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140文字小説12「ミャクミャク様」

「そうか…今のミャクミャクさまは人間の形をしているのか」老人は目を細めた。
「わたしがミャクミャクさまに会ったときは犬の形をしていたよ…」 「じさまはミャクミャクさまに会ったことあるの?」 「ああ…」 老人は孫の頭を撫ぜた。茜色の空へ夕日が沈もうとした。

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