読む日々が続きます。
ある意味、これが指導主事の「季節感」なのかもしれません。


デスクはこんなもんじゃない

2.教員の時はちょっとちがう指導主事の異動の話

教員の異動先が決定するのは、およそ2月末から3月上旬です。
学校の卒業式の時期にその都道府県の人事異動が全く決まっていないということはありません。
ただし、それが本人に伝えられるタイミング、そして、子どもたちや保護者に公表されるタイミングは、都道府県によって様々あるようです。

さて、以前のエントリー「指導主事は2~3年で異動?「9月に始まる人事異動の話合い」と「異動サイクルの話」でも書いたとおり、指導主事の立場は、主幹教諭や教諭と同じです。
つまり、指導主事の異動も2月末から3月上旬には決まっているはずです。

違和感に気づきましたか?
これも上のエントリーにも書いたとおり、指導主事には「行政で異動する」か「現場に異動する」かの選択があります。
選択はできますが、必ず希望どおりになるというわけではありません。

事情により、急に管理職や他の部署の指導主事に”欠員”が出たとき、その補充として指導主事がそこに充てられることがあります。
そんなに頻繁ではありませんが、決まっていた異動が組み替えられて急に変更になるということがあります。

一昔前は、ほとんど事前に知らされずに急に変更になった先輩指導主事もいたようですが、最近は事前に打診があり、局長などから丁寧に説明があるようになったと聞いています。
これも、時代によって変わってきた教育行政の文化の1つなのかもしれません。


気持ちよくスタートを切りたいのは誰だって同じ

3.とにかく忙しいけど、異動してくる仲間が気持ちよく働けるように・・・。

書類の山に異動の話。
小学校教員だったときと同じように指導主事になってからも3月は忙しく、異動のこともあり、落ち着かない日々が続きます。

私も1年の中で1番時が経つのが早いのは3月だと思っています。
今年度の振り返りをしつつ、新年度のことにも思いを馳せるからかもしれません。

異動のサイクルが早い指導主事になってから、この時期に気をつけていることが2つあります。

1つ目は、職場を去る同僚に「ここで働けてよかった」と思ってもらえるよう明るく送り出すこと。

2つ目は、期待と不安でいっぱいであろう新しく来る同僚に働きやすい環境を整えてあげること。

3月も残り2週間。
ラストスパート、がんばりたいと思います。

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