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【ショートショート】雨の日の不思議な出会い

注意!
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
この作品には画像生成AIを使用して作成した画像を使用する事があります。
以上を踏まえた上でお読みください。

 雨が降りしきるある日、サトシは古い本屋の前で傘を忘れてしまったことに気づいた。

 ため息をつきながら雨宿りをすると、不思議な老人が声をかけてきた。 

「雨の日には特別な本が見つかるんだよ」と言い、彼を店内へと誘った。

 店内は古びた本で溢れ、時を忘れさせる魔法のような空間だった。

 老人はサトシに一冊の本を手渡した。

「これは君の人生を変える本だよ」

 本を開いた瞬間、サトシはその場に倒れこんだ。

 目覚めた時、サトシは見知らぬ部屋にいた。

 部屋の隅には、その老人が微笑んでいた。

 混乱するサトシに、老人は語った。

「君は今、小説の中だ。外の世界に戻るには、この物語の終わりを書かなければならない」

 サトシは物語を書き進めた。

 奇妙な冒険、予想外の展開、そして最後には自分の成長が描かれていた。

 物語を終えた瞬間、サトシは現実の世界に戻った。

 傘を忘れたことも、雨も忘れて、サトシは家路を急いだ。

 家に着くと、彼は小説を書き始めた。

 しかし、彼が書いたのは、自分が小説の中で過ごした際の物語ではなく「雨の日に本屋で出会った不思議な老人に騙されて、結局何も変わらなかった」という話だった。

 そして、その小説はベストセラーとなる。

 雨の日の出会いは、サトシにとって最高のインスピレーションとなり、彼の人生を大きく変えたのだった。

以上でこの物語は終幕となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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